2015年10月17日
ドイツの難民問題
9月に首相アンンゲラ・メルケルが無制限の難民受け入れ声明を発表して以来、ドイツには日におよそ6.000人の難民が到着しています。
私の住む街にも既に難民キャンプが設置され、数百人の難民が宿泊しています。
それぞれの自治体では大小の規模により、数百人から1.000-2.000人の難民を受け入れる準備が進んでいます。
隣町のハイデルベルクでは以前アメリカ軍の基地だった敷地が、アメリカ兵が撤退した後、そのまま難民キャンプに生まれ変わっています。
街ではやにわにカラフルな人種が往来し、知らない言葉が飛び交うようになりました。
ネット上では常に難民キャンプで、ボランティアをしてくれる人を募集中です。
私のお店に毎週土曜日にいらっしゃる
エレンさんという保母さんがいます。
彼女のお友達が難民キャンプでドイツ語を教
えているということで「言葉の必要ないゲー
ムとかボールを集めている」というので、
早速友人にも声をかけゲームを集めて彼女に
渡しました。彼女はまるで、自分がプレゼン
トをもらったかの様に、とても喜んでくださ
いました。
それにしてもこの難民問題は今後もディスカッションが続きそうです。
というのも国会ではすでに難民受け入れに難色を示す反対派の声があがっており、
メルケルに126人もの(10月14日現在)議員が難民受け入れの制限を要請する手紙に署名するという現状です。
これに対し、メルケルは毅然とした態度で「すでに胸襟を割って話し合った筈。」と、逆にそういう議員たちを強く批判しています。
私個人的にはメルケルを高く評価しています。彼女の行動のす速さと、頭脳の切れはさすがに前コール首相の愛弟子だけあると感心しています。彼女の支持率が依然高いのもその辺の魅力があるからではないでしょうか。
しかし、ドイツは欧州内でもダントツに武器、軍需品等のNo1輸出国であるのをご存知ですか?
例えば2014年の総輸出額は6兆5千190億 €でした。
ここに来て内戦で追われたシリアやイラクの難民受け入れをせざるを得ないのは、まるでカルマの法則を地でいってませんか?
ドイツ国民がまだ納得している内はよいですが、税金や各機関の料金の値上がり等が起こるでしょうし、生活が困窮している市民たちにとっては自分の生活のことで汲々としているのに、難民どころじゃないという気持ちも起きるかも知れません。
自分さえ良ければという考えなのか、それとも自分も多少の我慢をして助け合おうという気持ちで生きるのか、人道的、人間的な真価が問われる時代がやってきそうです。
メルケルは18日の日曜日にトルコを訪問し、総選挙を前にしたエアドガンと、トルコでの難民受け入れ強化や、扱いの向上、そして最近アンカラで起きたテロ問題を主に話し合うと予測されます。
今後メルケルの首相としての手腕が問われるとともに、この局面をドイツがどう切り抜けるのかが注目です。
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タグ:ドイツ関連
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