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2018年11月20日

SBIソーシャルレンディングへの追加投資は原点回帰で。



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一つめはディベロッパーズローンファンド

 先日SBIソーシャルレンディング(SBI SL)は、立て続けに大型の案件を3本募集開始しました。
 不動産担保型のオーダーメイド型ローンファンドが2本、再生エネルギー型が1本。その募集総額はなんと
 46億円という規模でした。


 今回は合計120万円の資金を、2つのファンドに振り分けて投資しました。


 ・SBISL不動産ディベロッパーズローンファンド9号 40万円

  予定利率:7%
  期間:30ヶ月
  貸付総額:14億3,000万円
  担保:@貸付先の出資持分(代表社員及び関連会社で50%ずつ所有)に質権設定
     A取得予定の事業用地に抵当権を設定
     B解体中もしくは解体予定の建物に抵当権を設定
     C建築予定の建物に、建築完了後抵当権を設定
     D(保全)貸付先及びその関連会社で相互連帯保証
     E(保全)建築事業者の親会社による連帯保証
     担保評価額:@、A、B、Cを合わせて14億3,300万円

  20181112SBI3_SCH.png

 一つめはディベロッパーズローンファンド。不動産開発用の資金です。
 運用期間が長く、かつ担保もそれほど堅くはありません。リスクはあるでしょう。
 ただ私の場合、ディベロッパーズローンファンドにはあまり投資していないので、分散投資を行いました。

 なお、このファンドはキャンペーン対象で、出資金額の0.5%にあたるSBIポイントがプレゼントされます。
 (0.5%と言っても、案件が30ヶ月運用されれば実際のプレゼントは年利0.2%相当になります) 


 先にも書いたように担保はあまり万全ではありませんが、その代わりとして、関係会社による連帯保証が
 あちこちに付いています。
 担保が脆弱ならその分は他で補填する、というのはSBI SLらしい考え方だと思いました。


 SBIソーシャルレンディング (アフィリエイトリンク)
 SBIソーシャルレンディング

もう一つは原点回帰のファンド

 もう一つのファンドには、久々に投資をしました。


 ・SBISL不動産担保ローン事業者ファンド 80万円

  予定利率:3.2〜4.7%
  期間:13ヶ月
  貸付総額:可変
  担保:抵当権で担保された債権に質権を設定
  LTV:70%以下

  20180919SBI2_SCH.png

 オーダーメイド型ではなく、常時募集の不動産担保ローン事業者ファンドです。
 実はこのファンド、タイトルにもあります通り私にとっては原点回帰のファンド。今から6年ほど前、私が
 ソーシャルレンディング投資を始める時、最初に投資したファンドです。


 20181119SBI1.png


 これまでに募集した累計金額は173億円、すでに返済した金額は141億円。
 その間、貸し倒れはもとより、遅延も一度も起きていないロングセラーファンドです。
 利率は寂しいのですが、安全性を求める方にはおすすめできると思います。


 SBIソーシャルレンディング (アフィリエイトリンク)
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posted by SALLOW at 17:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 投資記録

クラウドクレジット 新登場の気になるファンドの紹介。これは結構いいのでは?



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海外案件専門のクラウドクレジット

 クラウドクレジットは、色々な国の事業者や小口債権が対象のソーシャルレンディング事業者。
 世界的な資金の需給ギャップ解決、という目標を掲げています。

 他の事業者ではまず取り扱っていない国の小口債権などに投資ができるため、資産の分散先としてはかなり
 重要な事業者だと言えるでしょう。
 ただし案件によってはリスクが高いものがあり、また大半の案件が外貨建てな事には注意が必要です。

 そんなクラウドクレジットから、今回は新登場の気になる案件を紹介します。


 ・【ケニアシリング建て】東アフリカ金融事業者支援ファンド1号

  予定利率:12.5%
  期間:約25ヶ月
  貸付総額:1,000万円(当初)
  担保:無し
     小口分散債権で保全

  20181114CC4.jpg


 クラウドクレジット初の東アフリカ案件。
 ケニア、ウガンダ、タンザニアの3ヶ国で、個人や中小事業者向けのローンを扱っている事業者への貸付を
 行うものです。

 20181114CC2.png

 通貨はケニアシリング。
 利率は12.5%、運用期間は25ヶ月。
 為替レートを無視すれば、25ヶ月で投資資金は約1.25倍(税前)となる予定のファンドです。


 クラウドクレジット(アフィリエイトリンク)
 


案件紹介

 案件に関する基本的な情報は下記の通り。

 ・貸付先は個人、中小向けノンバンクで、業歴は15年。
 ・売上高57億円、税前利益16億円。
 ・ノンバンクセクターでケニア、ウガンダのマーケットシェア5位、タンザニアで7位。
 ・個人向け貸付は、一定の所得水準以上が対象であり、給与からの天引きで返済を受ける。
 ・中小向け貸付は、基本的に担保や連帯保証の提供が条件。


 ということで、これだけを見る限り堅実な事業者向けの貸付と思われます。
 一方で、新しく登場したファンドというのはそれだけでリスク。東アフリカという地域も、今後大化けする
 可能性のある場所とは言え、現状ではまだカントリーリスクはあるでしょう。

 カメルーン案件の遅延多発を浮け、ファンド組成時のチェックは改善したとは思うのですが、やはり海外の
 貸付は、国内に比べ大きなリスクがあると思われます。


 一方で、12.5%の高利率は魅力。
 外貨建て案件には為替リスクがつきものですが、ケニアシリングのチャートは、けっこう安定していました。

 20181114CC1.png
 (https://www.xe.com/ja/currencycharts/?from=JPY&to=KES&view=5Y より引用)


 上記はここ5年のケニアシリング−日本円レート。フレはおよそ±10%程度でしょうか。
 今後はどうなるか分かりませんが、これまでの状況が続く限り、為替リスクによって利益がマイナスになる
 ということは防げそうです。



 ちなみに、この案件の利率は12.5%ですが、ケニアの政策金利は9%。
 つまり、リスクプレミアムは3.5%しか乗っていません。

 しかし、リスクプレミアムの話は、その通貨に容易にアクセスできることが前提です。
 ケニアシリング建ての外債や外貨商品を豊富に選べるのであればともかく、そうではない現状では、こ
 商品はケニアシリングにアクセスできる貴重なものだと言えるでしょう。


 ということでこの商品、けっこういいのではないかと判断しました。
 少額を投資するかどうか、検討してみます。


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2018年11月19日

maneoから再登場の東南アジア金融向け貸付、内容の紹介です。



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Akulaku向け案件

 maneoから、東南アジア金融向けの貸付が再登場しました。
 前回の時は投資できる資金がない事もあり、全力でスルーしてしまいましたので、今回は内容を少し調べて
 記事にしたいと思います。


 ・事業性資金支援ローンファンド1391号

  予定利率:7.5%
  期間:9ヶ月
  貸付総額:6億円(予定の総額)
  担保:無し
     小口債権の優先回収契約で保全

  20181119MN1.jpg


 インドネシア、フィリピン、マレーシアなどでオンラインの金融事業を行う「Akulaku」に対し、maneoの
 海外事業展開のための推進パートナー(FG社)を経由して融資を行うものです。
 担保は無し、ただしAkulakuの小口債権を優先的に回収できる契約が締結されています。

案件紹介

 案件のスキームは、以下のようになっています。

 20181119MN2_SCH.jpg

 Akulakuの貸付残高はおよそ100億円。
 それに対し6億円の貸付とのことですが、調べてみたら前回の貸付はまだ満期を迎えていませんでした。
 (私が知らないだけで、もしかすると期限前返済したのかもしれませんが)

  ・(参考)事業性資金支援ローンファンド1302号
   (ファンドの当初満期は2019年3月予定)

 前回貸付と今回を合わせての貸付は9億3,000万円ですので、Akulakuの貸付残高と比較してまだ多すぎると
 いうほどのことはありませんが、今後貸付が増えていくなら気をつけて見ていくべき指標でしょう。


 あと、そもそも資金調達をソーシャルレンディングで行う事の妥当性も検討が必要です。
 不動産が売れるまでのつなぎ資金というような短期資金であれば、金融機関からの融資は使い勝手が悪く
 ソーシャルレンディングを選択する場合もあります。

 一方で事業性資金の場合、それなりに安定的に資金需要が存在する場合が多いです。
 こういった時は、金融機関で資金調達ができない理由を確認しておく必要があると思います。

 Akulaku案件の場合、SLで資金調達する理由の一つは、単純に現地金利の高さがあるでしょう。
 一例としてフィリピンの翌日物リバースレポ(債権担保)金利は、つい先日4.75%に値上がりました。
 それでもなおインフレ率は6%、事実上金利はマイナスとのことなので、これで銀行から資金融通をしたら
 年利10%くらいはあり得るのではないでしょうか。


  ・(参考)フィリピン中銀、5会合連続の利上げ−インフレ抑制図る (Bloomberg)

Akulakuの成長

 Akulakuはインドネシア、フィリピン、マレーシアなどで金融事業を行っており、ここ数年で急激な成長と
 多額の資金調達を成し遂げています。

 20181119MN3.png

 20181119MN4.png

 もっともこういう新興企業は、急激な成長の裏返しとして潰れる時も一瞬という問題もあります。
 外部資本を多く受け入れている事から、ある程度の経営監視はできていると期待したいのですが、内実が
 日本企業以上に分からないので予断は禁物、というところでしょうか。

 まとめますと、多額を投資するような案件ではないと思いますが、投資対象の分散を考えた場合は少額を
 投資する価値はあると考えます。




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海外案件ならクラウドクレジット。
分散投資には海外も含めるのが重要です。


(2018/12/19)
ソシャレン投資本を書きました。
かんき出版様より発売中。
是非、お手に取って下さい!


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