2021年01月26日
日本は世界の中でも老舗企業が多い国。
創業100年企業の国別ランキングを見ると、創業から100年以上を経過した企業数は世界で最も100年企業が多いのは日本で3万3076社ある。世界の創業100年以上の企業の総数、8万66社の41.3%を占めた。2位は米国の1万9497社(24.4%)、3位にスウェーデンの1万3997社(17.5%)が続いている。
なぜそんなに多いのか。
それは社是や理念を明確にし、社風・ブランド・商品・社員を育て、それを最適な状態で次世代に承継することが美徳とされてきた事が大きく、また日本独自の習慣である家督相続だとも言われている。。
そういった日本独特の経営環境の中、伝統を継承しながらも、常に時代の変化に適応させ革新している老舗企業は強い。
コロナで従来のやり方が通用しない今、市場環境の変化に何を適合させるかは迷う。
変えない勇気、変える勇気、の判別は難しいが、事業継続の為にやるしかない。
日本が超老舗大国であることは、裏返して言えば世界の大半は、会社は一世一代のもので、長年にわたって継承するものではない、ということを意味するもの。ビジネスライクに割り切って合理的な経営活動を行うのである。経営陣を見ても多額の報酬の欧米と比較し、サラリーマンの延長の報酬でしかない日本の取締役。この点も短期利益を求めて仕事をする欧米と違って中長期的な視野に基づき、その場の儲けより安定した雇用に基づく報酬を求める日本との違いである。
日本の伝統的な家督相続の考え方が基本的な日本でも、少子化や子供がいても継がないといった事情から親族内承継が難しくなっている今、今後を見据えてどうするかも課題である。
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