2017年03月06日
クラウドバンク:新ファンド「バイオマス発電」登場
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新しい再生エネルギーファンド
クラウドバンクから、新しいファンドがお目見えしました。
バイオマス発電ファンド1号
バイオマス発電ファンド2号
予定利率:6.4%
期間:9ヶ月
貸付総額:1億5,000万円
担保:土地担保(第一順位)、経産省IDの譲渡予約、電力会社との系統連系権利の譲渡予約、
親会社持分への質権設定
案件としては2つありますが、事業者については同じ説明しかありませんので、おそらくのところ
2つの案件で1つ分、まとめて1億5,000万円の案件ではないかと思います。
クラウドバンクではこれまでも「代替エネルギー特化型ローンファンド」として、太陽光や風力発電の
ファンドを数多く発表してきましたが、バイオマスは初めてです。
バイオマス発電というのは、太陽光、風力と同じく再生可能エネルギーの一種です。
太陽光や風力とは異なり、発電源(間伐材など)については安定供給できる可能性が高いです。
では、少し中身を見てみます。
案件の内容分析
バイオマス発電で作られた電気は、電力会社への売電価格が20年間固定です。
その具体的な価格は、バイオマスの種類ごとに決まっているようです(下記参照)。
(*クラウドバンクのWebサイトより転載)
案件内容を見たところ、今回の事業者が上記のうちどの種類のバイオマス発電を行おうとしているのかは
情報が公開されていないようです。
個人的な意見ですが、そのくらい公開してくれても・・・とは思うのですけど。
また、災害による発電施設への損傷を考える場合、 バイオマス発電は太陽光や風力発電と比べて
「発電施設が屋内にある」という特徴があるため、災害にも強いと推定されます。
バイオマスの発電源(間伐材など)が、太陽や風と比べれば相対的に安定している事と合わせて考えると、
太陽光発電、風力発電と比べ、バイオマス発電では万が一の可能性は低いと言えるのではないでしょうか。
次に、スキームは以下の通りです。
貸付金の使途は以下の通りです。
バイオディーゼル発電所の権利・土地の取得、系統連系負担金、他運転資金文面から、まだ発電所は稼働していないと見るべきです。
発電所がまだ稼働していないということは、売電価格が20年固定な事は担保になりません。
また、担保になっているのは、以下の4つ。
@土地担保(第一順位)
A経産省IDの譲渡予約
B電力会社との系統連系権利の譲渡予約
C親会社持分への質権設定
このうち、バイオマス発電所を建てる場所の地価はお察しなので、@は大した事がありません。
残り、A、B、Cがあれば、債務不履行に陥った時に発電所の権利を譲渡されることになります。
発電所の権利を譲渡されても、クラウドバンクが発電所を運営するわけではないので出口戦略に困りますが、
そもそも親会社自身が飛ばない限り、バイオマス発電所が建てられるような巨額の投資をフイにする事は
考えにくいと思います。
さらに貸付期間が9ヶ月と短い事もあり、デフォルトが起こる懸念は少ないのではないでしょうか。
まとめ
・バイオマスは太陽光、風力と比べた場合、安定性には優れている。売電価格も20年固定。
・今回の場合、発電所はまだ稼働していないため、売電価格が固定な事は担保にならない。
・バイオマス発電所には巨額の投資が必要で、このファンドでの借入金はその一部。
それだけの投資が、9ヶ月で不履行に陥るとは考えにくい。
(稼働してからのやむを得ない事態ならともかく、今の段階で止めるなら最初から投資しない)
以上より、全力で突っ込む案件ではないですが、一部資金を投資するには良い案件と判断します。
私は資金不足につき今回は見送りますが、投資を検討される方は自己判断でお願いします。
クラウドバンクでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 18:00
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