2017年04月12日
SBI SLから「地方創生ローンファンド」登場、高リスクを宣言しています
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「高リスクです」と看板に掲げるローンファンドです
SBI SLから「地方創生ローンファンド」が登場しました。
・SBISL地方創生ローンファンド1号 〜ピュアウォーター事業〜
このファンド、SBI SLの中で初のリスク高案件です。
元々SBI SLは低利率で固い案件を出す、という印象のSL事業者でした。
最近は他のSL業者に押されてか、比較的高利率の案件(5〜7%)も出すようになっています。
それが今回、いきなりの年率10%案件。
しかも、案件紹介の最初の一文が
「本ファンドへの出資には高いリスクが伴うものであることをご了承ください。」
と、赤字で大きく書いてあるという異色さです。
(maneoの虎と言い、高リスクを隠さないのは正直で好感が持てますが)
案件詳細
資金用途:ミネラルウォーター製造販売事業への開業資金
予定利率:10%
期間:20ヶ月
貸付総額:9億円(最低成立金額:6億円)
担保:取得予定用地への抵当権、工場建物への担保設定、製造ラインの設備・動産への担保設定
(SBI SLによる評価額:流動性・換価性の乏しさから、0円)
投資スキームを見ますと、「工場が立ち上がったら金融機関から融資を受けられるから、それまでの間
ソーシャルレンディングで開業資金を貸して」という事だと思います。
金融機関は、建設途中の工場では担保と見なさないので、これは自然なことです。
それにしても、「工場の土地とか建物とか製造ラインとかを担保にはしてるけど、まだ取得してないし、
取得したとしても換金性が悪いから評価額はゼロです」というのは強烈な表現です。
リスク説明で「土地担保は、取得前と既取得で担保の安全性が全然違いますよ」と書くつもりでしたが、
そんな生やさしい表現を一蹴したSBI SLの正直さに感服です。
ファンドのリスクとまとめ
この案件のリスクは、大きく分けて二つです。
@事業立ち上げ失敗リスク
A銀行からのリファイナンスのトラブル
Aなら延滞だけで済むかもしれませんが、@は延滞+元本毀損が起こる懸念が高いです。
逆に言えば、銀行からのリファイナンスさえ無事にクリアすれば、そこで資金は返済されますので
その後のミネラルウォータ事業の成否は、本案件のリスクには含めなくていいことになります。
このあたりが、投資型クラウドファンディングと異なるところだと思っています。
(*投資型の場合、ある事業に投資すると、その事業の成否によりリターンが変動することが多い)
一方で、こちらのページの3.「借手の代表者が事業設立に至った経緯について」を読みますと、
事業設立の背景には災害時に水不足を解消したい、地元経済を活性化したいという思いがあり、
この案件は融資型クラウドファンディングでありながら、投資型の側面も少し含むと思います。
私は現実問題、資金不足で投資できませんので、判断は伏せておきます。
高利率10%で高リスク案件、社会的意義のある案件をどのように判断するか。皆さんはどうでしょうか。
SBIソーシャルレンディングでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 17:00
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