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2019年11月21日

中枢神経の可塑性

とりあえず3時間仕事、みっちり企画を創り上げたので休憩。
今朝書いた内容を調べてみた。つまり、脳の可塑性はエビデンスがあるようだが、中枢神経の可塑性についてはどうなのだろう。
ネットで調べると色々出てくる。大阪大学が進んでいるようだ。勝手に抜粋する。一部なので許してください・・。

→髄損傷の7割を占める不完全損傷の場合には、ある程度の運動機能の回復が長い期間のうちに自然にもたらされることがある。これは損傷を免れた軸索が新たな神経回路を形成した結果ではないかと考えられる。実際に、脊髄損傷の後に大脳皮質、中脳、脊髄など様々なレベルで神経回路の再形成が起こり、成体でも中枢神経損傷後の回路の再形成が活発に起こっていることが動物実験でわかってきた。したがって、たとえ損傷した軸索が再生しなくとも、残存した軸索が新たな神経回路を構築することができれば、機能回復につながるのではないかと考えられる。これら中枢神経回路の可塑性ともいえる現象がなぜ起こるのかについては、ほとんど解明されていない。この可塑性ともいうべき現象を制御するメカニズムの解明が進めば、リハビリテーションの概念および再生治療法の開発的研究に新たな視点が与えられるであろう。すなわち神経回路の効果的な再構築をもたらす手法は、有効な再生治療法となりうる。

もっと調べると医療従事者向けのサイトにも詳しいリハビリ手順が記載してあった。
「中枢神経障害の回復機序 神経リハビリの基本とは」というタイトル
https://co-medical.mynavi.jp/contents/therapistplus/career/drill/2387/
解りやすく、患者も知っておくべき知識だろう。この中にニューロリハビリテーションの10原則が記してあった。
1.使うか失うか(使わない神経回路は減退する)
2.使うと良くなる(特定の脳機能を練習するとその機能は改善する)
3.特異性(練習で使用した脳の部位は変化する)
4.反復回数(十分な回数の繰り返しが必要)
5.運動強度(十分な運動強度が必要)
6.時間の問題(時期によって生じる変化が異なる)
7.練習の状況(練習の場所や内容によって生じる変化が異なる)
8.年齢(若い脳ほど可塑的変化が著しい)
9.転移性(練習と似た状況でも上手になる)
10.干渉(他の行動の獲得を干渉する)。

こんな情報が入院している時のリハビリ中にあったら勇気が出ただろうな。なんせ当時調べると「一度損傷した中枢神経は二度と回復しません」という記事を目にしていたのだ。
でも上記の10原則、8を除いて自分で思ってやってきていたのだ。
勇気が湧いてきた。よし、今晩は満タンの5合ボトルを左手で継ぐトレーニングだ!
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posted by shigenon at 14:27| Comment(0) | TrackBack(0) | リハビリ
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2014年クリスマスイブのプレゼントは最悪でした。 「頸髄損傷」というケガなのか病気なのか・・その症状との戦いの記録と現在の日々をアップします。 (2018年4月追加) 不全の頸髄損傷は「健常な人」に見えます。“ふつうに見える”様に努力をしています。が、反面、「もう良くなったんだ」と思われがち。 骨折とは違い、中枢神経の損傷は完全回復はしないという現実。 「健常に見える」「もっと良くなるよう努力する」「もう治っているんでしょ」の狭間で何とか毎日を過ごしています。
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