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2021年04月15日

鍼を思う

足先の痺れはずいぶんと緩和した。
気になっていた部分の3分の1くらいは大きく改善した。これは鍼を打ってもらって効いた箇所なのだろうか。次は改善できていない箇所を狙って打ってもらえば大きく変わるかもしれない。
鍼は痛みや痺れやコリを感じる箇所に直接打って聞く場合とそうでない場合がある。

コリとかであれば全体の血流を良くすること、狙っている箇所に血の巡りが良くなるように、いわゆるツボに打つのだろう。
受傷して鍼に行こうと思った理由は簡単だ。筋肉の中の方を刺激したかっただけだ。イメージは筋肉の中の深いところに神経が通っているイメージを持っていた。動かない広い範囲に打ち込んで欲しかった。間違った考えだったのだろう。

鍼が効果を出すメカニズムは筋肉を傷つけることによる修復作業による白血球の増加や、刺激によるホルモンの増加などが言われている。
そんなことは知りもしなかった。ただ患部に刺激を与えれば何か反応するだろうということだけ。
いくら手で揉んでも中まで届かない。

Aセンセイに出会うまでの鍼はどれくらいの深さまで打っていたのだろう。
調べてみると一般的に2センチから3センチという例が一番多いようだ。もちろん部位にもよるだろうが。考えたら2センチ入れば自分が思っていた“筋肉の中の神経”を刺激できるのだろう。
実際、A治療院に行く前の治療院ではそんなに深く打ってはいなかったが、帰り道は普通に歩けていた。杖を持っていた状態の頃だ。行く時と帰る時の違いで鍼の効果を実感できた。

今、Aセンセイに鍼治療の最後に立って右脚の後ろに打ってもらう。それはピリッと足先まで痺れる鍼を打ってもらうのだ。いつの頃からか、それが治療最後の仕上げとなった。
他は横になって鍼を打ってもらっているが、この時ばかりは自分の目で見られる。
長い鍼が右脚の後ろに入っていく。6・7センチは入っていくだろうか。「ここがくると思うんですけどね…」と言いながら打ってくれる。身体の中にスムーズに入っていく鍼を見ていると、芸術とさえ思える。

ピリッの箇所が当たる時もあれば外れるときもある。
センセイの目はかなり的確な判断力があるのに、外れることもあるのだと思っていた。ただ、長い鍼を初めて使った時に、いつもピリっと来なかった箇所が反応した。つまり深さが足りなかっただけということもあったのだろう。
ただ、そのピリッが何か効果あるかと言えば、それは不明だ。精神的に効いた気がするだけかも。

マイオセラピーが神経障害には有効だといわれている。マイオセラピーというコトバ自体は特定の器具を使った治療法であり商標化されているが、その考えは筋肉の深層部を緩めて血流を良くして神経の修復をするということ。
マイオセラピーというコトバは使えないが、まさに鍼はそうなのではないか。

今回の足裏の鍼で、状態に変化があったことで思った。
posted by shigenon at 08:47| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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