2019年07月17日
オーナーズブックで初の問題発生、7/16の第二報を紹介です。
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お手並み拝見です
堅い案件を扱うという印象のオーナーズブックでは先日、初となる問題が発生しました。
下記の案件についてです。
・江東区商業ビル第1号ファンド第1回
予定利率:5%
期間:20ヶ月
貸付総額:8,000万円(主部分)
担保:江東区の商業ビル1棟に対するメザニンローン
評価額12億6,000万円、先順位約8億6,000万円
LTV:75%
オーナーズブックからのお知らせは以下の通り。
貸付先である専門商社(介護)ARの連帯保証人のうちの一社の民事再生手続きの開始決定を原因として、専門商社(介護)AR、物件@を所有する不動産保有会社、及び連帯保証人の二社の計四社において代表取締役に就任している個人(※)が破産手続きの申立てを行い、その開始決定通知を受けたことが判明いたしましたので、お知らせいたします。
※本件貸付に関し、貸付人と個人との間には連帯保証を含む債権債務関係は一切ございません。
・[重要]江東区商業ビル第1号ファンド第1回 | 案件に関する状況報告
ちょっとわかりにくいのですが、民事再生手続きをしたのは貸付先の連帯保証先2社のうち1社。
貸付先の介護専門商社や不動産保有会社、連帯保証先のもう1社は今のところ無事であり、その代表取締役
の個人が破産手続きを行った、ということのようです。
貸付先や不動産保有会社が民事再生していない、連帯保証先も一つ無事(少なくとも6月分の利息が払える
程度には無事)とは言え、会社のトップである個人が破産手続きに入れば影響は無視できません。
ただし不動産の抵当権には影響はありませんので、今後は貸付先をはじめとする企業から変わらず弁済を
受け続けるか、あるいはシニアローンの銀行が何らかの動きを見せるか、といったことになります。
何にせよオーナーズブック初の問題発生であるだけに、試金石になるのはまちがいないでしょう。
私はこの案件に投資はしていませんが、もし投資していたとしてもそれほど悲観はしていなかったと思いま
す。初の試練となる案件、オーナーズブックのお手並み拝見です。
7/16の第二報
7/16、この案件に関して第二報がありました。以下、内容になります。
1.貸付先である専門商社(介護)ARの連帯保証人のうちの一社の民事再生手続きについて、再生手続開始等通知書によれば、再生計画案の裁判所への提出期限は2019年8月中旬となっております。
2.専門商社(介護)AR、物件@を所有する不動産保有会社、及び連帯保証人の二社の計四社において代表取締役に就任していた個人(※)の破産手続きについて、管財人側の説明によると、現在、破産者の財産状況の調査中とのことです。
3.専門商社(介護)AR、物件@を所有する不動産保有会社、及び連帯保証人のもう一社について、現時点で法的手続きに入ったとの連絡は受けておりません。
4.貸付先からの回収に関連して、既報の通り2019年6月30日付の利払いの支払いを受けております。なお、上記1及び2の理由から、管財人の意向により、物件@の任意売却について進捗はございませんが、引き続き対応して参ります。
5.物件@に先順位の抵当権を設定している銀行によれば、2019年6月25日付の利払いの支払いは受けている、とのことです。
※本件貸付に関し、貸付人と個人との間には連帯保証を含む債権債務関係は一切ございません。
ということで、ただいま現状の調査中。
今のところ利払いは停止しておらず、今後財産状況の調査を行って弁済方法を決めていく予定とのこと。
先順位の抵当権を設定している銀行が動かなければ、まずは8月中旬の再生手続き待ちでしょうか。
オーナーズブックで起こった初の問題だけに、今後も注目していきたいと思います。
なお、本件を受けて私は現状のオーナーズブックへの投資を減額、あるいは停止するつもりはありません。
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posted by SALLOW at 08:20
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回答のタイミングがズレてしまいました。申し訳ありません。
実質的に物件1と物件2が一体であることは同意見です。
物件2の契約関係が複雑なこともおっしゃる通りですが、以前にも似たような案件がありましたし、これだけ古い案件ならこういうこともあるだろう、というくらいに考えています。
気になったのはどちらかというと、契約書がないことと居住者は本件貸付実行までに退去するとの情報。もしこれがこじれたら少しまずいかな、と思っています。
もちろん杞憂に終わる可能性の方が高いのですが、地上げの被害妄想なんて持たれたら長期化しかねないリスクはあるかも、と考えました。
世田谷区マンション素地底地1号ファンド1回
についてどう思われますか。
本案件、実質的に物件1と物件2が一体であるように見受けられ、また物件2の契約関係がやや複雑な印象です。
(1. 建物状況 と 3. 賃貸借の状況 の記述は整合しているのでしょうか?)
もっとも、15時過ぎに見た時はまだ募集開始前だったものが、今見たら既に完了しており、いつものように瞬間蒸発でしたが。