2023年08月26日
「から揚げ店」の廃業が増えている
「から揚げ店」の廃業が増えている
コロナ禍で急増した「から揚げ店」の廃業が増えている。輸入鶏肉の価格が前々年比2.5倍、キャノーラ油は1.7倍と仕入れ価格の高騰や店舗数の増加による競争激化が原因のようだ。特にコロナ禍で人気を集め2年間で2000店近くも急増し全国で4379店が競争する市場環境は、今後も更に淘汰が進みそうである。
もともと人気があり、国民食としての絶対的な存在感のあった「鶏のから揚げ」だが、なぜここまで唐揚げ専門店が増えたのか?
その理由は、
1)設備投資額が低く、オペレーションも単純で参入障壁が低いから。
2)老若男女問わずニーズが高く専門店だけでなく、あらゆるジャンルの店でメニューとして提供されているから
3)コロナでテイクアウト需要が増大し、それらに対応できる商品だから
*上記のように初期コストとランニングコストが低く、損益分岐点が低い経営が実現できて、みんなが好む人気が高い日本の国民食でもあるから、お客さんの満足度も高く、収益的にも高い商売が可能であるからだろう。
唐揚げ専門店はフライヤーなどの調理機器を揃えれば開業が可能で、テイクアウト専門であれば極小スペースで一人でも営業可能である。食材原価も低く、少人数で対応できて、そこへ加えて、コロナ禍のテイクアウト需要が重なり、一気に出店が増えたのである。
確かに供給増による食事機会の増大で市場規模が巨大化したが、ブームの終焉で、また原材料となる鶏肉に小麦粉、食用油とすべてにおいて仕入れ価格が高騰しているから、もっと淘汰する懸念があるであろう。しかし、タピオカや高級食パンのように、それまであまり馴染みのなかった料理ではなく、購入層が広いことから、急激になくなることはないであろう。
個人的にはこれからも頑張ってほしいと思う。
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