2018年09月15日
クラウドファンディング三題(グリーンインフラ、みんクレ、GA Techology)
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グリーンインフラレンディングは現状維持
グリーンインフラレンディング(GIL社)から連絡がありました。
遅延している案件の続報ですが、今回も残念ながら進捗は無しということです。
1.経過と回収見込み
前回のご報告と同様となり、進捗をお伝えできずに申し訳ございません。
グリーンインフラレンディング社を介して、最終資金需要者の売却状況の把握に努めております。
現時点では確定した回収額をお伝えするに至りません。
一刻も早く、投資家の皆様に償還・分配を実施できますよう、グリーンインフラレンディング社と協力して参ります。
投資家の皆様には、お待たせ致しておりますことを改めてお詫び申し上げます。
2.今後の状況報告について
該当投資家の皆様には、回収の進捗状況等と合わせまして、業務改善計画の取組に関する進捗状況につきましても、定期的にメールにてご報告致します。
個人的な意見ですが、確定した回収額が現時点で連絡できないのは仕方のないところもあります。
(そもそも金融庁に指摘を受けたという問題は脇に置いておいて、の話です)
「確定した」とわざわざ断っているので、おそらくは関係官庁の指導などの外圧がかかっており、推測の
金額を言うこともできないのでしょう。
ただ、「今何をやっているのか」「その進捗はどうなっているのか」については、匿名性を維持したままで
ある程度の情報公開をすることはできないものでしょうか。
すでに要望としては入れていますが、金曜日の夕方に発信してきたメールといい、適切な対応と言うことは
残念ながらできません。
悪意のある物言いになってしまいますが、東証一部上場のTATERUの対応との明暗が顕著ですね。
上場と非上場会社の致し方ない違いなのでしょうか。
みんクレに関するアクセスジャーナルの記事
コメントで情報をいただきました。
集団訴訟ポータルサイト「enjin」でみんクレに関して集団訴訟を準備していたところ、その内容に対して
名誉権を侵害しているとして、白石氏からこのサイトに削除願いが出た、とのことです。
・「みなクレ」白石伸生氏による、集団訴訟準備サイトに対する名誉権侵害による削除願いの言い分
わたしはこのサイトの有料会員ではないので、全文を参照することはできません。
また、アクセスジャーナル自体がいわゆる「記者くずれ」のニュースサイトであり、通常のニュースサイト
と比べて信頼性の点では劣り、何らかのバイアスがかかっている可能性を否定できません。
(バイアスなら一般のマスコミも同じだろう、と言う意見はごもっともですが)
ただ、もしこれが全て真実という前提であるなら、よくある悪手だと思います。
沖縄防衛局の事務官が、沖縄軍用地投資の本を無断出版して回収騒ぎになった時もそうですが、何らかの
問題に対して過剰に反応するのは炎上への最短経路です。
特に、騒いでいるのがその当事者であれば、周囲がどう思うかは明らかでしょう。
GA Technologyからは不動産投資のお誘い
最後の話題はGA Technologyです。
不動産投資型プラットフォーム「Renosy」を運用するGA Technologyから、メールが送られてきました。
Renosyでの不動産投資の個別相談キャンペーンへの案内です。
・Renosy 不動産投資相談のキャンペーン
Renosyでは今のところ、不動産投資型のクラウドファンディングのみの申し込みをしています。
このキャンペーンは、クラウドファンディングに参加した投資家を不動産投資へ誘導する狙いがある、と
思われます。
願わくは、クラウドファンディングが客寄せパンダでなければよいのですが。
GA TechnologyはTATERUの問題を受け、株価も連れ安になっており厳しい局面です。
TATERUはこの間に、GA Technologyの株式を手放しているという情報もありました。
一連の問題がどういった形で落着するかは分かりませんが、早い決着となることを願います。
ソーシャルレンディングと不動産投資型クラウドファンディングは、対立し合う関係ではありません。
どちらもまだ新しい投資方法。今後、時間をかけて発展、成熟していけばいいと思っています。
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posted by SALLOW at 07:20
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GILについては、政治資金については立件見送りという記事をどこかで読んだ気もしますが、確かにそれ以外で何かが動いている可能性もありますね。
ただ、それにしても何かの情報は出せそうなものですが。前回と全く同じ文面で報告を行うのは、報告を行わない事と同価値だと思っています。
TATERUに関しては、不正融資もグレーゾーンがあるので、そのあたりで落着しないものかと思います。
正面から当たって銀行融資を受けられる人は少ないかもしれない。だから、何らかの技術やコツがあるわけで、それが行きすぎれば不正融資になる。その線引きをどうするか、今回の反省から社内ルールを作っていってもらえばいいと思います。
たくたく 様
自分に都合の悪い主張をする者を、名誉毀損の名前を借りて封殺しようとするのは、誰もがやりがちですが悪手も悪手ですね。
ありていな表現をすれば、「効いてる効いてる」というやつでしょうか。
私自身はこの問題からは一歩引いており、自分自身の損害も仕方ないと思っていますが、そうは思わない人もいるわけで、どういう決着を迎えるかは興味深く見ています。
あと、ああいう悪事を働く人は、悪巧みとその実行を行って攻勢に出ている分には強いのですが、守勢に回ったとたんにボロを出すものです。私は彼が賢くないとは思いませんが、リスク管理の面からすれば失敗したのだと考えています。
個人的な感想としてはやはり31億はやりすぎでしょう。
せめて50%くらい返していれば誤魔化しようもあったと思いますが、31億ほぼ丸ごと手中に収め、テイク社の調整見舞金など投資家の神経を逆なでしすぎました。
おそらく投資家は泣き寝入りすると思っていたのでしょうが、団結されてしまった時点で白石氏の読みは外れたのでしょう。
しかし率直に言わせて貰えば白石氏は思ってるほど賢くはないと思います。
もうすこし知性を使えばもうちょっとうまく欺き、ここまで追い込まれることはなかったと思います。
みんクレは、元からそういう一族に縁を持ったため自業自得と反省しています。
TATERU系の問題として、事業モデルは問題ないのですが、銀行融資を受けられる人が個人で日本の中にどれだけいるか見積もりが甘かったと思います。不正融資を受けてくれる銀行前提でしたからね。勧誘自体が悪いとは思いませんが今の不動産投資は税金対策ですから、売り手と買い手のギャップを認識するまでは不正融資とセットになりそうです。