ソーシャルレンディング投資記録（旧ブログ）

　不動産投資型クラウドファンディングの「CREAL（クリアル）」で、本日新しい案件が登場します。
　多分埋まるとは思いますが、多少気になることがあるのでそれを含めて紹介します。


　・菱和パレス文京白山

　　募集開始：10/28　20:00〜
　　予定利率：3%
　　期間：12ヶ月
　　募集総額：1,973万円
　　担保：なし（不動産投資型CFのため）
　　　　　CREALによる劣後出資あり
　　特記：一人あたりの投資上限額　10万円

　　


　前回の案件と同様、今回の案件も最大投資額は10万円。
　より多くの投資家が参加できるようにという理由であり、それ自体はまちがっていないのですが、根本的な
　問題は案件の供給が間に合っていないということでしょう。
　（もっとも、供給を重視して質の悪い案件を出されても困るのでしかたのないところでもありますが）


　「クラウドファンディング」の「クラウド」は、「群衆」という意味を持ちます。
　ですからクラウドファンディングには多くの投資家が参加すべきであるという考え方には、同意です。
　その上で案件供給が十分ではない、だから投資できる金額を絞ったというのも分かります。
　10万円が妥当かどうかという議論はあるでしょうが、それは事業者が決めるべき事項でしょう。

　ただ、それと同時に金利が下降傾向にあるのは少し気になります。
　収支計算はクローズド情報なので詳細を明らかにすることはできませんが、内容を見る限り利率4%は少し
　難しいにしても、3.5%くらいにしても良かったのではないかと思います。

　以前にCREALにインタビューをした際、CREAL側は主に転売によるキャピタルゲインを狙っているという
　話を伺いました。
　それが正しければ、キャピタルゲインと比べれば本案件のインカムゲインは微々たるものであり、敢えて
　利率条件を悪くしてまで狙いに行く必要があるのか？　という疑問があります。
　それも色々条件を検討していく、試行錯誤のうちということであればいいのですが。


　ということで、とりあえず私は案件見送りとします。
　10万円投資できなくはないのですが、別の案件に投資する方が優先と判断しました。
　おそらくこの条件でもなんだかんだで埋まるとは思いますが、CREALにはできれば条件の詳細について再考
　してもらえれば幸いです。

　CREALに今後期待するのは、対象となる不動産のポートフォリオ拡大です。
　公式ページに掲載されているポートフォリオの中で、まだ登場していないのはキャンプ場や老人ホーム。
　いずれも登場したら投資する気満々で待っています。

　　


　CREALの運営母体は、300億円を受託して運用しているブリッジ・シー・キャピタル社。
　総合資産運営会社ならではの、バラエティ豊かな案件の組成を期待したいと思います。


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