2017年09月23日
【追記あり】9/21 みんなのクレジットからのメール内容+PeXでソーシャルレンディング投資
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だいたい予想通り
みんなのクレジットから、9/21にメールが届きました。
既にいくつかのブログさんにて取り上げられていますが、一応所感などを。
**** 様
平素は「みんなのクレジット」をご愛顧下さり、誠にありがとうございます。
第一回目の調停について
昨日、弊社代理人弁護士と融資先甲グループ代理人弁護士出席の上、調停委員の立会いの下で開かれました。
その内容について、以下ご報告申し上げます。
・昨日の第一回目調停において、最終的な合意には至りませんでした。
融資先からの提案内容は、その蓋然性が脆弱であり、かつ分割返済の提案回数が想定以上の長さであったために、弊社としては回数の短縮と、その返済プランの確実性を担保する根拠となる詳細な情報の提供を求めるに至りました。
第二回調停期日:11月8日(裁判所による指定期日)
今後、期日以前においても実質的な妥結に至れるよう努めてまいりますとともに、お知らせすべき動向については、投資家の皆様宛にメールにてお知らせいたします。
メールを見ての第一印象は「まあ、こんなところでしょう」です。
今回の調停であっさり決まるくらいの事態なら、そもそもこんな大事になっていません。
それにしても、「蓋然性が脆弱」「分割返済の提案回数が想定以上の長さ」と、相変わらず本質をぼかした
曖昧な表現に終始しているところが、この会社の体質を端的に示していると思います。
正確な値は守秘義務があるので発表はできないとしても、本当に投資家の事を考えているのであれば
弁護士と相談の上、ギリギリの情報までは公表すべきでしょう。
当ブログにいただいたコメントの中に、「ずるずる引き延ばして来年か来期あたりで吹き飛ぶ」という
意見がありましたが、最悪の予想としては私も同じ考えです。
みんなのクレジットは下記のように、直前期の決算公告ではギリギリの黒字となってはいますが
第三者の監査を受けているものではないため、これすら信じられないというのが正直なところです。
また、以前の記事で貸付金に対する担保保全率は20%未満だった、という内容を書きましたが、
これはあくまでも、みんなのクレジットの貸付金に対する親会社の保全率です。
みんなのクレジット本体が吹き飛んだ場合、流動負債と資本金の割合から考えて、戻ってくる出資金は
5%程度と推定することができます。
そういえば、9/22の読売新聞にこの件が掲載されたようです。
(現在、当ブログ管理人は所用により日本の新聞が見られない場所にいるので、又聞き情報ですが)
第二種金融商品取引業協会が透明化のための自主的ルールを作ったという情報もありますし、今後の
業界の取り組みに注目したいところです。
読売新聞の方はソースが分かりませんでしたが、第二種金融商品取引業協会の自主的ルールについては
公式サイトに資料がありましたんで、興味のある方は下記を参照下さい。
・事業型ファンドへの信頼性確保に向けた取組み
(リンク先は第二種金融商品取引業協会のサイト内)
(9/26追記)
ブログをご覧いただいている方より、読売新聞の掲載内容について情報をいただきました。
この場を借りてお礼いたします。ありがとうございました。
内容についてはこれまで当ブログや他のソーシャルレンディングブログで取り上げている内容が主で、
目新しい内容というのは特にないように感じました。
ただ、全体として論調がソーシャルレンディングに対して否定的ではなく、成長していく投資商品で
起きてしまった、制度と自主ルールの不備という結びだったことは安堵しています。
PeXポイントでソーシャルレンディング
ポイント交換サイトのPeXで新しい取り組みが始まりました。
・PeX投資
maneoと組んで、PeXで貯めたポイントをソーシャルレンディング案件に投資する、というものです。
下の画像を見ますとゲーム風味の表現で募集しているようですが、全くゲームではないので注意。
これはただの、現金の代わりにPeXポイントを使用するソーシャルレンディング投資です。
(PeX公式サイトより画像転載)
着目点は面白いかと思いますが、ツッコミどころは多いですね。
@ソーシャルレンディングの裾野を広げる取り組みとしては評価できる
(PeXポイントはお金みたいなものですがお金ではないので、抵抗は少ないと思われる)
Aただし投資額は少額に留まり、運用コストも捻出できるのか? という疑問がある
(現存する案件は全て、募集総額数十万円)
B募集案件のリスクが幅広い上、リスクに関する説明がない
(担保も保証もない案件が普通に掲載されている)
Cこれ、源泉徴収してなくないか?
(例えばこちらの案件、2ヶ月でリターン1.7%ということは年利10.2%。
元案件は税引前年利9%なので、若干の違いは運用期間の表現の違いだと理解するにしても、
源泉徴収が行われているとは考えにくい)
追記:
*けにごろうさんのブログによると、PeXへの返済の際に既に源泉徴収されているとのこと。
利率の計算的に少し合わないところがありますが、maneoの回答とのことです。
特にCについては、今後こういったポイントによる投資の規模が広がった場合に問題となるでしょうし、
最悪の場合は、ポイントへの課税というパンドラの箱(最後の希望抜き)を開けかねません。
(多分、今回はmaneoとPeXが組んで「とりあえずやってみよう」で始めた企画だと思うので、
そこまで目くじらを立てるつもりはありませんが)
私の場合はがっつりソーシャルレンディングに投資していますし、PeXポイントには別の使い道があるので
PeX投資を行うことはないと思います。
最低投資は1,000P(100円)から始められますので、ソーシャルレンディング投資を行っていない人が
最初の一歩として選ぶのであれば、良い選択肢ではないかと思います。
ただ、何度でも言いますがこれはゲームではありません。実戦です。
投資するのがポイントだというだけの違いです。それだけは確実に理解の上、ご判断下さい。
ランキングに参加しています。
リンク先には同じ話題を取り扱うブログが沢山あります。こちらもいかがでしょうか。
posted by SALLOW at 10:15
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コメントありがとうございます。
108号案件というとこれですね。
https://m-credit.jp/projects/detail/?loan_fund_id=122
2018年3月が返済期限となっていますが、それ以前の時点で返済困難を通達してきたということは、ますますプロレス臭が強くなってきている気がします。
いずれにせよ、期限利益喪失初ケースなだけに、どのくらいの元本が戻ってくるかは興味深いです。もしかするとBWJ案件より戻ってくるのでは・・・? などとも思っていますが。
続報ありましたら、是非よろしくお願いします。
平素は「みんなのクレジット」をご愛顧下さり、誠にありがとうございます。
この度、108号案件にかかる貸付先より返済が困難とのご連絡があり、同社との金銭消費貸借契約に基づき、2017年9月15日に期限の利益の喪失となりました。
弊社といたしましては、貸付先との協議を開始しており、同社より不動産担保の売却の了承を得ておりますので、即時担保物の売却を実行し、早期償還を実施して参ります。
今後、該当投資家の皆様には、回収の進捗状況等につきまして、定期的にメールにてご報告いたします。
なお、第2案件にかかる配当は実行させていただきます。
ご投資家の皆様には、ご迷惑をおかけいたします事を心よりお詫び申し上げます。
************************************************************************
株式会社みんなのクレジット
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1-19-2 スプラインビル8F
電話番号:03-5457-1621 FAX番号:03-5457-1622
・貸金登録番号:東京都知事(1)第31585号
・金融商品取引業第二種:関東財務局長(金商)第2905号
・日本貸金業協会会員:第005927号
************************************************************************
情報ありがとうございます。
期限の利益が喪失した以上、債務を一括で払えと要求されることにはなりますが、では実際問題として一括で払えるかというとそういうわけにもいきません。
おそらく一括で払わなければならないとなれば、会社は吹き飛んで調停人が入り、結果として元本が大きく毀損する事になるでしょう。
なので、会社の商売のタネが生きている限り、取り分が減ったとしても鶏を殺すことなく卵を回収できるという意味で、分割返済という選択肢は現実的で妥当なものです。
・・・と言うのが優等生的な回答なのですが、今までが今までだけにプロレスにしか見えないのですよね。それが一番の問題だと思います。
もはやこの会社がどんな発表をしたところで、第三者の裏付けが伴う確実な証拠無しには誰も信じません。そんなわけで、私のコメントはどちらかといえば客観的なものに終始しています。
いずれにせよ、情報展開ありがとうございました。
私はもう少し静観を続ける事にします(もちろん、返ってくれば嬉しいですけど)。
日頃よりみんなのクレジットをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
いただきましたお問い合わせの回答は下記の通りとなります。
【問い合わせ】
融資先からの提案内容は、その蓋然性が脆弱であり、かつ分割返済の提案回数が想定以上の長さであったために、
弊社としては回数の短縮と、その返済プランの確実性を担保する根拠となる詳細な情報の提供を求めるに至りました。
とのこと、融資先はすぐにでも支払わなくてはならないのに、なぜこんな提案をしてきたのでしょうか?
【回答】
7月の償還に合わせて発生した事象は、融資先の資金調達(増資や不動産売買の決済)に
著しい影響を与えるものでした。融資先の決済口座に対する仮差押えの結果、
外部からの入金が不可能となり、その影響が複数の決済(売買代金の入金や増資資金の入金)に対し発生し、
融資先に対して入金しようとしていた外部側から見れば、一旦入金を猶予する、という流れとなりました。
その結果、融資先の商売自体に影響が生じ、その影響は現在も完全に正常化しているとは言い難い状況です。
しかし商売のネタ(保有不動産や開発案件)が消滅してしまったわけではありませんので、
早急に正常化し返済を実行させることが弊社にとっても重要です。
ただ、完全に正常化するのを待つわけにも参りませんので、調停により現実的な打開策を正式な形で模索しております。
弊社としては返済を分割にすること自体に積極的な立場は取っておりませんし、理想は通常返済に戻ることです。
しかしながら、返済の継続性や確実性を現実的に考えた場合、分割することが
『投資家資金を棄損しない』という第一優先項目に叶うのであれば、止むを得ず受け入れる可能性はあります。
大変なご心配とご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
何卒よろしくお願い申し上げます。
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株式会社みんなのクレジット
〒150-0043
東京都渋谷区道玄坂1-19-2 スプラインビル8F TEL : 03-5457-1621 FAX : 03-5457-1622
・貸金登録番号:東京都知事 (1) 第31585号
・金融商品取引業第二種:関東財務局長(金商)第2905号
・日本貸金業協会会員:第005927号
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