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2018年12月20日

【12/20追記】ガイアファンディング 遅延の続報:これってそもそものスキームが・・・



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 12/20 18:10追記:

 ガイアファンディングから続報がありました。

maneoマーケット社による米国現地での対象不動産の確認及び調査について、12月20日までには一部案件についての調査報告をさせていただく予定でしたが、アメリカ現地のパートナー企業との報告内容の確認および精査に想定よりも時間を要しており、投資家の皆様へのご報告を延期させていただきます。
準備が整い次第、速やかにご報告いたします。

 分かっている情報が皆無というわけはないのでしょうが、確定していないから無回答。
 良くあることですが、当然さらなる反発は招く事になるでしょう。
 そこまで覚悟しての発表ですよね? とは聞いてみたいものです(意味のある返答はないでしょうが)。

 さて、投資運用金額でついにSBI SLに抜かれたmaneo。
 時間が経てば経つほど、影響は深刻になってきます。最大手としての実力を見せるべき時でしょう。


 一方で、一部の案件については朗報もあるようです。

特別短期ローンファンド5〜9号の現状および返済計画につきまして、ご報告させていただきます。

【案件概要】
案件所在地は、カリフォルニア州マリーナ・デル・レイです。
当該案件は2018年9月に、仕入れ資金(物件購入代、工事費等)として融資した「カリフォルニアローンファンド27-38号」の販売期間延長に伴う借り換え資金として募集いたしました。

【現状および今後の計画】
物件はすでに完成しており、販売契約も締結しています。
現在、買主に引き渡す前の最終検査を実施しております。最終検査が終了次第、売却並びに返済となります。
返済時期に関しては、予定通り2019年1月18日を見込んでおります。

 まずは朗報ではありますが、実際に口座に資金が振り込まれるまでは余談を許しません。
 また何か動きがあれば、報告していきたいと思います。

遅延の続報

 ガイアファンディングの件で続報がありました。

 11/19に全案件遅延、というかなりショッキングな一報。そこから何回か続報はありました。
 今回は意味のある追加情報がありましたので、記事にしたいと思います。

 内容を見ると、これはそもそものスキームが適切でなかったように思います。
 (法的に不適切だったということではなく、合っていなかった、というべきでしょうか)


 purse-522622_960_720.jpg


内容紹介

 では、内容の紹介です。

Q1. 現地の最終貸付先への貸付けまでに3社を経由するとあるが、その3社はどのような法人か?
A1. Gaiafunding Cayman Limitedは、ガイアファンディング株式会社の100パーセント子会社です。
海外関連会社は、Gaiafunding Cayman Limitedと取引関係のある法人です。
米国関連会社は、ケルビン・チウが役員(Manager)をつとめる法人です。

Q2. 現地の最終貸付先への貸付けまでに3社を経由するスキームであることを11月22日のお知らせで知ったが、いつからこのスキームなのか?
A2. サービス開始当初からスキームは変わっておりません。

Q3. 代表取締役のケルビン・チウとは連絡が取れているのか?
A3. 取れております。

Q4. 米国関連会社から、11月19日を返済日とする利息の送金がなされなかった理由は?
A4.最終貸付先から米国関連会社に対し、利息は毎月送金されるものではなく、プロジェクト完了時などにまとめて支払われます。
ほぼ全てのプロジェクトにおいて米国関連会社の米国における事業からの収益から毎月の利息の支払いを行ってきましたが、
資金繰りにおいて、これ以上利息の支払いを続けることが出来ず、11月19日返済予定分の利息の送金が行われませんでした。


Q5.最終貸付先におけるプロジェクトの進捗状況はいつわかるのか?
A5.各プロジェクトの開発状況、返済までの計画とその進捗を現在取りまとめております。
なるべく早い段階で皆様にお知らせし、その後もご報告していく予定です。
大変申し訳ございませんが、もう少々お待ちください。

 重要なのは特にA4ですね。

 資金繰りとか利息支払いができない、などのワードを聞くと、その瞬間にポンジではないかと反応をして
 しまいがちになるのですが、私は問題の本質はそこではないと思っています。
 単にこれ、ガイアファンディングがmaneoプラットフォームで応募をかける事が適切ではなかった、という
 事なのではないでしょうか。


 最終貸付先からの利息が「プロジェクトごとにまとめて支払われる」ものであれば、当然、投資家への利息
 もPJごとに支払われるべき。
 ソーシャルレンディングは何も、毎月利息を払わなければいけないわけではありません。
 償還時元利一括返済、などという案件は、調べればいくらでもあります。

 結局のところ、本来はmaneoのプラットフォームには合わないガイアファンディングの貸付スキームを、
 無理やり押し込めてしまったというところに問題があるのだと考えています。
 (多分ですが、maneoプラットフォームは毎月返済以外の支払いはできないのでしょう)


 ただ問題は、資金繰りの問題であればそれは早くから分かっていたことだろう、ということ。
 にも関わらず最近まで案件募集を続けていたのは、適正なやり方とは思えません。

 一方で、プロジェクト自体はこれまで通り動いているとのこと。
 とりあえずは追加情報まで様子見でしょうか。


 それにしても、maneoマーケット絡みの問題が続きますね。
 maneoでは経営改善委員会が立ち上がったとのことですので、早急な改善が望まれるところです。



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posted by SALLOW at 18:10 | Comment(5) | TrackBack(0) | 投資の話題
この記事へのコメント
yos 様
経営改善委員会も、何となく金融庁から肩を全力で掴まれて「・・・分かってるよな?」とやられて設置したような気もするのですけどね。
それでも、第三者の目で今のmaneoを見てもらい、しかるべき助言や要請をしてもらう事は一歩前進でしょう。
maneoのT社長は金融庁にケンカを売る発言も時々ありましたので、そのブーメランを受けているという側面もあります。これはまあ、口は災いのなんちゃら、ですね。
ガイアについては、内容見た瞬間に「ちょっと待てこれダメだろ」と思わず画面の前でツッコみました。maneoのプラットフォームに乗せるのは無理がありすぎです。


tk 様
ガイアの母体は、ソシャレン以外に何らかの事業を行っていたという話もあります。
そちらがちょっと順調ではなくなり、資金ショートしたのか。それともガイアの募集額が増えたために起きたショートなのか。
いずれにせよ、それなら少しは募集額を抑えるべきであり、判断ミスの責任は取らなければならないでしょうね(ガイアもmaneoマーケットも)。
Posted by SALLOW at 2018年12月15日 17:15
ハレルヤ 様
先ほど記事を上げました。
希望的観測ですが、長期の休みに業務停止をぶつけてくるのは、「ある程度の業務停止しないと格好が付かないけど、実際はそれほどの問題でもない」という場合があります。
少し前でしたが、とあるクーリエが墜落事故を起こした時も確か1週間くらいの業務停止になりましたが、実際は年末年始を挟むために2日程度の停止だった、ということもあったはずです。
今回は官公庁や地方自治体が絡む問題だっただけに、見た目上はきちんと処分をしなければならなかったのかもしれない、と思っています。
*大事な事なので二度。あくまでも希望的観測ですが。
Posted by SALLOW at 2018年12月14日 22:13
同感です
ガイアがmaneoのプラットフォームで募集額を増やすたびに米国関連会社の利息立て替え負担が大きくなっていくという構図が今になって限界に達したという感じですね。
Posted by tk at 2018年12月14日 21:54
経営改善委員会が出来たおかげで、maneo本体以外の問題にもそこそこまともな報告が出来るようになったんでしょうね。
しかしこれ、おっしゃるように毎月の金利支払いはおかしいですね。
案件毎に金の流れを独立させろという金融庁の指導がモロに影響したんでしょう。
ガイア自身の経営がギリギリの所を攻め過ぎたところもあったのだろうと思います。
Posted by yos at 2018年12月14日 21:49
トラストレンディングに、業停1月となりました。
年末年始ですし、事業自体には大きな影響はないようですが、心配ですね。
Posted by ハレルヤ at 2018年12月14日 18:03
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