日本では昔から、子供が小さい頃には「男が泣くな」とか「女性らしくしなさい」と言われながら育つし、男性は外で仕事をして、家の事は女性がするのが当たり前の時代が長く続きましたよね。
昭和生まれの私も、公務員の父と内職をしながら家事・育児をする母という典型的な日本の家庭で育ちました。
長子で男であった兄は、小さいころから水泳や野球を習わされ、私は女の子だからとピアノや習字を習わされました。
小学生の頃、ファミコンが初めて家に来た時は兄と一緒に私より6つも歳が下のまだ保育園児の弟がゲームをするのを私は女の子だからやらなくていいと言われ、触らせてももらえませんでした。
そして兄は四年制大学に進学するも、女の私は「嫁に行けなくなる」と短大に行く事をすすめられ、私自身も「そうゆうものか」と納得とまでは行かなくても、短大でも行かせてもらえるのだからありがたく思わなければ・・と思っていました。
社会に出れば、同じ仕事をしている同期の男子が、自分より給与が良かったり(四年制大学卒ではなく二年専門学校卒)女性にだけ課される仕事、お茶くみやトイレ掃除、ランチ会のセッティングなどがあって、いつもなんだかモヤモヤしている自分がいました。
私が短大を卒業し、新社会人になったのは25年程前です。
4年程で寿退社し、子供を二人産んだ後にパートで働きだした時も、変わらず女性だけの仕事は当たり前のようにありました。
先輩から仕事を教えてもらう時も、その「女性だけの仕事」はセットで教え込まれ、当たり前のようにこなすことを求められます。
一見、自分の意見をしっかり言える気の強い先輩たちも、そのことについて不満を言っている所を見たこともないし、聞いたこともありませんでした。
私の知らないところで、もしかしたら議論が巻き起こったことがあったかもしれませんが、結局うやむやにされ、これまでと同じように「女性だけの仕事」がなくなることがなかったのかもとも思いますが。
なんだか女ってだけで損だよな・・と子供のころから思っていたことが、学生時代は割と薄くなったのに、社会人になると途端に再燃したように感じたのを覚えています。
なので、二人の娘たちには自分の経験を「今は時代が違うから、そんな事はないと思うけど」という前置きと一緒に話していました。
さて、今春新社会人になった長女。
都会の大企業に就職したので、私が経験してきたような「女性だけの仕事」というのは何一つないそうです。
というか、大企業・・は関係なく、やはり時代が変わって今はどこでもそうなのでしょうか。
そうであってほしいと思いつつ、今大学生の次女は、将来どんな会社に就職するのかな・・と考えたりしています。
そして性別や年齢ではなく、仕事の能力で判断してもらえる、そんな社会になっていればいいなと思います。
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