2017年05月10日
案件紹介(maneoの2案件)
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maneo 春のキャンペーンローンファンド第4弾
まずは、maneoの春キャンペーン第4弾。今見ましたら、第89次まで出ていました。
第4弾にはいくつも種類がありますが、一例として以下のファンドを取り上げます。
・【第4弾】 2017年 春のキャンペーンローンファンド10号
実効利率:6.2%(後述)
期間:21ヶ月(主要部分のみ)
貸付総額:2億円(担保順位の異なる総額12億5,000万円の一部)
担保:不動産担保(第二・第四順位) 価値余力14億2,500万円
LTV:後述
この案件、スキームが複雑で初心者向けではありません。
適切な表現ではないかもしれませんが、通常債権に対する仕組債のような雰囲気も感じました。
カテゴリとしては不動産担保付きローンファンドですが、ファンドの主要部分が2つに分かれています。
どちらも福岡県にある2つの土地(合計評価額34億5,000万円)を担保としていますが、この土地には
優先債務としてのローンが20億円ありますので、担保の余力は14億5,000万円です(図1)。
また、ファンド主要部分は利率と担保順位の異なる2つの案件に分かれています。
(利率6%・担保順位二位と、利率7%・順位四位)(図2)
案件ページでは利率は5〜7%と表示されていますが、それぞれの金額で加重平均した利率は約6.2%です。
5〜7%という表記は間違いではありませんが、実効利率の表示が無い事で誤解を招きやすくなっています。
春のキャンペーン第4弾には、この例のように3案件(主要部分2案件)で構成されているものと、2案件
(主要部分1案件)で構成されているものが混じっていますので、注意が必要です。
担保余力とLTVを計算すると、以下のようになります。
・6%案件 → LTV71%
・7%案件 → LTV83%
それなりに低い(=安定している)ように見えますが、LTVは担保の先順位があるかないかで、その意味が
大きく変わるので注意が必要です。
(担保価値の低下による元本毀損の程度は、先順位がある方が大きくなります)
まとめますと、21ヶ月という長期貸付をどう評価するか、ということになるでしょう。
あくまでも私の判断なら、全力では出資しませんが、若干の金額なら出資しても良い案件だと思います。
(図1) | (図2) |
*図については、maneoの対象案件Webページより引用 |
maneo GWキャンペーンローンファンド
・2017 GWキャンペーンローンファンド8号
実効利率:5.75%
期間:4ヶ月
貸付総額:9億1,960万円
担保:約束手形受入
リース・レンタル業者への貸付です。
資金使途は設備購入代金、返済原資は売却代金と明確な案件です。
売却先も年商2,000億円の会社ということで、ある程度安定していると判断できそうです。
maneoでは担保や保証は設定されていませんが、事業者C社がmaneoの関係会社となっています。
(*おそらく、UBI社か、UBIfinance社のどちらかです)
ですので、担保・保証がない件については、それほど気にする必要はないと思います。
こちらは不動産担保案件ではなく、約束手形が担保となっています。
不渡りを出すと銀行取引が制限されるため、最初から会社を潰すつもりでない限りは有効な担保です。
ただ、できれば設備売却代金に対する質権設定などの追加保全が欲しいところです。
(利率が高いならともかく、5.75%ですのでなおのこと)
それと、手形受入とはありますが、手形の金額が分からないのも不安が残ります。
まとめますと、保全に不安は残るものの、4ヶ月という短い期間であればリスクは大きくないと考えます。
私の判断なら、先ほどの春キャンペーンと同じく、若干の出資をしても良い案件ではないでしょうか。
最後に、最近のmaneoは案件がC社/AN社に偏りすぎており、ちょっと不安です。
もしかすると、他のメイン貸付先がmaneoファミリーのSL事業者として独立してしまったのでしょうか。
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posted by SALLOW at 14:00
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