2023年11月06日
ラーメン店経営は難しい
物価高騰や水光熱費の上昇でラーメン店も廃業が相次いでいます。
段階的に価格を上げて客の動向を見ますが、競争が激しいから神経を使ってますね。
物価の高い米国ではゆで卵や焼豚などオプションの付加や飲食税・チップを加算すると20ドル(約3000円)と、高額のラーメン1杯になるようです。日本では考えられない価格ですね。
価格決定要因には、@コストプラス法A需要志向的価格決定法B競争志向的価格決定法があります。
コストプラス法のようにかかった費用に自店の利益を加えて売価にすれば簡単で赤字になる事はありませんが、そう単純に行く話ではなく、お客さんは価格に敏感です。
特に今のように賃金上昇が物価高騰に追いついていかない経済状況では、需要志向や競争価格志向が大きく影響します。
近くでラーメン店を開業する準備をしているご夫婦に遭遇しました。
ご夫婦がお互いに好きなラーメンを実際にやってみようと退職金を元手に居抜き店舗を賃借し開業する予定です。
ずっと会社勤めをしていて飲食店の経営経験がなく、美味しいラーメン作りの為に繁盛店に修行することなくやられるようで、すごい大胆な行動に驚きました。
廃業が多く費用構造的にも逆風が吹くラーメン業界の中、この挑戦は無謀すぎないかと心配します。
ラーメンを好きな日本人は多いです。
またインバウンド効果で外国人旅行者にも日本の高品質のラーメンは高い評価で人気店はいつもいっぱいです。
ラーメン店は比較的簡単に開業できると思う人が多いし、また、素人でも趣味の延長で経営が可能と思いがちなので、ラーメン店を開業したい考える人が増えています。
しかし、人気店になるのは難しく、開業から1年以内に閉店するラーメン店は実に4割、開業から3年以内にはさらに3割近くが閉店に追い込まれているのがラーメン業界の実情です。
そういう安易な気持ちで開業する人たちが増え続けることで競合店数は増え続け、多くのラーメン店が価格競争に埋没し、結果的には閉店へと追い込まれています。
開業費用は決して安くありません。老後の生活資金として蓄えていたお金を無駄に使わないようにしないといけませんね。
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