2019年02月01日
maneoで追加延滞発生! 内容を読む限りは楽観的ですが・・・
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東京都千代田区案件で延滞発生
1/31付け、maneoで追加の延滞が発生しました。
maneoトップページに情報が出ています。
延滞発生と同時に遅滞なく情報を出す姿勢は良いですね(出さなかった事業者もチラホラあるので)。
それ以前に延滞を何とかして出さない方がよほどいいのは当然ですが。
さて、延滞が起きた案件の例は以下の通りです。
・1,200億円突破記念ローンファンド【第3弾】
予定利率:6%
期間:8ヶ月
貸付総額:約16億円
担保:東京都千代田区の物件に対する第一順位根抵当権 極度額20億円
利率6%と、maneo案件の中では標準的な利率。
高利率案件がおかしくなるならリスクのうちですが、この利率くらいの案件がおかしくなるなら、maneoの
全案件に不安が広がるということになりかねません。
ただ、説明文を呑み込めば、それほど悲観的になる必要はなさそうです。
延滞説明
maneoによる延滞説明は以下の通りです。
1.融資案件の概要
(略)
2.経過
2018年5月に事業者C社が不動産事業者DMに対して16億円の仕入資金融資を行うため、「maneo」では1,599,983,479円のファンド募集をし、そのファンド募集資金を事業者C社に融資いたしました。
その保全策として、事業者C社は、不動産事業者DMが取得した東京都千代田区の土地建物(以下、「対象不動産」という)に対して根抵当権を設定し、当社は当該根抵当権に質権を設定いたしました。
不動産事業者DMは、対象不動産の売却による返済を想定しておりましたが、当初計画通りの売却に至りませんでした。
本件融資期間中、対象不動産の隣接地を他の不動産事業者が購入したことを契機とし、不動産事業者DMは隣地所有者と共同し、対象不動産及び隣接地を一体として売却する方針へ変更しましたが、売却に伴う調整事項の解消等に時間を要してしまい、期限での返済が履行できませんでした。
現在、不動産事業者DMは売却予定先との売買契約を締結済みであり、売買契約に伴う手付金を受領済みです。
3月下旬までを目途に最終の残金決済が行われる予定です。
不動産事業者DMは、残金決済時に事業者C社に元金及び遅延損害金を返済し、当社においても、その返済金から投資家の皆様に償還及び分配を行うための資金を回収する予定です。
3.回収の見込み
上記「2.経過」にございますとおり、不動産事業者DMの不動産取引の最終の残金決済予定が3月下旬であるため、対象不動産の売却による融資金の回収まで、本件ファンドの償還期限を延長させていただくものでございます。
不動産事業者DMからの利息は事業者C社に入金されており、事業者C社から当社にも利息は入金されております。
元金は期日到来による未回収の状態ではありますが、約定利息の未払いによる延滞が発生している状態ではございません。
今後、事業者C社は不動産事業者DMの物件引き渡しに至るまでの業務の進捗状況を確認していくこととなります。
重要なのは赤字、問題なのは青字部分でしょうか。
まず発表を呑み込む限り、今回は元本延滞はありましたが利息の支払いは停止していません。
したがって、これまでのmaneoであればリファイナンスする案件だったのでしょう。
それが、一連の問題による行政処分とそれに続く監視のためリファイナンス基準を厳しくせざるを得ず、
結果としてリファイナンスできずに元本返済が遅延した、ということなのだと推測できます。
一方で問題は青字部分。
当初は単独物件を売却しようという計画だったところ、隣の物件が売れたからまとめて売却しようとした、
とのこと。
まとめ売却で利益を増やそうとしたのでしょうが、物件まとめれば面倒も増えるわけで、それでは当初の予定
で売却できなくても当たり前です。
貸付先のこういう勝手な(と言っていいでしょう)行動に対して、C社はどういう立ち位置と認識であった
のかは公開すべきでしょう。
C社が知らないところでやられていたというのなら、それは管理態勢の不備を言われても仕方ありません。
今回の件は、他の延滞に比べれば先行きは見えていると思われます。
(C社とDM社がグルという可能性もありますが、それはさすがに大事になりますし)
2019年3月下旬で最終決済予定(遅延損害金も支払う予定)とのことですので、他の問題が起きなければ
4月、あるいは5月に元利返済が行われる予定になっています。
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posted by SALLOW at 10:30
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別のSL事業者の同じアルファベットは、関係がないはずです。
maneoのDMとクラウドリースのDMはおそらく別でしょう(もしかすると・・・という可能性はもちろんありますが)。
早いところ匿名化を解除してもらいたいですね。そうすればその前後における各事業者の対応でふるいわけもできますし、事業者の透明化にも資することになると思います。
わざわざDM社にする必要がないですし。
今回はリースの方のDM社は返済されているのですが。
「貸付先としては別」とのことです。それ以上については情報がありません(というか、公開されていません)。
こちらもご覧下さい。maneo社からの回答を取り上げた記事です。
https://fanblogs.jp/sallowsl/archive/515/0
ご存知だったら教えていただきたいのですが、この不動産業者DMと現在募集している事業者DM(リース業や店舗設備の割賦販売)は同一なのでしょうか?
本件に関わるファンドは全て見ていないので分かりませんが、順位の違いでしょうか。
(すみません、私自身は投資していなかったので・・・)
挙げたファンドはあくまでも「例」ということでご理解下さい。
ふまんだらけ 様
今回の発表は「ちょっと待て」でしたね。
それを発表することが現在の立場を悪くし、ひいてはコンプライアンスの問題に繋がるとか、社内で揉まなかったのか? と不思議に思うほどです。平時ならともかく、maneoに対する風当たりが強くなっている時にこういう後出しジャンケンをすれば、どんな反応になるのかは推測できると思うのですが。
それとももしかして、「ファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示をした行為」には当たらないと考えているのでしょうか。「取得勧誘時には虚偽の表示ではなく、ファンド運用時に処々の事情により資金用途を機動的に変更したものである」とかなんとか。
担保不動産の売却代金を口外しないようにというのは私のところには来ていませんが、もし来ても無視してブログに書くと思います。何か言われたら、「それ金融庁の前でも言えるの?」というところでしょうか。
SL最大手としては最近、お粗末すぎますね。栄枯盛衰は世の流れとは言え、残念なものです。
kkkk 様
どうやらそのようですね。
記事内のファンドはあくまでも例ということで、ご了承下さい。
融資期間中に取得勧誘を行ったファンドのウェブサイト上の資金使途の表示と実際の資金使途が事実と異なり、そのまま取得勧誘を継続したことは、「ファンドの取得勧誘に関し、虚偽の表示をした行為」に該当すると思います。もし融資期間中に当初の計画では返済ができなくなったとして今回の行為を無条件で認めれば、資金使途を恣意的に操作できてしまうことに繋がります。義務云々ではなくて、契約上、重要な事項に変更が生じたのであれば、公表すべきだったでしょうね。今の置かれている立場を考えても、プラスには働きません。コンプライアンス上、何の問題もないと思って?何の疑問ももたずに記載していることじたい、本当に滑稽でした。
また金融庁の改善命令のひとつに、「すべての投資家」に対して説明義務を負うことになっているのにも関わらず、担保不動産の売却代金(回収率等)を直接の出資以外の投資家やその他に対して、口外しないようにメールで記載している点などは、本当信じられない企業姿勢です。この調子だと2度目はあるかなと考えています。
これって6%なんですかね?
自分も150万円被弾しましたが7%になっていました。
募集時期の違いなのかな?