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2018年03月22日

TATERU FUNDINGの特徴、メリット、デメリットなどを紹介します



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基本的な事項と運営母体

 今回は、TATERU FUNDINGの紹介です。
 サービス開始当初から存在は知っていたのですが、会員登録だけして絶賛放置していました。
 メールでのお知らせは受け取れるようにしていたのですが、最近なかなか好調の様子。
 自分自身の投資検討のために調査を行いましたので、その内容を記事にしたいと思います。
 なお、この記事を書いている現状、TATERU FUNDINGへの投資額はまだゼロです。


 さて、TATERU FUNDINGの前に、まず同じ会社のサービスである「TATERU」についてです。
 「TATERU」の売り言葉は、「日本最大級のIoTアパート経営プラットフォーム」
 要は、アパート経営の不動産投資をしてみたい人向けのサービスです。
 *IoTアパートって何かと思いましたが、アパートの部屋にIoTサービス機器が付いているようです。

 「TATERU」と今回の「TATERU FUNDING」は、関係はありますが基本的に別物のサービスです。
 前者は不動産投資、後者は不動産投資型クラウドファンディングです。

 「TATERU」、「TATERU FUNDING」の経営母体はインベスターズクラウド社東証一部上場会社です。
 設立は2006年、資本金は6億2,800万円、連結ベース従業員は417名。
 2017年12月期売上高670億円(前期比+77%)、純利益40億円(同+70%)、自己資本比率43.6%。
 健全な利益を出し、自己資本比率も高い企業です。

  ・参考:インベスターズクラウド 業績ハイライト


 インベスターズクラウド社が扱う個別案件において、利益が出る/出ない、ということはあるでしょう。
 ですが少なくとも、サービスが丸ごと詐欺である可能性はほぼ皆無と思われます。
 以上より、事業者リスクは極小と判断できます。

 ちなみにインベスターズクラウド社ですが、3月末に社名を「TATERU」に変更するそうです。

 

TATERUとTATERU FUNDINGの関係性

 次に、TATERUとTATERU FUNDINGの関係性についてです。
 簡単に言いますと、以下のような関係があります。

  ・TATERU FUNDING → アパートを建設する資金をクラウドファンディングで集める
  ・TATERU → 建設したアパートを長期的に経営する


 つまり、TATERU FUNDINGは、TATERU会員(アパート大家さん)への売却がExitとなるわけです。
 アパートを建てるにも初期資金がいりますし、これはいいアイディアです。
 不動産×クラウドファンディングの相性の良さを上手く使ったビジネスモデルだと思います。


 さて、最近のTATERU FUNDINGの案件は、「キャピタル重視型」というのが多いようです。
 それまではインカム型が多かったのですが、これの違いはWebサイト内に説明がありました。

 TFmain-1080x764.png
 (https://www.e-inv.co.jp/cp/news/post/12271/ より引用)


 キャピタル重視型を一言で言えば、「TATERU会員への売却タイミングが早く、保有期間が短い」です。
 ちなみにこれまでの実績を見てみますと、インカム型からキャピタル重視型に変わった事による利回りへの
 影響はほとんど無いようで、利回りは5%弱をキープしています。

 またこれまでのところ、延滞及び貸し倒れは一件も起きていません。
 おそらく、TATERU会員との間で話がまとまってから、アパート建築費用をTATERU FUNDINGで募集して
 いるのだと思います。Exit先が決まっているから延滞も貸し倒れも起きないわけです。

 乱暴な発言かもしれませんが、Exitした後にその物件の運営がうまくいくかどうかは、TATERU FUNDINGに
 投資している身としてはどうでもよいわけです。
 TATERU会員の大家さんにさえ引き渡せば、後は運営がんばってね、で終わりです。
 そういった意味では、リターンは地味ですがリスクも低い投資と呼べるのではないでしょうか。

特徴、メリット、デメリットまとめ

 以上、TATERU FUNDINGの特徴、メリット、デメリットをまとめると以下のようになると思われます。


 特徴:
 ・東証一部上場会社が経営母体となる、不動産投資型クラウドファンディング。
 ・貸付期間は3〜6ヶ月程度、利率は3〜5%弱。
 ・累計応募金額 約38億円、会員数 約42,000人。



 メリット:
 ・事業者リスクは極小と考えられる。
 ・ソーシャルレンディングではないため匿名性の制約はなく、案件情報は明示されている。
 ・投資期間が短く、Exit後の事を考える必要がない。
 ・(条件付きながら)途中解約、譲渡が可能。



 デメリット:
 ・利率が微妙。
 ・案件募集数は多くはなく、サーバレースの可能性がある。
 ・案件成立後に、書類送付→捺印返送の手間がある。



 以前のTATERU FUNDINGは、「募集期間中の応募者の中から抽選して、投資できる人を選ぶ」という、
 何を考えているか分からない謎方式を取っていたのですが、最近は先着順になりました。

 あとデメリットではないですが、毎回「書類送付→捺印」を行うのは面倒過ぎます。
 (数年程度の貸付期間があるならともかく、数ヶ月なのでなおさらです)
 東証一部ということで色々面倒な縛りがあるのかもしれませんが、書類とDVDを全出資者に送付して捺印、
 返送するコストを考えれば、その分利率に反映してくれ
というのが正直なところです。


 とは言え、こうして調査してみると事業者リスクが極低なのはやはり魅力的です。
 今後アーリーリタイアを視野に入れた場合、低利率でも安定した案件に投資する事が重要になりますので
 私の判断としては、投資対象に繰り入れてみる、となりました。
 タイミング良く資金があれば、それなりにまとまった金額を投資してみるつもりです。
 その際は書面手続きなど、また記事にしたいと思います。


 TATERU FUNDINGでの投資をお考えの方は、こちらから検討いただけると嬉しいです。
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posted by SALLOW at 10:00 | Comment(2) | TrackBack(0) | 投資の話題
この記事へのコメント
ぼくすたー 様
コメントとお褒めの言葉、ありがとうございます。
自分用の情報を再利用しているだけ、という側面もあるブログですが、なにがしかの参考となれば幸いです。

コメントいただきました件、投資スキームのExitが「TATERU会員に売却」とありましたので、間違いないと判断して記事にしています。
むしろ、TATERU会員へ売却しない場合はどういうケースなのか、ちょっと興味を持ちました。
TATERU会員との間で話がまとまってからFUNDINGで募集している、とおっしゃられた内容についても同意見です。
TATERUからの持ち出しを劣後出資30%に抑え、浮いたキャッシュフローを拡大再生産に使えるわけですから、良い手だと思います。
Posted by SALLOW at 2018年05月16日 12:52
SALLOW様

いつも貴重な情報を開示頂きまして、ありがとうございます。

TATERU FUNDING事務局へ以下の件について、問い合わせしてみました。

おそらく、TATERU会員との間で話がまとまってから、アパート建築費用をTATERU FUNDINGで募集して
いるのだと思います。

ほとんどの案件がこれからTATERU会員へ紹介しているそうです。以上、ご参考までに。
Posted by ぼくすたー at 2018年05月16日 10:47
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