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2017年03月27日

なるべく客観的に、みんなのクレジットの問題を記事にします



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まず、自分のポジション公開

 ここ数日、SLブログ村のタイムラインがみんなのクレジット一色に染まっています。
 私も人事ではないのですが、ここまでの騒ぎになると、なんというか逆に冷静になってきました。


 ところで、そのみんなのクレジット、Webサイトに行政処分勧告に関するコメントは出していますが
 案件の募集は停止していないようです。

 まだ実際に行政処分が下りたわけではないので、現時点で案件の募集を行っても問題はないわけですが
 勧告を受けた時点で募集停止+Web広告を全て停止、くらいの処置は行うべきかもしれません。
 既に信頼が傷ついている以上、この上に「心証」まで傷つけても良い事は何もありません。
 (*勧告を受けたという情報が載っているのに、それでも突撃する投資家も投資家ですが)

 さて、遅ればせながら当ブログにおいても、「みんなのクレジット」の行政処分勧告の内容について
 できる限り客観的に説明してみようと思います。

 ただ、いくつかのブログに見られますように、この話題は特にポジショントークが絡みやすかったり、
 逆に、実際の投資をしていない評論家が出没したりしやすいものです。


 ですので、できるだけ客観性を担保し、また読者の方には本記事を見る色眼鏡の色を選んでいただくため、
 下記の通り、私の現時点での状況を公開します。


 ・みんなのクレジットへの現時点での投資額 約170万円
  これまでの累積利益 約20万円

 ・みんなのクレジットのアフィリエイト貼り付け実績 有(現在は削除)

 ・アフィリエイトを含めた、みんなのクレジットとの金銭授受 無


行政処分勧告の内容と感想

 公式発表はSESCのプレスリリースをごらん下さい。
 内容を簡潔な言葉で言い換え、最後に私の意見を述べさせてもらいます。


 みんなのクレジットに関する行政処分勧告の理由は以下の通り:

  (1)ア 貸付先に関して誤解を招く行為があった
    →貸付先が分散しているように書いてあるが、実際は親会社であるブルーウォールジャパンへの
     貸付が大部分を占めていた。

  (1)イ 担保について誤解を招く行為があった
    →不動産もしくは有価証券を担保としているが、その実は未公開株式であったり
     担保設定が実質存在しないようなものがあった。

  (2)ア ファンドの償還資金に対し、他のファンドの出資金が使われていた

  (2)イ キャンペーンの払戻に、ファンドの出資金があてられていた

  (2)ウ 白石代表が、ファンド出資金を自身の借入返済に使用していた

  (2)エ ブルーウォールジャパンの増資に、ファンド出資金が使われていた

  (2)オ ファンドからの借入を返済することが困難な財務状況と思われる


 これらについて、私の意見は以下の通りです。


  (1)ア 他のSL事業者もやっている事であり、これ単体はそれほどの問題ではないと思います。
     もっとも、誤解を招く表現であったことは間違いありません。

  (1)イ 未公開株式では一般市場における時価査定ができず、みんなのクレジットが謳っていた
     「融資の120%の担保」は虚偽となるため、担保価値の毀損を考えると問題と思います。

  (2)ア・イ・ウ・オ
     言葉通りなら代表的ポンジ・スキーム(解説)です。大問題どころか、両手が後ろに回る事態。

  (2)エ 増資を目的にした借入は自体が問題というわけではないが、その内容を公開していないのは
     虚偽となり、問題がないとは言えないと思います。


 というわけで、7項目中大した問題ではないのは1項目のみ、というのが私の考えです。


 一方で、みんなのクレジット社自身はプレスリリースで、以下の項目について言及しています。


  (2)ウ 白石代表への給与の「仮払い」については、全額を返金済。

  (2)オ 現時点の財務状況は返済困難というものではない。



 もっともこれ、ポンジ・スキームのうち、(2)のウとオにしか言及していないので、穿った見方をすれば
 言及していない(2)のアとかイについてはその通りです、と認めている
とも言えます。

 それと、白石代表からは返金されたと書いてありますが、その債務者からも返金されたのでしょうか。
 大体こういう場合は、資金が「善意の第三者」に流れて回収不能になる、というのがお約束なのですが。

まとめ

 以上の通り、(自分の投資金額からは目をそらして)なるべく客観的に状況を考えてみますと、結論は

 「平成27年に処分を受けたSL業者の比じゃないくらいアウト。最低6ヶ月の業務停止か、免許取消が妥当」(2017/3/30 取消)

 でしょうか。


 今後の展望としては、行政処分の結果がどうなったところで、みんなのクレジットがこのまま営業を
 続ける事はまず無理でしょう。
(2017/3/30 取消)

 クラウドバンクのように悪意が無かったのならまだしも、こちらには悪意があるように思えるからです。
 SL業界はまだ新しいがために信用第一で持っているところがあり、一度信用を失ったSL業者は
 投資家からも、貸付先からも、同じSL業者からも見捨てられる可能性が高い
と思われます。

 冷徹な言い方なら、「SL業界健全化のための礎となれ」というところです。

今後の展望

 今後の展望としては、下記の通りです。


 @確実に見えていること

 maneoの瀧本社長のブログに、業界内の自主ルール作成の内容がありました。

 「コップの中の飲み物に、一滴だけでも毒がまじってしまえば、そのコップ自体が毒と見なされる」

 というのは、どの世界でも共通の認識だと思います。
 今回のようなことがあれば、最も危惧されるのはSL業界自体の停滞と衰退。
 それに対処するためにも、業界内での自主ルール作成を微力ながら応援したいと思います。


 A期待すること

 LCレンディングの山中社長のブログに、今回の事件のコメントがありました。

 今回の問題の根っこには、SLの匿名性があるということ、私も同意見です。
 もっとも、だからと言って私は、今回の問題の責任を匿名性に転嫁するつもりはありません。

 善人が悪人になれる仕組みがあり、結果悪人を選ぶ人間がいたとしても、本人が悪い事は酌量されません。
 同じ仕組みの中で、善人のままの人もいるのですから、それが当然です。
 ただ、今回の事件を受けて、金融庁が匿名性の問題まで切り込んでくれれば、と期待しています。


 B最後に、自分のこと

 利率の良い投資にリスクはつきもの、そう思っておく事にします。
 みんなのクレジットへの投資金額が全損しても、SL投資に回している全金額の3%程度ですので
 半年分のインカムゲインがあれば、何とか取り戻せます。

 この事件がSL投資の環境改善に繋がる事を期待して、これからもSL投資を続けていくつもりです。


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posted by SALLOW at 12:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資の話題
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