2018年11月29日
ガイアファンディング遅延の件で続報がありました
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続報がありました
ガイアファンディングで全案件が遅延したという件の続報が入りました。
第一報はこちら。なかなか大きな衝撃でした。
・ガイアファンディングで全ファンド遅延?
利息の遅延を認識して以降、maneoマーケット社は、ガイアファンディング社に対して、借り手からの返済状況を含む資金の到達状況、遅延の原因、延滞解消の見込みに関する質問への回答を要請するなどにより情報収集を試みております。
しかしながら、ガイアファンディング社のファンドスキームについては、現地の最終貸付先(計14社)への貸付けまでに3社(※)の法人を経由しており、今般の利息の支払いの遅延が最終貸付先からの返済の遅延なのか、または、3社のいずれかの法人に資金が滞留しているのかについて、継続して確認をしている状況です。
引き続きmaneoマーケット社は、上記についての確認と共に、個別ファンドごとの状況についても、具体的な償還及び分配の計画等に関する情報収集に努めて参ります。
※3社の法人とは、ガイアファンディング社の海外の子会社、海外関連会社、米国関連会社を指します。この米国関連会社を通じて現地の最終貸付先への貸付が行われます。
ガイアファンディングの場合、3社の法人を介して貸付を行っている関係上、そのどこで問題が起こったか
分からない(確認中)というのが一報でした。
(そもそもガイアファンディングのスキーム説明と違うじゃないか、というツッコミもありますが)
↑ガイアファンディングのスキーム。概念図とは言え、複数法人を介していることは説明がない
肯定的にしろ否定的にしろ、煽りすぎるのは無責任なので淡々といきたいと思いますが、この件の続報が
入りましたので紹介します。
内容
今回の続報は以下の通り。
・当社の100%子会社であり、直接貸付先であるGaiafunding Cayman Limitedへの入金は確認できておりません。
・米国関連会社からの利息の送金を確認できておりません。状況および理由は引き続き確認中、近日中にご報告致します。
・2018年12月以降を当初の返済予定日とし、今回の利息の支払いがなかったファンド全てについて、
現地のプロジェクトは進行中であることを確認しております。
それぞれの進捗状況につきましては、順次ウェブサイトおよびメールにてお知らせさせていただきます。
・ガイアファンディングでは、米国の投資家資金によるリファイナンスを含め、
投資家の皆様への早期の返済を目指し動いております。
ガイアファンディングはケイマン諸島の関連会社を持っていたんですね。
ということは、タックスヘイヴン狙いということでしょう。
で、そのケイマン諸島にある関連会社への着金が確認できない。
資金が滞留しているポイントは、アメリカの関連会社だった、ということが分かります。
つまり、現状は
最終貸付先 → 米国関連会社 → 海外関連会社 → 海外子会社(ケイマン?) → 日本
↑ここで資金が止まってる?
ということなのでしょうか。
まだ分からない事だらけですが、とりあえずプロジェクトが進行中であることから利息の支払いそのものは
行われていると推定できます。
何が起こったか分かりませんが(不謹慎な言い方をすれば、興味深いですが)、続報を待とうと思います。
所感
それにしても、海外を経由する貸付がこんなところで弊害を生むとは。
同様のスキームを採用している(可能性のある)事業者は、アメリカンファンディングとスマートレンド、
それにクラウドクレジットですね。
クラウドクレジットについては、スキームを完全に公開しているため少し安心感はありますが、他の二社
については、質問も含めて色々調べる必要があるように思います。
最近、maneoマーケットにとっては本当に逆風が吹き荒れています。
グリーンインフラの一件で行政処分を受け、その膿を出し切るための痛みの時期なのでしょうが、果たして
その膿を出し切る手術でどこまでが切り落とされるのか。
膿が回ればmaneoマーケット自体の壊死を招くだけに、今後が注目されます。
(客観的に書いていますが、一応数百万円はガイアに投資していますので、立派に当事者でもあります)
それと個人的には、瀧本社長が声を上げないのは残念ですね。
調子が良いときに声を上げたいのは誰しも同じですが、こういう時にこそ批判を覚悟で発信を続ける事が
一つの会社を背負う人間としては必要な器量だと思うのですが。
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posted by SALLOW at 10:20
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ガイアファンディングで「米国投資家」という言葉が出てきてからなおのこと思いが強くなったのですが、もし向こうでも同じ様な事をやっていれば、訴訟大国であるアメリカの事、速効で訴えられて資金がロックされた可能性もありますね。
簡単な事情であれば、この時間で分からないはずもない。となれば厄介な事情が裏にあったと考えるのが自然だと思います。
アメリカンファンディングの方が、スキームも案件も(あちらの案件は小粒が中心なので)安全性が高そうというのは最近思っています。111 Social Lendingとしての経験もあるでしょうし。
クラウドクレジット、maneoのT氏についても全く同意見です。
クラクレはここ最近は回収能力はそこそこ高まってきたので、主力投資先返り咲きかな? と考えています。事業者は大丈夫でしょうし、分散投資先としては魅力的だと思います。
T氏はアレですね、ここで出なければ信用を落とすばかりなのに、底が知れて残念な感じです。責任を取るのは将の義務であり、喜びでなければならないと思うのですが。
となると、疑うべきは米国関連会社であると結論付けは同じです。完全な予測で申し訳ありませんが、米国関連会社は、ガイアの貸付先事業の中核的な進行、管理を請け負う外部の不動産コンサルティング会社ではないかなと思います。100%子会社と書いていない以上他のステークホルダーが絡む企業である可能性は否定出来ないからです。また、米国投資家ともあり向こうでもソーシャルレンディングをやっていて、リコースローンのはずなので、損益を出した投資家による差押えや関連会社の資金未送達の報復ではないか?と考えてます…
この点を考えると、アメリカンファンディングでは、角田氏の興した米国不動産会社111キャピタルであり実質的に全てに支配権があるアメリカンファンディングの方がスキームは安全でしょう。
クラウドクレジットも苦労が絶えない会社ですが、投資現場まで社長が行く、損するかもよと自らしっかり伝えている、何かあればすぐに人を送るというフットワークの軽さはリスクコントロールをしていると流石だなと感じます。回収能力が高いとなお良しですね(´-ω-`)
マネオファミリーは、実力はないのに高める努力をせずマネオの金看板に甘え過ぎていたこと思います。T本社長が急にmaneoの代表権を明け渡しmaneoマーケット社長へ変わり表舞台から消えたのもある程度この事態を予見していたはずなので私個人としては、腹を括ったまでは認めるが調子の悪い時こそ出て来いやー!と言いたいです。
一応、「物事の確認に時間がかかった」と解釈しておきます。
とは言え、情報の流れが悪いのは間違いないですね。
maneoマーケットの規模に比べて、人員が十分ではないという面もあるのかもしれません。平時はそれでよくとも、緊急時のメンバーが割けず動きが悪くなる。営利団体では良くある事だと思います。
いずれにせよ、続報待ちですね。今の時点では何とも。
ハレルヤ 様
ケイマンがペーパーだというのは同意です。
それと、ハレルヤ様のお考えですと、エンド一つ手前の会社ということなので、私の推測と同じようなものなのでしょうか。
米国関連会社が訴訟を起こしたかどうか、起こしたとしたら企業統治どうなっているんだという話ですが、まあ現地に飛んで確認するまで少し時間はかかるでしょう。
いずれにせよ、全貸付先からの分配が止まっているということは、そこを束ねている会社が機能不全もしくは同等の状況に陥っていると推定するのが妥当だと思います。
ところで話は少し変わりますが、某カメルーン案件では、カメルーンにIMFが入ったおかげで海外送金の審査が厳しくなり、現地からの回収金が差し止めを食らったらしいです。
それに対して、事業者の担当が速攻でカメルーンへ飛ぶとか。こういう対応ができるかできないかというのが、maneoとかの業者の違いであり、今後重要な意味を持つかもしれないところだと思っています。
どの口座を指して入金が無いかはわからない書き方ですが、米国投資家にも配分がないとすると、もっと根本的な米国内のエンドの1つ手前の会社が怪しいように思います。ケイマンの次の三次中間の会社は、為替を担当する会社だと思うので実質的にはあまり関連がないように思います。問題は、その先にあると睨んでいます。
あくまで根拠はありませんが、海外のビジネス環境を考えると、リファイナンス基準未達で、予定通り資金調達が出来ず契約不履行で、末端の実務管理してる米国関連会社が訴訟でもおっぱじめたんではないかと思いますね。となると資金が動かなくなるのも納得できるとは考えられます。
あの時点で貸し付け先からの返済予定日の19日から3日経った22日だったわけですし。
GILと似たような感じにならなきゃいいんですが。
「米国の投資家資金によるリファイナンスを含め」っていうのも気になる一文ですね。想像が膨らみます。