中小企業診断士です。資格取得を目指している人への応援、中小企業の社長様への応援日記です。

詐欺事件が問題になっている「持続化給付金」では、自主的に返還した総額が64億円以上になるらしい。中小企業庁によると「返還希望者がコールセンターに不正を告げても、捜査機関に通報するような事はしない」と強調し、更なる返還者が増える事を期待しているようだ。不正や犯罪を犯しても許される社会には、違和感を感じる。

また「家賃支援給付金」でも詐欺容疑で初の逮捕者が出た。これだけ詐欺事件が発覚したら、一生懸命に頑張っている正直者が損をする。

８日、事業規模が総額73兆円程度となる新たな経済対策が決定されたが、詐欺が横行している為か、本当に困っている事業者への給付金は一切なしである。こんな時期に、「ゴーツートラベル」の予算を増やし延長するなら、真面目に頑張っている事業者に、その予算を回してあげて欲しいものだ。





コロナ後の中小企業対策でも、過保護政策は必要ないが、あまり国の本気度が伝わってこない。中小企業は数が多いから生産性が低い、生産性が低いから賃金が低い、だから中小企業数を整理せねばと困窮する中小企業を放置しているのではないだろうが、地域経済の担い手、雇用創出の担い手である中小企業が苦難を脱し、もっと強みを発揮できるような援護射撃を期待したい。