2018年02月07日
私見:ソーシャルレンディングと外部相場環境の関係について
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久しぶりの大幅下落
昨日、2/6の日経平均は一事1,600円安、最終的に1,071円安で引けました。
思い返してみれば、久々の暴落だったように思います。
本日はアメリカ相場を受けて持ち直すような動きですが、乱高下の余波は燻りそうです。
ところでこの暴落はいつ振りかと日経チャートを引っ張り出してみましたが、ざっくり見たところは
2016年の7月ぶり、くらいでしょうか。
1年半も経っているわけで、久しぶりと感じるのは納得です。
さて、前回の記事にコメントをいただきました。
株価の変動や仮想通貨を巡る一連のドタバタ騒ぎ、もしくは地政学リスクの変動など、投資を取り巻く
環境は刻々と変化しますが、その中で私が何か対策を取っているのか、というご質問です。
記事にできるネタをいただきました以上、速攻で食いつきます。
SL投資における投資環境の変動リスク等について、私見を書いていきたいと思います。
今回の記事をご覧になるにあたっての注意事項は下記の通りですので、色眼鏡のご用意をお願いします。
何かご意見、訂正すべき点などありましたら、ご指摘お願いします。勉強させて下さい。
@私のソーシャルレンディング以外の投資知識は、多少かじった程度です。
(ソーシャルレンディングの知識にしても、威張れるようなものは何もありませんが)
A私の投資遍歴は、「値動きのある商品に疲れてSLに流れてきた」というものです。
言わば、株やら投信では戦えず逃げ出したようなものですので、実力のほどはお察し下さい。
B当ブログは、ソーシャルレンディング投資に関しては思い切り偏向しております。
事業者や案件はさておき、SL全体については基本的に全面肯定派です。
C仮想通貨についてはかなりの否定派です。
国家が、その構成要素の一部である通貨を脅かす存在を放置はしないだろうと考えているからです。
株価とソーシャルレンディング
私のポジション:優待狙い株を少量所持、評価額は50万円以下
昨日からの株価の下げですが、そもそもここ1年半のダウや日経平均が一本調子に上がりすぎているように
私には思えますので、一時的な調整かなと傍観しています。
他人事のように言うのは、私は株を優待狙い程度しか持っておらず、50万にも満たない金額だからです。
さて、この乱高下がソーシャルレンディングに与える影響ですが、私はさほど影響がないと思います。
色々理由はありますが、一つには投資スパンが違いすぎるから。
長い不況であれば色々な種類の会社で経営状態がおかしくなる危険性はありますが、短期の株の上げ下げが
経営にダメージを与えるような職種の会社に、ソーシャルレンディングはこれまで貸し付けていません。
また、株券に質権を設定している場合は担保価値に影響は出ますが、幸か不幸かソーシャルレンディングで
上場株券に質権設定をしているパターンはあまり多くありません。
そのため、担保価値にも(見た目上は)あまり影響がないと思われます。
(そもそも非上場株券への質権設定が、保全としてどれだけの意味を持つかはともかく)
REITとソーシャルレンディング
私のポジション:REIT所持は無し
株以外でソーシャルレンディングに大きな影響を与える可能性があるのは、ソーシャルレンディングの
案件で大きな割合を占める不動産の相場でしょう。
ということでREITを見てみたのですが、こちらは既にピークアウトしているようにも見えます。
もっとも、このREITは複数物件の集合体であり、転じてソーシャルレンディングの担保は単一不動産である
事が多いので、性質は違います。
ソーシャルレンディングの場合、担保土地がある町域の地価相場、その変遷などを確認すべきでしょう。
当ブログでも、町域が分かる不動産については地価相場の変遷をなるべく紹介するようにしています。
2020年の東京五輪を境に不動産バブルが崩壊、などという煽り文句はよく見かけます。
これについての私の意見は、あるかもしれない、です。
ただ、2020年に竣工するマンションやビルなどは、今年〜来年に入居者募集が始まっているはずですので、
そこでの入居率などを調べることで、2020年の観測気球とすることができると思っています。
外国為替とソーシャルレンディング
私のポジション:米ドル、ユーロ、豪ドルを10万円程度所持
外貨建てソーシャルレンディング案件に対し、合計50万円程度出資
次に、外国為替とソーシャルレンディングについて。
まずFXについてですが、こちらは何と言うか「その中で閉じている」市場に思えます。
(分かりにくかったらすみません。イメージで書いています)
FXの今後がどうなろうと、ソーシャルレンディングには影響はほとんどないでしょう。
外国為替がソーシャルレンディングに与える影響は、直接的なものと間接的なものの2種類。
直接的なのは、案件が外貨建てである場合のリターンに与える影響です。
一方間接的には、円高円安が景気に与える影響や、外国から見た日本の不動産価格に与える影響などが
挙げられます。
これらについては、不動産価格はREIT価格、対象不動産の地価変動、入居率などで間接的に観察が可能。
景気については空気みたいなものなので、嫌な予感がしたらチャレンジングな案件への投資は少し控える、
という対応を検討することになると思います。
仮想通貨とソーシャルレンディング
私のポジション:所持無し
最後に、何となく今回の暴落の引き金になったような気もする仮想通貨について。
今回のようなドタバタで全体の空気を揺らす事はあったとしても、おおよそ影響はないでしょう。
貸付先の事業者がコインチェックで仮想通貨を大量保持とかしていない限りは。
まあ、さすがにそんなところはない・・・と信じたいのですが。
それ以外なら、個人が仮想通貨で儲けようが損しようが税務署に狙われようが、私は気にしていません。
ソーシャルレンディング案件で個人に貸し付けているようなものはあまりないので、個人が吹き飛んでも
影響は限定的だ、と考えているためです。
(間接的に個人に貸し付けている案件もあるので、そういうところは要注意でしょうが)
ちなみに私は、仮想通貨についてはかなり否定派です。
詳しくは下記の記事もご覧いただければ幸いです(コインチェック騒動の前に書いた記事です)。
・当ブログ参考記事:仮想通貨と既存通貨に関する一考察
ソーシャルレンディングの本義
以上が各投資商品や相場とソーシャルレンディングの関係性について、私の考えとなります。
なお私は、投資環境の変動リスクについて、特にこれと言った対策はしていません。
敢えて言うなら、安全な事業者を中心に、各種の案件に分散投資をしているのが対策です。
私は、ソーシャルレンディングの本義は金貸しに過ぎないと思っています。
いくら横文字を使ってそれっぽく見せようが、FinTechから生まれようが、金貸しは金貸しです。
世間の景気が悪くなれば、貸し倒れも起きるでしょう。
世界経済が停滞してしまえば、資金需要も減りソーシャルレンディングの出番は無くなるかもしれません。
ただ少なくとも、世界経済が今後も発展するという事だけは、長期的に見れば正しいと思っています。
理由は簡単で、世界経済が発展しないと困る「上位層」が権力を握っているからです。
私は「平凡な能力と平凡な成果を持つ善良な人間が豊かにならない発展なら、しない方がマシ」という考えを
持っていますが、残念ながら世界はその方向には向かわないだろう、とも予想しています。
そう思っているならVTとかVOOにでも投資しろよ、という意見はごもっともです。
ですが私の場合、そもそも値動きのある投資商品に疲れてソーシャルレンディングにやってきた身ですので
評価額がころころ変わるETFに戻るつもりは、今のところはありません。
とりあえずしばらくの間は、私はソーシャルレンディング投資を続けていきたいと思っています。
私のように投資可能額の大半をソーシャルレンディングに突っ込む事を推奨はできませんが、余剰資金の
短期投資先としてソーシャルレンディングはなかなか魅力的だと考えています。
興味がありましたら、投資を検討されてはいかがでしょうか。
去年12月現在の「おすすめ事業者」については、下記の記事をご参照下さい。
・当ブログ参考記事:(2017年12月版)SL初心者にお勧めの事業者
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 10:00
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| その他お金の話題
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コメントありがとうございます。
早速食いつかせて、記事にさせていただきました。
あくまでもソーシャルレンディングに偏向している意見だとご理解いただいた上、なにがしかの参考にしていただければ幸いです。
(*もちろん、ソーシャルレンディング以外への分散投資も重要です。私は楽天でも取り扱っているVT投資信託に少しだけ投資しています)
古今東西、金貸しは財産を築くための有効な手段だと実証されています。そのために嫌われる事も多く、時代劇でも良く両替商や高利貸しと権力者の癒着が桜吹雪やらご老公様に断罪されるわけで(笑)。
現代においても、従前の投資(株や投信)、寄付/購入/投資型クラウドファンディングは立派だがソーシャルレンディングはけしからん、なんて風潮があったりします。
私に言わせれば、投資も起業もブログのマネタイズも全て金儲けの手段で、他者を騙したり食い物にしなければ価値は平等、社会的意義は後から付いて来るもの、という程度だと思ってます。もちろん大企業になれば、CSRも大事なのですが。
早速、記事のUP有難うございます。
株や為替の乱高下に動揺していましたが、
記事を拝読し、お陰様で少し安心しました。
間違いのない事業者への分散投資に尽きるのかなと再認識いたしました。
そしてソーシャルレンディングは金貸しに過ぎないというご発言には
全くもって同感です。
私は別になんら恥じる事もないと心底思っていますし、
寧ろ経済発展のために役に立っているとすら思っております。(←大袈裟ですが)
これからも有益な記事をご提供いただければ幸いです、
お体に気をつけて頑張って下さい。