2018年06月09日
クラウドクレジット ジョージア事業者ファンドIとIIの比較
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見慣れないファンドが登場していました
クラウドクレジットのサイトを見にいったところ、見慣れないファンドがありました。
ジョージアのマイクロローン事業者ファンドは前からあったのですが、「II」となっています。
何が変わったのか、前回の「I」と比べてみることにしました。
参考リンク
・ジョージアマイクロローン事業者ファンド II
・ジョージアマイクロローン事業者ファンド I
比較結果
それでは比較結果です。
@貸付先
貸付先については、それぞれのファンドの「商品紹介」のページに記載があります。
「既存投資先金融事業者(B社)グループのジョージア子会社」と共通して書かれていますので、同じ
相手に貸し付けるということで間違いなさそうです。
A投資スキーム
投資スキームについては、各案件ページの「投資スキーム」に説明があります。
「I」は為替ヘッジ有り、「II」は無しという点を除けば、スキームも共通です。
B条件(利率、期間、手数料、通貨など)
投資条件を比較すると、次のようになりました。
「II」の方が表面上の利率は増えていますが、通貨が変わっている点に注意です。
外貨通貨建ての案件の場合、その通貨そのもののリスクを考える必要があるからです。
ジョージアラリはそこそこ安定はしていますが、ここ5年ほどのチャートを見ますと、じわじわと円高傾向
(投資家にとって不利な方向)に進んでいるようです。
(https://www.xe.com/ja/currencycharts/ より引用)
さらに調べてみましたら、ジョージアの政策金利は本日時点で7.25%もありました。
・参考:ジョージア政府銀行 (英語サイト)
政策金利分を引くと、リスクプレミアムはわずか1.35%しかありません。
この案件に投資するなら、ジョージアラリ建の外貨預金(あまり見た覚えがありませんが)に投資した方が
リスク/リターンの考え方からすれば良い、ということになるのではないでしょうか。
クラウドクレジットの案件は外貨建てが多いのですが、外貨の場合は元々の政策金利との差を考える必要が
あります。そういった意味でも、あまり初心者向けの案件ではないと思います。
クラウドクレジットで投資するなら円建て、もしくは外貨建てであれば、近日登場予定のクラウドバンク
米ドル建て案件が良さそうに思います。
・参考記事1:リスクプレミアム差から考える、クラウドクレジットの実質利率
・参考記事2:クラウドバンクから「米ドル建ファンド」&「米ドル両替サービス」が開始予定
クラウドクレジットへの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 10:00
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そうなんですよね。クラウドクレジットは出資者があれですので、事業者リスクは相当下がっていると思います。ボードメンバーにも明らかに創業当時以外のメンバーが入っていますし、内部統制は十分効いているのでしょう。
で、おっしゃる通りその反面、お勧めできるファンドがどんどん減っています。
現状においては、円建ての東欧ファンドか、もしくは「寄付をしている」という自己満足のためにペルーの案件に手を出すか、だと思っています。
昔はユーロ建てやドル建てで10%越えのファンドがあったので良かったのですが、今は通貨として弱いファンドしか高利回りのファンドがない印象です。