2019年03月06日
maneoで「営業者の選定・管理に係る基準」が公開。次の一歩をどうするか。
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行政処分を受けた取り組み
maneoからのリリースがありました。
行政処分を受けての対応の一環で、営業者の選定管理基準が開示されています。
業務改善命令に基づく改善策の経過報告
当社は平成 30 年 7 月 13 日に関東財務局より業務改善命令を受けたところ、当該業務改善命令の内容の一つに、金融商品取引事業者として必要な営業者の選定・管理に関する業務運営態勢等を再構築することがございます。
金融商品取引・金融仲介機能の観点から営業者自身が投資家保護のために万全の措置を講じること、ソーシャルレンディングの社会的な意義に適合するファンドを営業者が組成・運用することなどの重要性を踏まえ、当社は、営業者の選定・管理を実施するために必要な業務運営態勢や内部管理態勢の再構築を進捗させるとともに、営業者の選定・管理のため基準の策定に取り組んで参りました。
当社は、この度、下記を骨子とする営業者の選定・管理に係る基準を策定し、当社の社内規程としての運用を開始いたしましたので、ご報告いたします。
記
@既存の金融機関等がカバーしきれない業界・地域への融資を通じて経済の活性化を促すことができること
A投資家の資金を利用する事業者として、法令等を遵守し、十分な社会性・公共性を有する融資を実行できること
B投資家保護の視点をもって、適切なリスク分析能力、内部のチェック・牽制態勢等を構築していること
現在、既存の営業者の管理も含め再発防止策の策定・定着に取り組んでおりますが、今後、業務運営態勢や内部管理態勢を継続的に検証し、より一層の強化を図るなどして引き続き全社をあげて再発防止に向けた取り組みを進めて参ります。
・業務改善命令に基づく改善対応策についてのお知らせ (maneo)
所感
第一印象は「遅すぎる」。
第二印象は「そんな当たり前の事を今さら」
といったところでしょうか。
maneoにとって、営業者を増やすということが収益のキーポイントであったことは理解できます。
コア事業ゆえに改革に時間がかかったということなのでしょうが、それにしても行政処分から8ヶ月経って
ようやくこういったリリースが出てくるというのは遅いと言わざるを得ないでしょう。
内容にしても、8ヶ月も経っているのに開示内容が骨子に留まっているところが問題だと思います。
行政や大企業病にかかった企業ならともかく、8ヶ月もあれば骨子にととまらず明確なガイドラインなどの
「明文化されたルール」があるべきではないでしょうか。
(もっと言えば、今さらこの骨子の内容程度なら、「今まではこの骨子の内容さえ守ってなかったのか」と
勘ぐられてしまうのも仕方がないと思います)
一方、いくら遅くとも小さな動きであっても、一歩前進には違いありません。
運用金額ではSBIソーシャルレンディングの後塵を拝しているとは言え、累計金額では最大手であり、日本
初のソーシャルレンディング事業者であるmaneoの底力を見せてもらいたいものです。
(逆に言うと、明らかな結果が出るまではmaneoへの投資は様子見した方が良いかもしれません)
もう一つの問題
maneoのもう一つの問題は、最近本体でも続く延滞問題でしょう。
営業者の選定管理基準が甘かったことも問題ですが、maneoでは延滞が起きた時に適切に処理できるという
回収能力が落ちてきているように感じます。
最近も2件延滞がありました。
これらについてがは事件性は薄そうですが、さてこの回収は迅速に行えるでしょうか。
失墜した信頼は徐々に取り戻すしかない以上、結果で示してもらいたいものです。
・【延滞発生に関するご報告】(CS社)
・【延滞発生に関するご報告】(DE社)
これについても対照的なのがSBIソーシャルレンディング。
延滞と貸し倒れは起きましたが、その際の回収はかなり速やかに実施されたという印象です。
残念ながら元本損失は起きましたが、それはそもそも投資をする以上覚悟の事。
現在、総合的にもっとも安全な事業者はSBIソーシャルレンディングだと思われます。
私の資金も今後、maneoからSBIへの移動が多く行われることになるでしょう。
現在の投資額は約1,500万円。まずはこれを2,000万円まで増やすことを予定しています。
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posted by SALLOW at 15:00
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私はもっと遅いです。
11月と言うと書籍の最終校正くらいだったので、「問題はあるけど大局的には大丈夫だろう」と思っていた頃でした(そうでなければ、書籍でmaneoの口座開設を紹介しません)。
自分で勧めておいて自分だけ逃げるような言行不一致はできません。私が順次引き上げを決めたのは今年の話です。
それは判断が遅いということもありますが、こういうブログで情報発信をしているための責務でもあると思っています。
マネオ及びマネオファミリーがやばいと思って撤退されたのはいつ頃からでしょうか?
私は11月くらいからと遅く悔やんでも悔やみきれません
maneoについては、若干楽観的とは思いますがおおむねおっしゃる通りの認識です。
訴訟の件はmaneoの一方的な過失を立証するのは難しいでしょうし、例えば和解にしても一部の投資家に特権的な扱いをしたら金融庁の指示に逆らうことになります。私は法の専門家ではありませんから何とも言えませんが、落着点が難しいですね。
アプローチする方法については直接のアポイントや内容証明で説明要求を行うくらいでしょうか、いずれにせよ法的手続きを踏むなら弁護士を挟むことが必要になります。
ソーシャルレンディングの2018年の状況は、「そういったこともあり得るかも」とは覚悟していましたが、具体的には予想はしていませんでした。本でmaneoの会員登録方法を紹介したのがいい証拠ですね。今ならSBI SLの登録方法を書くと思います。
マネオは株主がしっかりしていてポンジスキームではないですし、
訴訟起こされている中で、新規案件を募集してることから、
T本氏の会社を潰したくないという気持ちはあるので、
何とか返済や回収に尽力してくれると考えていますが、SALLOW様もこの認識でしょうか?
ただマネオに電話しても受付の女性だけで詳しい方に取り次いでもらえないし、
何かアプローチする方法ご存知でしょうか?
それとSALLOW様はかなり前からソーシャルレンディング投資されてますが、
2018年からのこの様な状況は想像出来たでしょうか?
私も投資をしており、実際に遅延をしている以上人ごとではないのですが、心中お察しいたします。
私もその昔に値動きのある投資を行っていた時は、色々と勧められていた銘柄や商品を買って値下がりするたびに眠れない夜を送ったこともありました。
損切りをした金額は8ケタになると思いますが、今から考えれば良い勉強になったと思っています。
maneoで全件期失になるかどうかと言われればそれはないと思いますし、期失になっても全損するということはないと思います。
12.8%案件はテコ入れですね。あれは手を出さない方がいい案件です。高リスクなら高リスクときちんと明言する姿勢が必要でしょう。
メインで使用してきたのでマネオで今後無事償還されるか非常に不安で精神おかしくなってます
全件期失になったら立ち直れませんが、その可能性もありえますでしょうか?
昨日から12.8%案件も出てきて、いよいよやばくなってきた気がします
他でも散々被弾してさすがに耐えきれず今日妻に報告しました、笑って許してくれましたが
可愛い子供達と遊ぶ元気もなく廃人のようになってしまった自分が情けないです
投資には損得付きものとは言いますが、やはり得がいいわけで。
私も10以上の案件が残債として残っていますので、無事償還を願いたいと思います。
T社長については確かに、おっしゃる通りですね。調子の良い時は積極的に表に出てきて、調子が悪くなるとほっかむり。人間というのはそういうところがあるものですが、一つの会社のトップとしては残念な対応だと思います。
ご回答有難うございます。
今月の28日が最終返済日なので、神頼みしながら待ちたいと思います。
それにしても瀧本社長は最近の期限の利益の喪失続出に対してなんのコメント無しというのは
maneoに対しての信頼を大きく損なわせていると思いますね。
刃傷沙汰になどならなければよいのですが。
全てのリファイナンスができなくなっているとは思えません。
それなら、LCレンディングもできなくなっているわけですから。
従って、リファイナンスできる案件/できない案件があると考えるのが自然だろうと思います。
その境目については個人の意見ですが、
「返済に対する確実性がある(LC等の場合)」もしくは「返済について目処が立っている」ということではないでしょうか。つまり、確実な返済が見込めない状態における、自転車的リファイナンスが厳しくなっているものと推測しています。
私もまだmaneoには1,000万円ほど残債がありますが、時間がかかっても多くの資金が返ってくることを期待したいと思います。
maneo本体でもリファイナンスができなくなっていると考えるのが妥当なのでしょうか。
リファイナンスできる案件とできない案件があるのか、それとも当面は全てリファイナンス不可なのか
SALLOW様はどのようにお考えになりますでしょうか?
来月償還の不動産担保付きの案件に投資していて気が重いです。
ご意見をお聞かせいただけると助かります。
宜しくお願い致します。