2019年02月04日
起業家魂を見せよ
日本は起業無関心者が多く77%が無関心だ。開業率が英国の14%と比べ
5%と低いのは安定志向が多いだけでなく、開業費用が高い、起業に要する
日数・手間がかかるのも原因。また失敗した時の敗者復活制度が欧米と
比べると未整備な点もある。安易な復活制度もモラルハザードになるので
加減が難しいと思うがそれらが弊害となっているのが現実だ。
日本の起業家意識は欧米と比べ低いが、その一方で起業に関心を持った人が
起業する割合は高い(米20%、日本19%、英13%)。これらから77%の
起業無関心者を起業関心者、そして起業家に導くと共に起業の際の
経済的・精神的な負担の軽減策がより求められる。充実した開業支援策と
学校教育の見直しが必要ではなかろうか。起業して失敗したらどうしようかと
躊躇する人も多いだろう。失敗を恐れない文化と風土の醸成ともしも
失敗しても再起できる敗者復活制度が必要だ。それらを実施して、
後継者不在で廃業の増加が懸念される現状を打開せねば。また起業家を
育成し後継者不在で廃業する会社と起業家をマッチングさせ会社数の
減少に歯止めをかけることも検討してほしい。
一方、起業後の生存率は日本は意外に高い。起業後5年間で米国48.9%に
対し日本は81.7%となっている。日本は安易な起業はせず、もしダメでも
すぐには市場から退出せず、あらゆる対策を講じて踏ん張るようだ。
米国はダメと思ったらさっさと退場するようで、失敗を許容する
社会風土と復活支援が充実しているみたい。
また起業家の年齢構成を見ると「若い人=起業家」のイメージがあるが、
一番多いのは60歳以上のシニア。定年後のセカンドキャリアとして
起業を選択する事が推察される。確かに今のシニアは元気で知識・経験・
人脈など起業する上での基盤は整備済。今後もシニアが経済を
牽引するのかな?若者も頑張らねば。
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