2019年11月28日
「かぼちゃの馬車」オーナーには朗報でしょう。
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リコースがノンリコースに
少し前の話題になりますが、日経に記事が掲載されていました。
女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」を巡り、運営元のスマートデイズが経営破綻したというもの。
さらに同社の審査書類に改ざんが発覚し、刑事告発の動きもありました。
かぼちゃの馬車の問題は、要するにサブリース賃料の甘さの問題。
入居者がいない状態でも、サブリース契約(一括借り上げ契約)ですのでスマートデイズはオーナーに対し
て賃料を支払い続ける必要があります。
そのサブリース賃料の原資になっていたのは、建築会社からのキックバックです。
本来なら例えば5,000万円で建てられる建物を1億円で建てたことにして、5,000万円のキックバックを受け
この資金からサブリース賃料を支払うという自転車操業状態でした。
この仕組みでは新築を建て続けないと資金が枯渇することになり、それがためにスルガ銀行に提出した審査
書類の改ざんにつながったわけです。
その後金融庁がスルガ銀行に立入検査したことにより、スルガ銀行は一気にハシゴを外しにかかりました。
結果として資金ショートによりスマートデイズは破綻。
サブリース契約もご破算となり、割高な物件をつかまされたオーナーが残ったわけです。
スルガ銀行は当初、かぼちゃの馬車のオーナーからの返済を猶予していました。
そして今回、決着を優先して異例の決定をしたというわけです。
・シェアハウス借金、物件手放せば免除へ スルガ銀行 (日経)
所感
リンク先は限定記事ですが、要約しますとこういうことのようです。
・スルガ銀行は、シエアハウス債権を第三者へ売却するための入札手続きを開始
・シェアハウス所有者が土地と建物を手放せば借金返済を免除
・シェアハウス運営を続けたい所有者は対象外
・シェアハウス融資残高が約2,000億円、債権売却による財務負担は限定的
現状で多くの係争や問題を抱えているシェアハウス関連のトラブルを、これ以上長引かせることは経営再建
にとってもマイナスの影響しかないと考えたのでしょう。
私も同感ですし、良い判断だと思います。
スルガ銀行は一連の問題を受け、当時の旧経営陣は引責辞任しています。
筆頭株主も、創業家から家電量販店のノジマに変わっており、創業系からの脱却は進んでいる模様。
ただ、不動産に変わる新たな収益の柱を見つけるのは難しく、今後は不透明と思われます。
私の感想としては、やはりレバレッジかけた取引は怖いということに尽きます。
何であれ投資をやっている以上、リスクをまったく取らないなどということはできませんが、そのリスクは
最悪でも全財産までにしておきたいところ。
ゼロからの復活は難しくともできなくはないでしょうが、借金があれば再起は一気に難しくなります。
自分一人ならともかく、家族がいる以上そこまでのリスクを取るわけにはいきません。
やはり私には現物不動産を買うよりも、不動産投資型のクラウドファンディングで分散投資を行う方が性に
合っているのだと感じました。
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posted by SALLOW at 09:30
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