2017年06月09日
速報:クラウドバンクに行政処分が下されました。客観的な内容の説明と、私見です。
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行政処分勧告から7日
下記の記事の続きとなります。
・クラウドバンクへ証券等監視委員会が2回目の行政処分勧告:内容詳細の説明をします
6/2にSESCから行政処分勧告が行われ、本日行政処分が行われました。
・日本クラウド証券株式会社に対する行政処分について(関東財務局Webサイト)
行政処分の理由は以下の通りです。
処分理由1:「財産の分別管理を適切に行っていなかった」
処分理由2:「顧客に対し必要な情報を適切に通知していない状況だった」
上の記事でも書きましたが、今回の行政処分勧告に至った内容は、全てクラウドバンクの前取締役社長が
関わった案件であり、現時点でこれらの問題は解決、あるいは終息しています。
だからと言って金融庁としては見逃すわけにもいかない(=結果オーライは認められない)ので、
今回の行政処分勧告になったものと考えられます。
参考までに、金融庁の行政処分に関する考え方、原則、基準については、以下のサイトをご覧下さい。
・金融上の行政処分について(金融庁Webサイト)
「監督する事業者に、事前にルール、解釈、ガイドラインを明示している」
「行政指導法を遵守して手続きの進め、弁明の機会を与える」
「透明性の確保、根拠法令の明示」
「事後のフォローアップを重視」
というところが、金融上の行政処分のキーワードとなりそうです。
行政処分の内容
行政処分の内容は以下の通りです。
まず金融庁からの公式なリリースです。
【業務改善命令】
(1)顧客に対し、行政処分の内容を速やかに説明するとともに、説明を踏まえて出される顧客からの意向について、顧客の公平に配慮しつつ、適切かつ速やかに対応すること。
(2)広告審査態勢を構築するとともに、金融商品取引業務を適切に行うための経営管理態勢、業務運営態勢及び内部管理態勢を整備するなど、本件に係る再発防止策を策定し、着実に実施すること。
(3)本件に係る責任の所在の明確化を図ること。
(4)上記の対応・実施状況について平成29年7月10日までに書面で報告するとともに、以降、そのすべてが完了するまでの間、随時書面で報告すること。
簡単に言うと、以下のような内容です。
「行政処分の内容を、顧客にきっちり説明して対応すること」
「再発防止策を作り、きっちり実施すること」
「責任が誰にあるのか明確にすること」
「対応の全てが完了するまで、随時書面で報告すること(初回報告は7/10まで)」
金融庁のお叱りは受けたものの、業務停止は命じられていませんので、行政処分の中では
最も軽い処分であったと言えるでしょう。
私見
以上が事実です。
以下は私見となりますので、客観性はありません。
クラウドバンクには600万円超の出資をしていましたので、今回の行政処分勧告を聞いた時は
正直なところ、かなり背筋が冷えました。
ただ、結果として業務停止などは無く、内容報告・再発防止・責任明確化のみであったことから
胸をなでおろしています。
記事の最初でも言いましたが、今回の件は前取締役社長が関わった案件であり、現経営陣はむしろ
その後始末とフォローアップを行っているところです。
ですので、「今の」クラウドバンクに抱く印象は、決して悪いものではありません。
もちろん今後とも投資は続けていきます。(とりあえず、預託口座に残っている分は投資します)
ただ一点。「責任所在の明確化」を命じられたクラウドバンクが、どのような発表を行うのか。
この点についてのみ、対応を注視していこうと思います。
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posted by SALLOW at 15:10
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