2021年11月08日
丹波篠山の歌人・坂本勝子さん
職業柄色々な趣味の人にお会いします。
今回は、丹波篠山の東部の山間にお住まいの歌人の坂本勝子さん。
新聞、雑誌などに俳句・短歌を投稿するのが趣味で、80数歳になる今も毎日1首・1句を作ることを生きがいとしていらっしゃいます。
「海原」という雑誌に出たので、4首紹介しましょう。
1. 山里の谷へ押し合う花卯木
2. ほうたるの川へ傾ぎぬ千枚田 〇
3. 伏せ甕を楽器のごとく打つ梅霖
4. ほうたるに献体状の届きけり
これほど様々なものに敏感ならば、見るもの聞くものすべての変化が楽しい生活になりそうですね。
写真は丹波霧に包まれた高城山ですが、こういう中に生活すると坂本さんのように人間らしく文化的になるような気がします。
P.S.
人は必ず死ぬのだから、その途中は美しく生きるのが大切だと思います。
ボロは着てても心は錦(にしき)、という歌があるように、その美しさは表面であってはなりませんね。
自然の奥深さに抱かれその本質に迫る生き方が美しい、というのはプラトン、アリストテレス以来の「美」の根本です。その意味で、歌を歌うことは美しく生きることなのです。
たとえ、寝込んでも人間は考えることはできます。
だから、人は死ぬまで美しく生きることができるのです。
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