2018年11月28日
クラウドバンク 太っ腹キャンペーンの背景を探る
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太っ腹なキャンペーンの背景は
クラウドバンクでは現在、期間中に募集を開始した全てのファンドに対して、年利2%相当の利率上乗せを
行うというキャンペーンを開催しています。
対象は11/29までに募集を開始したファンド。
対象となるファンドは特別のサムネイルが付いていますので、すぐに分かると思います。
累計募集金額400億円突破記念キャンペーンということになっていますし、実際その側面もあるでしょう。
ただ、実際のところ他の意味もありそうな気がするとも考えています。
ただの記念ファンドにしては、今までの上乗せ率を考えると今回は太っ腹すぎないか? と疑問に思った
のがきっかけです。
念のため、クラウドバンクが怪しいと言っているわけではありません。
それどころか、クラウドバンクは金融庁の検査を受け、行政処分を受けて新規募集が停止されながらも
元利払いは停止しませんでしたし、今はこうして完全復活している事業者です。
他のソーシャルレンディング事業者は、行政処分を受けたとたんに利払いの停止に追い込まれていることと
比較しますと、クラウドバンクが真っ当な経営を行って来たという証拠の一つになるでしょう。
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SBIソーシャルレンディングでも動きが
一方、利率アップの動きはクラウドバンクだけではありません。
SBIソーシャルレンディング(SBI SL)においても、最近は利率アップの動きが出ています。
遅延・貸し倒れがこれまでに一切ない「不動産ローン事業者ファンドPlus」の利率が、資金需要の増加と
いう理由で6.5%→7.2%に上がったり、
・7.2%案件に、追加の資金を投入。投資総額はこうなりました。
久しぶりに登場したバイオマスファンドの利率が、いきなり9%になっていたり、
・ついに利率はここまで来ました。SBI SLから9%案件が登場。
追加募集で担保が劣後するとは言え、ディベロッパーズローンファンドの利率が10%の大台に乗ったり。
資金需要の増加という側面もあるのでしょうが、それだけではない利率上昇の動きを感じています。
・利率はついに10%へ。そして、売れ残りそうなファンドは先に投資するのがお得という話。
私の当てずっぽうを言ってしまいます。
maneoファミリーが大きくコケた今、これらの事業者はmaneoファミリーのパイを食べようとしている
のではないでしょうか?
コンペティターがコケれば、その機に乗じてシェアを取ろうとするのは卑怯でもなんでもありません。
ビジネスで当たり前にやられている事であり、むしろ機に乗じない方が問題です。
ソーシャルレンディングの業界が黎明期を過ぎ、そろそろ次のステージへ向かおうとしている中、そろそろ
事業者同士の競争が起きても当然のことだと思います。
SBIソーシャルレンディングは、何事につけても慎重なところがあります。
それはSBIの看板を背負っているため、当然のところもあるでしょう。そのSBIが利率上昇に舵を切ったと
いうことは、それなりの理由があるのではないか、と(当てずっぽうで)考えているわけです。
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ということは、次に期待するのは
もしこの当てずっぽうが大外れでなければ、当然他の事業者も同様の動きを取ることが予想されます。
問題の渦中にあるmaneoファミリーや、累計募集金額が100億に満たないような事業者は除外するとしても
それ以外の事業者はシェアを確保するために、何らかの動きがあってもおかしくはありません。
さらに想像を重ねると、クラウドポートで以前にあったこのインタビューも興味深いです。
・課題が表面化した「ソーシャルレンディング」、投資家は今、何を信頼すれば良いのか
一同には会さなかったとしても、クラウドバンク、オーナーズブック、クラウドクレジットの代表が共同で
インタビューに応じるという豪華な企画。
この3社には何か思うところが共通している、と推測することもできるでしょう。
この中でクラウドバンクがまず、400億円累計キャンペーンという利率上昇の手を打ちました。
となれば次は、オーナーズブック、クラウドクレジットの2社についても、何か面白い企画を打ち出して
くれるのではないかと、少し期待しているわけです。
(オーナーズブックについては、次のエクイティ物件登場の雰囲気がありますね)
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posted by SALLOW at 17:00
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SBI SLのホールド案件については22号以外処理が終わりましたので、大多数の人には「終わった事」になっているのでしょう。
私も22号は投資していないのですが、それにしても一連の問題が全て終わってはいないので、この件について幕を引くのは早いと思っています(それとは別の考えで、今回の事でデューデリが強化されると考えているので、投資は続けますが)。
サービサーにしない理由ですが、これは当てずっぽうですが場所が場所だけに、サービサーを入れると買いたたかれるのではないかと推測しています。
なんであれ、今回の事は大いに反省してもらいたいものです。いくら資金供給が潤沢にあるからと言って、客は選ぶべきでした。
来年はソーシャル一時撤退予定なので雑損処理もできない・・・
巷で、SBISL評価フライングで上がりすぎですね。
SBISLが本当に信用に足るのかは、この案件の結果を見てからでしょう。
常識としては、任意売買>公競売>サービサーの価格順と思うんですが・・・・
なぜこれだけサービサーじゃないのかですね。
なんだかんだ言って、人の噂も75日程度。
ある程度の損害に抑えて、詫び金利でも出したらまた投資する人もいそうですけどね(私もネタ作りに最小資金で参加するかもしれません)。
ただ、少なくともこれを好機ととらえて、maneoファミリー以外の事業者が動くことは間違いないでしょう。というか、動いてもらいたいものです。
今後SLが新しいステージに進むためには、中小の事業者は信用しないという選択が正しいのかもしれません。
ミグ 様
ここですね。
https://goo.gl/maps/QntduVHvGGU2
確かにまあ、どんなテナントを入れればいいのか。とりあえずコンビニでも入れておきましょうか、というくらいしか思いつきませんが、すでに隣にNewDaysがありますよね・・・。
22号は来年1月に競売があるようですが、半分くらいの損害は覚悟しておくべきかもしれません。
貴重な情報をありがとうございました。この件も記事にしようと思っていましたので、そこで紹介させていただきます。
担保27000万って、ほんの数日前24000万の担保の借り換えですね。
参考にしてください。
https://mobile.twitter.com/kazuo57/status/1062473223915196416?s=19
確かにわかるような気がします。
マネオファミリーの中で少なくとも2社は、
今後誰も投資しないし、
消滅する可能性の方が高い。
それ以外でもマネオファミリーはこりごりに思っている人が大半ですよね。