2018年07月21日
(7/20)グリーンインフラレンディングの件について続報がありました
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maneoマーケットの発表は、金融庁チェック済
グリーンインフラレンディング(GIL社)の件について、maneoマーケットより続報がありました。
先日のJCサービスのお知らせに対する回答のような立ち位置になります。
そのJCサービスのお知らせは、以下の記事で所感を含めて紹介していますので、併せてご覧下さい。
・JCサービスのWebサイトに、グリーンインフラレンディングの続報がアップされています
今回のmaneoマーケットの回答についても、所感を書いていきたいと思います。
なお、maneoマーケットの全ての発表については、金融庁のチェックがかかっています。
金融庁に認められた内容、認められた表現でしか発表ができないということは理解しておくべきでしょう。
(JCサービスについては、金融庁チェックはかかっていないものと思われます)
内容と所感
発表内容のリンクは以下の通りです。内容を引用して、所感を書いていきます。
・7月18日付、株式会社 JC サービスからのお知らせに関して
株式会社 JC サービス(以下、「JCS 社」という。)のホームページに7月18日付で掲載された「ファンド資金の返済について」のお知らせに関して、JCS 社と当社に見解の相違がございますので下記の通り、お知らせいたします。
7月11日に株式会社グリーンインフラレンディング(以下、「GIL 社」という。)から償還・分配が予定されていた資金が7月6日付で法務局に供託された件について、当社では、投資家の皆様の公平性の観点から、JCS 社、GIL 社、当社 3 社の合意の上で行われたと理解しております。また、当社は GIL 社から当該資金の返済を受領する立場にはございません。
上記見解の相違はございますが、当社は、鋭意 GIL 社及び JCS 社に対する要請や指導等を行い、返済原資についての確認を実施しております。一刻も速く、投資家の皆様への償還・分配が行えますよう、GIL 社と協力して、確認作業を行って参ります。
赤字部分です。7/18のJCサービスからのお知らせでは、
「GIL社が7/11に返済を行おうとしたところ、当局の指導により、口座の管理者であるmaneoマーケット
が受領をしなかった」
とあり、これに対する回答となります。
片方は「maneoマーケットが拒否」と言い、もう片方は「同意があったし、そもそも受け取る立場にない」
と言っています。
おそらくですが、現象として正しいのはJCサービスの発表の方なのでしょう。
正確には、返済に対して金融庁から待ったがかかった、ということなのだと思います。
その理由は「不完全な分別管理」。どのファンドのお金がどこに充当されているか分からない以上、その
一部だけを返済することは投資家同士の不公平を招く、という指導があったのだと推測します。
分別管理が「全くできていなかった」というわけでもなく、「完璧にできていた」というわけでもなし。
おそらくJCサービスの状況は、その中間なのでしょう。
100%でなければ0%も99%も同じという、役所らしい極論の考えです。
しかし金融庁としては、自分たちがmaneoマーケットを操っていると思われては困る。
(「指導」はできても、「強制」はできない。そこまでの法的根拠はないので)
そのためチェックが可能なmaneoマーケットに「合意の上だし、うちは受け取る立場ではないよ」という
内容のリリースを出させたのではないか、というのが私の考えです。
重要なこと
一連の問題を受けて重要なことは、文句の内容と言う先を間違えないことだと思います。
JCサービスの業務が一部、適切に行われていなかった事はおそらく事実です。その事についての文句なら
JCサービスに言うのは筋が通っています。
maneoマーケットが投資資金の用途を監視できなかったのも事実(実際は難しいでしょうが)。
ですから、それに対する文句や改善要請なら、maneoマーケットに向けて言うべきです。
一方で、返済されたはずのお金が返ってこないのは、金融庁の指導です。
その文句をJCサービスやmaneoマーケットに言っても、何もできませんし何も改善しません。
また、例えば瀧本社長からの情報公開が不足しているという文句も、maneoマーケットに言うべきでは
なく、maneoマーケットの発言内容を規制している金融庁に言うべきです。
全てをひっくるめて叩きやすい相手だけを叩くのは、状況の改善どころか悪化の原因にもなりかねません。
その方が余計な事を考えなくていいので楽なのは確かですが、適切な態度とは言えないと思います。
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posted by SALLOW at 18:30
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再び情報をありがとうございます。
確かに、1月開設、4月更新ですね(あと、担当者名が妙だったのですが、これは大きな問題ではないと思います)。
おっしゃられる通り、用意はしていたものの、昨今の仮想通貨の引き締めと登録の厳しさがために状況を凍結しているのだと思います。
しかし一方で、この道からの資金調達は絶望的ということですね。やはり本業でどこまで頑張ってもらえるか、ということになりそうです。
開設日:2018/1/4
最終更新日:2018/4/27
現在準備中のままですので、昨今の仮想通貨業界の引き締めで断念した模様と判断しました。
てっきりこのタイミングで新事業を立ち上げたかと思いましたが、そうではなさそうですね。
失礼いたしました。
猫も杓子も、という感じですね。
例のみんクレも仮想通貨の会社を立ち上げていましたし、あまり良い印象ではないな、と感じました。
ただ、JCサービスが事業を放り出さない(+時間がかかっても投資家への返済を行う)という前提なのであれば、むしろ吉報かもしれません。
(事業がうまくいくようであれば、資金の調達も可能だと言う理由です)
JCサービスのホームページの関連会社一覧に新たに追加されてます。
ホームページは作成中ですが、こちらです。
https://www.jcex.co.jp