2018年11月19日
maneoから再登場の東南アジア金融向け貸付、内容の紹介です。
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Akulaku向け案件
maneoから、東南アジア金融向けの貸付が再登場しました。
前回の時は投資できる資金がない事もあり、全力でスルーしてしまいましたので、今回は内容を少し調べて
記事にしたいと思います。
・事業性資金支援ローンファンド1391号
予定利率:7.5%
期間:9ヶ月
貸付総額:6億円(予定の総額)
担保:無し
小口債権の優先回収契約で保全
インドネシア、フィリピン、マレーシアなどでオンラインの金融事業を行う「Akulaku」に対し、maneoの
海外事業展開のための推進パートナー(FG社)を経由して融資を行うものです。
担保は無し、ただしAkulakuの小口債権を優先的に回収できる契約が締結されています。
案件紹介
案件のスキームは、以下のようになっています。
Akulakuの貸付残高はおよそ100億円。
それに対し6億円の貸付とのことですが、調べてみたら前回の貸付はまだ満期を迎えていませんでした。
(私が知らないだけで、もしかすると期限前返済したのかもしれませんが)
・(参考)事業性資金支援ローンファンド1302号
(ファンドの当初満期は2019年3月予定)
前回貸付と今回を合わせての貸付は9億3,000万円ですので、Akulakuの貸付残高と比較してまだ多すぎると
いうほどのことはありませんが、今後貸付が増えていくなら気をつけて見ていくべき指標でしょう。
あと、そもそも資金調達をソーシャルレンディングで行う事の妥当性も検討が必要です。
不動産が売れるまでのつなぎ資金というような短期資金であれば、金融機関からの融資は使い勝手が悪く
ソーシャルレンディングを選択する場合もあります。
一方で事業性資金の場合、それなりに安定的に資金需要が存在する場合が多いです。
こういった時は、金融機関で資金調達ができない理由を確認しておく必要があると思います。
Akulaku案件の場合、SLで資金調達する理由の一つは、単純に現地金利の高さがあるでしょう。
一例としてフィリピンの翌日物リバースレポ(債権担保)金利は、つい先日4.75%に値上がりました。
それでもなおインフレ率は6%、事実上金利はマイナスとのことなので、これで銀行から資金融通をしたら
年利10%くらいはあり得るのではないでしょうか。
・(参考)フィリピン中銀、5会合連続の利上げ−インフレ抑制図る (Bloomberg)
Akulakuの成長
Akulakuはインドネシア、フィリピン、マレーシアなどで金融事業を行っており、ここ数年で急激な成長と
多額の資金調達を成し遂げています。
もっともこういう新興企業は、急激な成長の裏返しとして潰れる時も一瞬という問題もあります。
外部資本を多く受け入れている事から、ある程度の経営監視はできていると期待したいのですが、内実が
日本企業以上に分からないので予断は禁物、というところでしょうか。
まとめますと、多額を投資するような案件ではないと思いますが、投資対象の分散を考えた場合は少額を
投資する価値はあると考えます。
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posted by SALLOW at 16:20
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