2018年03月13日
みんクレからの返金を確認+確定申告の方法など参考情報
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みんクレからの返金
下記の記事でみんクレの債権譲渡の話題を取り上げました。
・参考記事:みんクレより債権譲渡の連絡がありました
これに関連して、昨日3/13の午前中、みんクレからの返金を確認しました。
金額が違っていたら最後のネタになったのでしょうが、さすがにそんな事はなく、当初連絡を受けていた
49,756円が返金されています。
ソーシャルレンディング初の悪質な案件となってしまった本件は、私的にはこれで締め。
好奇心に負けて踏み込みすぎた結果、高い授業料となりました。
以前にも記事にしましたが、私自身の今回の損害額は下記の通りです。
(所得税率の最大は23%で計算)
@投資総額:¥1,439,329
A通算投資利益:¥295,794
B投資損失:¥1,098,841 (@−A−返金額)
C来年度確定申告での還付額:¥460,229 ((@−返金額)×0.33)
D純損失:¥638,612 (B−C)
さて、今回の記事では、本件に関するお役立ち情報などをまとめておきたいと思います。
私と同様に被害に遭われた方の一助となれば幸いです。
参考情報@ 被害者の会
ソーシャルレンディングのブログを運営していらっしゃいます「なゆきち」氏が、今回のみんクレ事件に
関する被害者の会のメンバーを募集しております。
思うところがある方は、下記のページを参考になさって下さい。
・みんなのクレジットの被害者の会 仲間募集!!
参加条件などの詳細につきましては、記事内容とコメントをご覧下さい。
なお、なゆきち氏と私の間に利害関係及び面識はありません。
上記の記事も、たまたまブログ村でご一緒させていただいているご縁で見つけたもので、当記事は上記の
被害者の会への勧誘などを目的としたものではありません。
加えて、今のところ私は被害者の会に加わる予定がない事も申し添えておきます。
(理由は後述しますが、一つには私の損害額が全投資額の2%程度しかない事があります)
参考情報A 確定申告の方法
もう一つの方法は、確定申告で今回の損の一部を取り返す方法です。
私の場合、所得税額の最高税率が23%ゾーンですので、住民税10%を足して合計税率は33%。
つまり、損害額の1/3は確定申告により取り返す事ができそうです。
もっともこの方法ですが、万人が利用できるものではありません。
ソーシャルレンディングの利益は雑所得となり、雑所得は他の所得(給与、事業、不動産所得など)とは
損益通算できない、また翌年繰り越しができないという税制上不利な点があります。
雑所得は雑所得の中でしか、相殺ができません。
つまり、みんクレでの損害以外にその年に雑所得がある場合しか、本方法は使えない事をご了承下さい。
(雑所得が通算赤字になる場合でも、黒字分の税額は取り戻せるので、完全に無意味ではありませんが)
以下、その方法を紹介します。なお、E-TAXによる電子申告を前提としています。
@みんクレのページから、「総合収益」と「口座情報」のスクリーンショットを取ります
正直、みんクレが来年の確定申告シーズンまで存続していない可能性もあると思っています。
証拠は今のうちに押さえておきましょう。私の場合は下記のようになっています。
*もし返金が終わっていて口座情報が空っぽだったら、「返却額」については振込先銀行のスクリーン
ショットで代用ができると思います。
Aスクリーンショットから「投資額」と「返却額」を計算、「損害額」を求めます
「投資額」=「総合収益」ページの「総投資額」マイナス「償還金額」
(私の場合、2,600,000−1,160,671=¥1,439,329)
「返却額」=「口座情報」ページの「ご返金額」プラス「預託金残高」
(私の場合、44,694+5,062=¥49,756)
「損害額」=「投資額」マイナス「返却額)
(私の場合、1,439,329−49,756=¥1,389,573)
B確定申告を行います
2018年度の確定申告で、上記の「損害額」を雑所得からさし引きます。
具体的には、例えばみんクレで20万円の被害があれば、次のような申告をすることになります。
(他の収益に関する設定は適当です)
ソーシャルレンディングA社 収益 | ¥400,000 |
ソーシャルレンディングB社 収益 | ¥300,000 |
その他副収入 | ¥100,000 |
みんクレ 収益 | −¥200,000 |
雑所得総計 | ¥600,000 |
これで、例えば所得税率の最大が23%だったとしますと、みんクレ損害額¥200,000のうち33%にあたる
¥66,000については還付されることになります。
(正確には、所得税で¥46,000還付、翌期の住民税から合計¥20,000減少となります)
E-TAXであれば証憑の提出は不要ですが、万が一調査が入った場合でも前述のスクリーンショットが
あれば、説明と証明はできると考えています。
もしみんクレの損害により雑所得の合計がマイナスになる場合でも、雑所得が少しでもあれば、その分に
かかる所得税や住民税は申告によりゼロにできますので、ご利用下さい。
(ただし雑所得は損益通算や損益繰り越しはできませんので、最終的に雑所得がマイナスになる場合でも
給与所得などから差し引いたり、翌年の雑所得から差し引いたりすることはできません)
所感
今回の件、振り返ってみればサービサー(債権回収会社)への釘刺しが甘かったように思います。
債権売却を行う事は分かっていたので、サービサーに「みんクレの債権は違法の可能性もあるから、もし
買ったらお前も違法の片棒担ぐことになるぞ。警告したからな」と通告するべきだったかもしれません。
そうしたら、そんな危ない債権を買おうとするサービサーは出てこないでしょうし、万が一出てきたら
そこはみんクレと同じ穴の狢なので遠慮することもないでしょう。
・・・などと結果論を言っても仕方ないのですが、ふとそんな事を思いつきました。
さて、私が取り立てに加わったりせず、ブログにおいても他人事のように記事を書いている理由ですが。
一つには私の場合、投資総額に対する損害が小さいこと。
また私が推測する限り、相手は最初から計画し、法律を調べ上げた上でやっているように思うからです。
もしそうだとしたら、今からの勝ち目は薄いかもしれません。
*私の推測が外れ、裁判が勝訴に終わればそれに越した事はありません。
もう一つの理由は、少なくとも当ブログにおいては「客観性」に重きを置いているからです。
余所の事は評論家気取り、自分の事になったら感情的になるのでは道理も筋も通らないと思います。
ですから当ブログでは、自分自身の被害も可能な限り客観的に取り上げるようにしました。
*無論のこと、関係者の名前は覚えておき、どこかで縁が遭う事があれば相応のお礼は考えますが。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 10:10
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はい。残念ながら今回の場合、有罪となったとしても横領罪は適用されず、おそらくは詐欺罪となると考えております。
主目的がプレッシャーをかける事であれば、Shin様のやり方で問題ないかと思います。
横領は難しそうですね。
私としては、警察が受理した事実により白石氏にプレッシャーをかけるのが狙いなので、資料を準備して警察に行って来ます。
コメントありがとうございます。
私は弁護士ではないので、あくまでも私見であること、ご承知おきください。
横領によるものと仮定した場合、雑損控除が使えます。
差引損失額−(総所得金額×10%) もしくは 必要経費−5万円 のうち高い方が雑損控除額となり、これは総所得に対する所得税に影響する控除です。
雑収入が少ない場合、損害額が相殺しきれませんので、そういう方には有利でしょう。
逆に損害額以上の雑収入がある場合、損害額の100%が雑収入と相殺可能ですので、雑損所得を使う方が不利になる場合もあります(必要経費がものすごくかかっていれば話は別ですが)。
ただ、横領被害の訴えを起こす事では不十分で、警察が捜査し、横領として有罪になる事が必要条件のように思います。被害届を出しても証拠不十分であれば、当然横領は成立しませんので。
今回の場合、認められたとしても詐欺罪(雑損控除が使えない)となるような気がしますので、横領罪での雑損控除は難しいのではないか? と考えます。
ところで、みんクレの損失が横領によるものと仮定し、雑損失で確定申告を行ったとしたら、ブログ記載の方法と還付金額に差異はありますか?
得になるようなら、警察に横領被害の訴えを起こそうと思いますが。
急展開ですね。不謹慎かもしれませんが、これで終わったかと思いきやまだまだ楽しませてくれそうです。
おそらくは訴えられるのを避けるか、もしくは逮捕を避けるためかもしれません。それにしてもツッコミどころが多いので、内部でロクに揉んでいないのは丸わかりです。
いったいどういう顛末になるのか、話に乗って眺めていこうと思います。
はい、そういうことです。
ただし自体は急展開を迎えそうですので、まずはTOH社への申し込みを行うかどうか、決める必要がありそうですね。
一度やらかしている以上、既に信用は失墜しています。二度目がないとは言えません。
コメントありがとうございます。ほぼ同時にその情報を補足しました。
速報ということで、記事に追記済みです。
まあ、そもそも返すお金がないから6年分割にしたのであって、SPC立てても無い袖は振れないとは思いますが。それとも某S代表が逮捕される可能性が出てきたので、慌てて袖を取り出してきたのかもしれません。
悪い方向に推測すれば、あり得る可能性としては「全部を返すとは言っていない(TOH社のみという文面にも取れる)」、「一括で返すとは言っていない」、「そもそも訴訟取り下げ目的だから払うつもりもない」というあたりでしょうか。
個人情報に関して言えば、すでにみんクレに差し出している時点で心配する意味がないと思いますので、私は乗ってみることにします。
ネットサーフしてましたらこんなモノを見つけました。
もしかしたらみんクレ被害者の、わずかでも救いになればと思い、貼り付けます。
ただ、ここから個人情報が抜き取られ、さらなる被害につながらないかとも危惧しています。
http://to-h.jp/2018/03/14/info_02/
そうですね。気が済まない方は大勢いらっしゃると思いますので、まだまだしばらくの間は目は離せませんが、自分自身の中ではこれで幕です。
今から思い返せば、私がソーシャルレンディングに全力で舵を切りかけたのとほぼ同時期に起こった事件ですので、分散や事業者リスクをしっかり考えろ、という天の采配だったのかもしれません。
少なくとも、事業者リスクについてはそれなりに詳しくなったつもりです。
SLを取り巻く環境変化、2月のみなし規制の結果はどうなるか調査中です。
あとは今年来年の不動産の売れ行きですね。
副収入の雑所得があるので、こちらへ損失は充当します。
損失は、24万円ほどでした。年間6万円ほどの利金ですので、今の利金水準で回して4年分です。今後は市場成熟とリファイナンスが増えると見ているので利率は下がると見込まれます。分散もさることながら一定の貸倒を織り込むことは必要と思います。
どんな好調な企業も、小さなことが原因で半年から一年足らずで倒産することもあるので、絶対の過信は禁物ですし、市場の動静は見ておきたいと思います。