2018年07月09日
【所感あり】maneoマーケットから「今回の処分勧告に関して」が発表されました
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maneoマーケットからのお知らせ
maneoのWebサイト トップページに、maneoマーケットのお知らせが発表されています。
・今回の処分勧告に関するお問い合わせはこちらをご確認ください。
所感を付けて、この中身を見てみます。
なお、私は以前JCサービスとmaneoマーケットは対立しているのでは? という印象を抱いていましたが
現状では両社は協働関係にある、と考えを転換しています。
内容を見ていきます
では、内容を見ていきます。
略称:証券取引等監視委員会=SESC、グリーンインフラレンディング=GIL社
Q.証券取引等監視委員会のmaneoマーケット社に対する検査は、どのような結果だったのですか。
A.ご心配をお掛けして、申し訳ございません。
本日、証券取引等監視委員会は、maneoマーケット社に対する検査の結果を踏まえ、当社に行政処分を行うよう、内閣総理大臣及び金融庁長官に対して勧告いたしました。maneoマーケット社は、この度の勧告を厳粛に受け止め、業務運営態勢のより一層の強化に取り組み、再発防止に向けて全社をあげて取り組んで参ります。 この件につきましては、「証券取引等監視委員会による勧告について」もご参照ください。
参考:maneoマーケット株式会社に対する検査結果に基づく勧告について
(証券取引等監視委員会)
まず、このmaneoマーケットの発表を読む際に気を付けなければならないことは、これらの発表内容は全て
当局のチェックを受けたものである、ということです。
つまり、この発表はSESCの公式見解と見なしても良いわけです。
現状のmaneoマーケットには、発表の中に自社の見解や今後の予想などを盛り込む事はできません。
従ってこの回答も、「勧告がなされた」という事以上を言う事はできないわけです。
これが上記のQ&Aだけではなく、これから後全てのQ&Aに適用される重要な事です。
Q.maneoマーケット社やグリーンインフラレンディング社が投資家の資金を流用したというような報道もありますが、事実ですか。
A.maneoマーケット社やグリーンインフラレンディング社が資金を流用したとの事実はございません。
maneoマーケット、GIL社において資金流用の事実は無し、と言い切っています。
この内容は、SESC公認の事実ということになります。
今回は相当徹底的な調査が行われたという噂もありますので、実は何かやっていたけど見つからなかった
だけ、とは考えにくいでしょう。
(実際には、資金流用の疑いをかけられているのはJCサービスなわけですから、正しいです)
Q.maneoマーケット社に対しては、どのような行政処分が出されるのですか。
A.ご心配をお掛けして、申し訳ございません。
行政処分について、当社ではご回答できません。行政処分を受けた場合には、速やかに公表いたします。
これはもちろん、回答はできません。
私の予想では、勧告から1週間後の7/13かその前後に行政処分が下ると思います。
その内容は、SESCの勧告で根拠条文として金商法51条を引いていることから、おそらくは業務改善命令に
なるでしょう。
Q.7月11日に予定していた償還及び分配を留保するとのことですが、なぜ留保するのですか。
A.ご心配をお掛けして、申し訳ございません。
グリーンインフラレンディング社に資金は到達しておりますが、返済原資に確認を要する事項があるとの判断により、当面の間、償還及び分配を留保する取扱いとなりますことご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
以前は私、この元利金にポンジスキームの疑いがあるので止めている、と記事で書きました。
これは訂正します。
この内容はSESCの見解ですので、SESCが「返済原資に確認を要する」と指摘したのでしょう。
SESCの行政処分勧告にも、「個人的流用」「他ファンド資金の流用」と言ったような、ポンジスキームを
窺わせる表現は出てきていません。つまり、ポンジスキームの可能性は限りなく低いです。
ならなぜSESCが返済原資を止めたかですが、おそらく投資家同士の公平性を保つためと思われます。
先に償還を迎える投資家だけが逃げ切る、ということが無くなるよう、JCサービスの行っている事業が
貸付金を返済できるのかどうか、それを調べるようにお達しが入っているのではないでしょうか。
(残りの2つのQ&Aについては、上記と同じ内容のため省略します)
所感
ということで、ひとまずポンジではなかったようで、安心しました。
また、JCサービスとmaneoマーケットも仲違いしていないらしいので、こちらも安心材料です。
後はJCサービスの事業がまともに動くかどうかですが、これは今後のmaneoマーケットの信頼にも関わる
事ですので、お手並み拝見と行きたいと思います。
(元本の一部くらいは損害を受けるだろうな、というのは既に覚悟しています)
後、上のQ&Aで述べられていなかった事は、「maneoマーケットが行政処分を受け、その対応を監督官庁に
提出するまでの間、新規ファンドの募集はどうするのか」ですね。
これについては今ここで騒いでも仕方ないので、金曜日頃を待とうと思います。
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posted by SALLOW at 15:40
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SESC側としても、そもそもの問題はJCサービスであると承知しているのではないでしょうか。
しかしSESCの調査権限では、JCサービスやGIL社には勧告を出す事ができない。そのために唯一調査権限の及ぶmaneoマーケットに(消去法的に)勧告を出したのではないかと思います。
希望的観測ではありますが、今回の行政処分(おそらく業務改善命令)によって一時停止することになる業務は「maneoマーケット→GIL社」のみ。その他のmaneoファミリーについては、調査したものの処分に至らない軽微な問題しか発生しなかったので、お咎め無し(募集継続)ということではないかと考えています。
もっともこの場合、JANetでmaneoのアフィリエイトが停止している理由が良く分からなくなるのですが・・・。
金融庁は処分内容に募集停止を含めない方向なんでしょうね。
そう考えれば現時点で他の店子も含めて募集している説明が付きます。
GIL案件を募集していないのは、11日の返済もストップしている状態で新案件などとんでもない、みたいな。
いずれにしても処分内容の発表待ちですね。僕も発表が出てから追加投資するか判断します。
ご回答ありがとうございました!
できるできないではなく、やっていなければこうやって棒で叩きますよ、ということでしょう。
maneoマーケットという金商二種の免許を使ってプラットフォームビジネスをやっているわけですから、その店子が何かやらかした場合、金商二種を根拠として「ファンドの募集を行う」maneoマーケットには虚偽説明の疑いがかかるというのは、法律論からすれば正しいです。
当事者からすれば「ンな無体な」と思うかもしれませんが、それだけ金商二種免許を別の事業者に貸し出すような行為は重大な結果を招くよ、という金融庁からの警告も含まれているのだと思っています。
問題点を見ると、maneo ファミリーの中の監視とか、場合によっては貸し付け先の口座管理も監視しろってことになるんでしょうか。
出来るのかな、そんなこと。
お褒めの言葉、ありがとうございます。
ご質問いただいた内容ですが、まずmaneoとmaneoマーケットは別会社であり、今回処分勧告を受けたのはmaneoマーケットです。
そのため、maneoが処分勧告を受けて募集を自粛する必要はありません。
一方でmaneoマーケットが自粛しなければならないのであれば、そもそもmaneoのみならず、maneoファミリーの全てで案件募集が止まるはずですが、実際にはそうなっていません。
ということは、今回行政処分の対象となるのは、「maneoマーケット→GIL社取引」だけなのか? とも推測しています。今回SESCが調査に入ったのは全maneoファミリーであり、GIL社以外からは処分に当たらない軽微な問題しか発見されなかった、という情報もありますし。
ただそうなると、JANetのアフィリエイト停止は不可解です(私はそれ以前に、なぜかJANetに弾かれるのでアフィリエイトは張っていませんが、情報は得ています)。
もしかしてmaneoの問題ではなく、JANetが政治の匂いのする案件なので独自で止めた? とも考えているのですが、詳細は不明です。
yos 様
はい。JCサービスです。
えらく軽いイメージのするPPT資料が、SESCにありました。
https://www.fsa.go.jp/sesc/news/c_2018/2018/20180706-1/01.pdf
報道に関しては、各社ともあまりソーシャルレンディングに強い人がいないとか、初動で政治資金との絡みがクローズアップされたなどの理由で、ちょっと混乱していたようですね。
そのうちに沈静化することでしょう。少なくとも今回は、過失ではありますが悪意ではなかったと私は思っています。
通りすがり 様
先ほど新しい記事をアップしました。
私の場合、16号と19号で引っかかっているようです。
SBI SLの回収能力が見られる良い機会だと思っています。ここで頑張れば、SBI SLのファンドへの人気には、最終的に良い影響となるのではないでしょうか。
JCサービスはGILの親会社だし、名目的には別っていう程度なんだろうと私は思っていますが、組織が違う以上は正確に表記しないといけませんからね。
しかし10億円だの100億円だのいう報道はどういう使い方の話なんでしょうね。
金額が大きいだけに想像しにくいです。
「新規ファンドの募集はどうするのか」について。
行政処分後もさることながら、今朝からmaneoが猛烈に新規ファンドを募集していることが気になります。
今の段階で募集をしているのは、当然金融庁が募集をOKしているからですよね。
行政処分後に新規募集をさせないのであれば、今の時点でもOKを出さないでしょう。
よって、今募集している=処分後も募集する、ような気がします。
一方で、ご存知だと思いますが、JANetがmaneoのアフィリエイトプログラムを終了しました。
それで、行政処分後は新規会員と新規ファンドの募集を一時停止すると僕は予想していたのですが。
今朝から募集が熱烈スタートしたことで訳がわからなくなってきました。
なぜ今募集しているのか、なぜ金融庁はそれにOKを出したのか?どう思われますか?