2019年07月31日
トラストレンディングの遅延案件で一報がありました。内容の紹介です。
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除染事業、公共コンサルについて
トラストレンディングから、遅延案件の続報がありました。
今回の案件は「除染事業ファンド」&「公共コンサルファンド」と、「船舶艤装品ファンド」について。
このうち「除染事業ファンド」&「公共コンサルファンド」については、貸付崎からの申告が実態とは異な
るものであると民事訴訟を提起済みです。
貸付先はこれに対し、事業会社が準備を進めていたのは事実として争う姿勢。
これとは別に、貸付先は追加担保の差し入れを行っています。
以上を前提として、今回の続報は以下の通りです。
1. 訴訟の進捗状況
貸付先は除染事業が架空のものであることを否認し、当社の請求について争っている状況です。
当社は、貸付実行時に説明を受けた除染事業の事業性を評価した上で資金回収が可能であると判断したものの、現時点、事業実態がないことが判明した以上、貸付の動機に錯誤があったものとして金銭消費貸借契約は無効であることを改めて主張いたしました。また、仮に契約が無効でないとしても、一連のファンドからの貸付に関する最終の弁済期が2019年8月30日であることから、同日の経過をもって各債務の履行(貸金の返還)を求める予定であることを予備的主張として付け加えております。
2. 追加担保(不動産物件)の売却に関する状況
貸付先より、追加担保の売却先候補が特定の1社に絞られ、当該売却先候補から買付けの意向が書面(*)で示された旨の報告を受けました。当該売却先候補と当社とのコンタクトは今後の調整となりますが、売買取引に関する条件や決済手続き等の詳細確認を進めて、次回のご報告では、具体的な見通しをお知らせしたいと考えております。
(*)発行された書面は「買付証明書」であり売買契約の成立が確約されたものではありません。
要約すると、以下のようになります。
@契約無効を求める訴訟は継続中。
また仮に契約が無効でなくとも、2019/8/30を過ぎれば期限の利益を喪失することを主張。
A追加担保の土地については、売却先候補から意向書が差し入れられたとのこと。
追加担保である土地を売却して弁済できればいいのですが、この土地を高値で売却するためには大規模な土
地造成が必要となり、費用面でも実現性でも疑問が残ります。
となると担保が売れたとしても貸付額の一部しか返済されない可能性は高く、訴訟の継続や今後の事業継続
の状況を待つ長期戦になると思われます。
船舶艤装品ファンドについて
もう一つは船舶艤装品ファンド。
こちらについては訴訟が提起されているわけではありませんが、トラストレンディングが行政処分により
新たなファンドを組成することができないため、支払いが遅延している状況です。
1. 事業の状況と返済計画について
本件ファンド資金により調達された船舶艤装品は、別途運用中の「大型船舶建造ファンド」によって建造された船舶(以下、「本件船舶」といいます。)への組込みが完了し、今後、本件船舶と一体となって沖縄県の公共工事に対する資材の供給事業に投入されます。なお、2019年7月2日付の状況報告 の通り、現在、本件船舶は韓国から日本に向けた移送の準備が進められております。(本件船舶の位置情報がトラッキング可能となりました。7/29現在の所在地はこちら)
本件船舶を事業へ投入する計画に遅延が生じていることから、貸付先は、新たな出資(リファイナンス)を受けて、その資金によって「船舶艤装品ファンド」に対する元本返済を計画しています。しかしながら、リファイナンスの対象は艤装品が組込まれた船舶全体であるため、元本返済には日本での船舶登録を完了するまでの猶予が必要な状況となっております。今般、貸付先からは以下のような説明と申入れがありました。
・本件船舶は、8月後半から日本での検査と手続きを行い、10月からの稼働を予定していること
・日本における船舶登録の完了を条件としたリファイナンスの計画(新たな出資の申し出)があること
・当該リファイナンスの資金により本件ファンドに加えて「大型船舶建造ファンド」の貸付も一括返済する計画であること
・これらを前提として「船舶艤装品ファンド」の元本返済には数か月間の猶予が欲しいとの申入れ
守秘義務等により、現時点、貸付先からリファイナンス先の情報は開示されておりませんが、適宜、計画の詳細や進捗を確認してリファイナンスの実現可能性を慎重に見極めて参ります。
2. 今後の対応
「船舶艤装品ファンド」は元本の返済に今しばらくの時間が必要となりましたため、8月13日(火)の分配日に元本償還は御座いません。 なお、返済計画に変更が生じておりますが、本件船舶を日本に移送して検査と登録手続きを早期完了させることが急務である状況に変わりはないため、当社は、前回の報告でご説明しておりますとおり本件船舶の輸出入や根抵当権の解除・再設定に関するスケジュール確定のために、貸付先や関係者への最大限の支援を継続致します。
こちらも要約します。
@このファンドの艤装品は「大型船舶建造ファンド」で建造された船舶に組み込み済み
A事業投入計画に遅れが生じており、日本での船舶登録を待ってリファイナンスする予定
(船舶登録は8月後半〜10月)
なお、船舶の位置は下記の通りです。
現在の二国間情勢を鑑みると例の国にあるというのは少しだけ気がかりですが、今のところ計画に遅延は
あるものの進捗はしているということで、こちらも今は待ちでしょう。
このまま進めば、2〜3ヶ月遅れで元本の償還にこぎ着ける可能性があると思います。
所感
私の場合、除染事業&公共コンサル案件には20万円、船舶艤装品案件には10万円を投資中です。
全損するかどうかはわかりませんが、例え全損しても1ヶ月分の利息が吹き飛ぶくらい。
本件の投資は失敗に終わりそうですが、例え失敗に終わっても損害を抑えられる分散投資の大事さを再認識
することになりました。
今回の失敗の原因は明らかですので、次はそれを注意して投資を続けていこうと思います。
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posted by SALLOW at 16:00
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確かに現状で焦点になっているのは半導体ですが、かの国が法治国家ではなく人治国家であることは多少懸念しています。
徴用工のリストに載っているのは半導体会社だけではなく造船関連や海運業も含まれ、今回の件がそのリストに関係ないことが分かるまでは気を抜くべきではないと思います。
もちろん、これが杞憂ならいいのですけどね。とは言え少し不真面目な表現であったことは確かですので、修正させていただきます。ご指摘、ありがとうございました。
造船業は日中韓が世界のトップ3です。ネト○ヨが主張するより日韓の経済的繋がりは強いと考えますし、現在焦点となっているのはは半導体ですから。
私も日本人として彼の国は大キライですが、要らぬ色眼鏡を掛けるのはSALLOW様らしくないと感じました。