2018年12月07日
SBIソーシャルレンディングが本気を出してきた? 内容を紹介します。
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トップページが変わっていました
SBIソーシャルレンディング(SBI SL)のトップページに変化が見られます。
これまでの実績が、トップページやそのリンク先にグラフィカルに表示されるようになっていました。
SBI SLが商売っ気のあまりない事業者だという印象だったのは、今は昔。
最近はけっこう本気で、ソーシャルレンディングのトップを狙っている雰囲気があります。
それで審査が甘くなるような事があれば本末転倒なのですが、バックにSBIグループの看板を掲げている
SBI SLが業界を牽引しようとしているのは、悪い事だとは思いません。
今回はその内容の紹介と、所感を記事にしていきたいと思います。
まずは、最新の状況から。
融資残高・登録者数・融資残高の構成
融資残高は285億円。
最初はあれ、そんなものだったか? と思ったのですが、良く考えたらこれは「現在の残高」でした。
SBI SLのこれまでの募集累計は、750億円ほどあります。
ソーシャルレンディングは長らく(そして今も)maneoが累計募集額でトップでした。
最近maneoは一連の問題があるとは言え、その募集累計は1,500億円以上でSBI SLの2倍。
しかし融資残高を見ると、maneoは約285億円であり、SBI SLと同等です。
ユーザー数はmaneoが多いとは言え(SBI SLの26,000名に対し、maneoは83,000名)、おそらくアクティブ
な投資家はSBI SLの方が多く、かつ一人あたりの投資額も多いのでしょう。
これまでの実績はともかく、現時点でSBI SLはmaneoに比肩したと言えそうです。
融資残高に関しては、メガソーラーがトップ。
これについては、SBI SLが玄海キャピタルマネジメント社と提携して「かけはし」シリーズを組成している
以上、ある意味当然のことかもしれません。
・玄海キャピタルマネジメント社との業務提携に関するお知らせ (プレスリリース)
ただこれも当然のことですが、いくらSBI SLが業務提携をして一大ビジネスにしようとしている案件で
あっても、一つの案件に投資が集中してしまうのは良い事とは思いません。
特に投資金額が多い場合は、案件を分散して投資していくべきでしょう。
(ちなみに私の場合、メガソーラー330万円、不動産780万円、バイオマス150万円でした)
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出資件数、出資平均額
これはここ2年ほどのデータになります。
平均出資額はほぼ横ばいで、50万円前後。私の投資額もだいたいこのくらいです。
一方、出資件数は2年前は数千件であったのが、最近は10,000件を突破する場合もあるなど、明らかな増加
傾向が見られます。
登録投資者26,000人に対して出資件数が10,000件ということは、(一人で数件に出資する事を考えても)
アクティブな投資家は30%くらいいる推定になり、これはかなりすごい数字だと思います。
以前、LCレンディングの山中社長は、ブログで
「ビジネス上重要なのは、良質な(アクティブで投資金額の多い)投資家をいかに確保するかです」
という発言をされたことがあります。
これは正しいと思いますし、SBI SLもそういった良質な投資家を多く抱えているのでしょう。
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利回りと手数料
このデータは、SBI SLがサービスを開始してから今までの約7年のものになります。
年間利回りはバスタブ曲線。
最初期は個人向けローンファンドが、最近はオーダーメイドファンドが利率を引き上げているのでしょう。
もっとも、個人向けローンファンドはデフォルトが連発していますので、最初期の実質利回りについては
この数字をそのまま受け取るわけにはいきません。
ただ、最近はオーダーメイドファンドが利率を引き上げているのは間違いありませんし、このファンドの
登場がSBI SLの人気を一気に高めたのも確かでしょう。
一方の管理手数料については、もちろん投資家の目線で言えば低いに越した事はありません。
ただ、あまりに低い手数料はソーシャルレンディング事業者の収益を圧迫します。
事業者がおかしくなってしまっては本末転倒ですから、そのあたりはバランスですね。
何にせよ、こうやってきちんと情報公開してもらえるのは、事業者の信頼性を増す上で重要です。
私のSBI SLへの投資総額は、約1,250万円。今後も投資を増額する予定です。
来年1月には、住信SBIネット銀行とのコラボも実現。より使いやすくなるサービスに期待です。
・出資金の送金手数料を無料とするサービスの提供予定について
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posted by SALLOW at 18:00
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貴重な情報、ありがとうございます。
なるほど、そういうことですか。確かに金利負担が大きい方を先に償還するのは自然な行動ですね。
Plusと無印で平均運用率が1.5倍程度異なるのも、それぞれの金利差がその程度の差なのと何か関係のかもしれません。
ただ、投資家としては早期償還があったとしても別の案件に資金回転を行えばいいので、大きな問題はないという考え方もありますね。
問題は、常時案件とPlusの間でリスクが違うのかどうか、だと思っています。SBIはリスクに差はないと言っていますが、それは追加リスクがないだけで、担保物件の流動性には違いがあるのではないか? と少し思っています。
運用利回実績のページからPlusと無印のデータを拾い比較をしてみました。
どちらも直近12ヶ月となる2017/11〜2018/10となります。
無印
募集額 4,808百万円
運用中 2,948百万円 平均運用率 61.3%
Plus
募集額 13,183百万円
運用中 *5,608百万円 平均運用率 42.5%
Plusは無印より2.7倍集めているのに、運用中の金額は1.9倍でしかない。となりました。
ちなみに無印は運用残高が残っている2017/08第2号(14か月分)から計算すると、平均運用率55.1%となりました。
やはりPlusは最終借手の金利負担が高いせいか、繰り上げ償還が多くなる傾向にあるようですね。