2017年07月09日
みんなのクレジットに関する続報(MBOの説明と、資本提携の増資額)
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前回のおさらい
前回の記事の続編です。
・みんなのクレジットから連絡:担保保全率は20%未満です+私の状況
内容としては、かなり悪質なポンジスキームが行われていた、というものです。
現時点において、親会社への貸出残高33億4450万円のうち保全率は17.7%であり、これは現時点では
出資金のうち、2割以下の金額しか返金が覚束ない事を意味します。
(担保不動産の売却に手間取れば、さらに返金額は減るでしょう)
みんなのクレジットについて、分析すべき情報がまだありましたので、記事として取り上げます。
なお、私のみんなのクレジットに関する出資状況は以下のようになっています。
みんなのクレジットへの現投資額:144万円
これまでの累計利益:26.5万円
みんなのクレジット株のMBO
一つ目は6月の話ですが、みんなのクレジット株に対してマネジメントバイアウトが行われていました。
みんなのクレジット株の所有者
(以前)ブルーウォールジャパン100%
(現在)みんなのクレジットの現代表取締役及び取締役 100%
参考)子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ
みんなのクレジットとその事業母体であるブルーウォールジャパン(BWJ)の資本関係が強固であり、かつ
代表取締役も同じであったことから、内部統制が働かなかった事を受けての措置と思われます。
もっとも、他のSL事業者で事業母体との資本関係が強固であるケースはいくらでもあり、それら事業者では
同様の不始末は起きていないわけですから、言い訳にもなっていませんが。
このMBOにおける影響は、以下のようなものであろうと思います。
・みんなのクレジットの経営を、(少なくとも表面上は)BWJから切り離せる。
→実際のところは分かりませんが、少なくともみんなのクレジットとBWJの資本関係は切れます。
・上記により、BWJはみんなのクレジットに対して債務を背負う
→これまでも形としては債務を背負っていましたが、経営の同一性がなくなることで、BWJは
みんなのクレジットにとって一債務者の扱いとなります。
これらより、BWJの経営が続く限りは債務の支払いが続く事になり、支払いの確実性は少し高まります。
ただ、このスキームになることで問題点もあります。
もし私が悪意を持ってこのスキームを利用するなら、みんなのクレジット側を計画的に潰します。
BWJはみんなのクレジットに対して33億円以上の債務を背負っていますが、債権者そのものが潰れれば
支払いの義務はなくなるからです。
そして、みんなのクレジットの株は現経営陣が100%持っていますので、みんなのクレジットが潰れても
BWJには影響がありません。
ここまで来ると悪意というかただの犯罪行為なので、もし本当にやったら訴訟は必至でしょう。
既に一度ポンジスキームを行った事で信用は地に墜ちていますが、みんなのクレジット及びBWJには
善意を持って投資者への支払いを続けていって欲しいと思います。
あと、みんなのクレジットは財務諸表を公開すべきでしょう。
フォーバルとの資本提携
もう一つは、株式会社フォーバルとの資本提携です。
参考)株式会社ブルーウォールジャパン、株式会社フォーバルとの資本提携のお知らせ
フォーバル社は東証一部上場、資本金40億円以上。
情報通信分野、海外進出分野(主に東南アジア)、環境分野、人材教育分野におけるサービスや
経営コンサルタントを行っている会社です。
先ほどのプレスリリースでは
「今回の資本提携では、フォーバル社に弊社のフィンテック技術を高く評価して頂き、
ブロッ クチェーンやビットコイン技術の海外展開サポートをして頂くことを前提として、
弊社が 発行した第三者割当増資による新株式の一部をフォーバル社に取得いただきました」
とありますが、AIやシェアリングビジネスならともかくとして、ブロックチェーンやビットコイン技術は
BWJのWebサイトに記述がないのですが、いつの間にそんな技術を持ったのでしょうか。
とりあえず話半分に聞いておいた方がよさそうです。
さて、フォーバルがなぜこの大変なタイミングでBWJの第三者割当増資を引き受けたかについては
今のところ情報がないので、良く分かりません。
とは言え、何らかのメリットがなければ増資引き受けをするわけもないので、逆説的に考えますと
何らかの理由があるのでしょう(個人的な知り合い、という理由かもしれませんが)。
理由は横に置いておいて、増資額について調べてみました。
まずは下記の画像。リクナビからの転載です。おそらく今年4月のデータでしょう。
資本金額:4億7,770万円
そして、こちらが現BWJのWebサイトからの転載。増資後になります。
資本金額:4億8,770万円
増資額(=フォーバルが出資した額)は1,000万円であると推定されます。
今後さらに増資する前提で様子見の出資をしたのか、はたまた付き合い出資なのかは分かりませんが、
この増資額ではBWJの状況に大きな変化はないと言えそうです。
逆に、もしフォーバル社が今後資本提携を解除するような事があれば、BWJの経営に対する分かりやすい
カラータイマーが灯ったことになるでしょう。
私もみんなのクレジットに出資しているので無関係ではないのですが、お祭り騒ぎができない性分のようで
今後も状況を継続してウォッチしつつ、何かあれば客観的に記事を書いていきたいと思います。
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posted by SALLOW at 16:20
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