2019年11月11日
SBI「第4のメガバンク構想」が進行中
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福島銀行が地銀連合に参加
SBIの提唱する「第4のメガバンク」に賛同者が現れました。
・SBI、福島銀と資本・業務提携 10億円超の増資引き受け (日経)
SBIホールディングス(8473)は11日午後、福島銀行(8562)と資本・業務提携すると正式に発表した。福島銀が実施する第三者割当増資を引き受ける。福島銀は財務基盤を強化し、SBIが持つ経営資源を活用して収益力の強化を図る。
SBI HDが福島銀行に約10億円を出資することで、業務・資本提携を行うというものです。
今回の出資により、SBI HDは福島銀行の筆頭株主(持ち株比率17.85%)となる見込みです。
9月には地銀連合構想の第1弾として島根銀行に出資しましたが、それに続く第2弾となりました。
島根銀行はSBI証券傘下のSBIマネープラザと共同店舗を開く方針を決めましたが、福島銀行の発表によると
福島銀行でも同様の共同店舗を予定しているとのことです。
おそらく今後もこのような動きは続くでしょう。現在の超低金利状況、よほど収益基盤のしっかりしている
地銀でなければ、単独でビジネスを拡大し健全な利益を上げるのは難しいと思われます。
所感
SBIが「地銀をつなげてメガバンク化する」という「第4のメガバンク」構想を立ち上げたのは数ヶ月前。
共同通信とのインタビューの中で、地方銀行の経営支援ビジネスが語られています。
・SBI社長、地銀連携でメガ構想 (共同通信)
具体的には、新設する共同の持ち株会社を通じてシステム開発やマネロン対策を効率化するというもの。
私はこれを、「緩やかな企業統合」を図るというものだと解釈しました。
その土地に根付いた地銀にはそれぞれの文化がありますから、強引な企業統合をしてもうまくいくわけが
ありません。反発が起こるのは目に見えています。
かといって地銀の収益性低下は深刻であり、現状のままというわけにもいきません。
なので、その中間を取った策ということでしょう。
「緩やかな」と言っても、あまりに緩やかすぎれば収益性の低い地銀を容認することになり、ネットワーク
全体のモラルハザードを招きます。
かと言って厳しくすれば、今度は反発を招くでしょう。
アクセルとブレーキ(言い方を悪くすれば、アメとムチ)の使い分けが重要だと思います。
再編の流れは進むと思います
福島銀行は前期決算で最終赤字。
島根銀行も、今期決算では最終赤字が見込まれていると言います。
地銀を救済する余力のある大手銀行でも、収益が悪化する会社に手を貸す必然性はありません。
旨味がなければ誰もやらない、それは当然のことです。
ですから地銀連合構想を持つSBIが手を差し伸べたのでしょうが、それで地銀の収益構造が短期間で激変す
るというものでもありませんし、今後に期待というところでしょうか。
一方で国も、地銀の経営統合を認める法案(一定の要件があれば独禁法を適用しない)を提出する予定との
ことで、地銀の経営統合には前向きです。
おそらくこれからも再編の動きは続くでしょう。個別株に目端の利く方であれば、うまく投資チャンスに結
びつけられるかも知れません(私はセンスないのでやりませんが)。
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posted by SALLOW at 13:30
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情報提供いただき、ありがとうございました。
今回はLTVが激低の太陽光に投資しましたが、次回はもう少し資金を追加したいと思っています。