2020年03月08日
ドイツのレストラン評価をGoogleに投稿したら訴えられた⁈
私はいま非常に頭に来ています
だって、とっても理不尽なことが起こったんですから!
それはたった1件のレストランの評価なんだけど、誰だって評価しますよね?その権利はあるじゃない?
しかも2018年の今から2年前(今2020年)にもさかのぼる評価に、そのレストランのオーナーから今頃意義をとなえられたんですよ、しかも弁護士を通して!
事の始まりはこうです。
2018年のクリスマスに私は息子と最後のドイツのクリスマスを過ごそうとボンに行きました。 |
なぜボンなのかというと、そこが今まで通り過ぎたことはあっても滞在したことのないところだったのと、息子が超好きなベートーベンの生まれ故郷というのもあったからなんです。もし良かったからこちらの過去ログをご覧ください。
ま、そんなことはどうでも良いとして…。
そのボンって意外と小さな町で、ミシュランの日本的なレストランで食事をした他は、これといって美味しそうなレストランがなかなか見つからなかったんですよね。
たまたま通りかかった小さなテイクアウトのお寿司屋さんで、小腹の空腹を埋めるためにお寿司2パックとキリンビール(アサヒだったかな?)もあったから2本買ってホテルに持ち帰りました。
問題はビールなのでした。
なぜか濁っていて、あまり美味しくない。ひょっとしてと賞味期限を見てみたら、やっぱり!
賞味期限が2018年6月22日だったのです。(その日は2018年12月22日)
もう4か月も賞味期限が切れていて、それを1本3.50€も払って2本で800円近くもドブに捨てたようなもの。
寿司もあまり美味しくなかったし、腹が立った私はその場で辛い評価を書いたのでした。なるべく多くの人に知ってもらうためにドイツ語で。
内容はほぼこうです。
投稿文:
私たちは今日この寿司軽食屋で2パックの寿司と日本のビールを2本買いました。
まずガッカリしたのが、ビールの賞味期限が2018年6月22日と切れていたことです。(今日は2018年12月22日)それは、明らかでした。なぜならビールの色はくすみ、味も全然美味しくなかったからです。
寿司の味ははまあぁまぁだったし、店員さんは感じが良かったですが、日本食に精通した人であればこの寿司には満足いかないでしょう。
ご飯に芯があり、べちゃべちゃしているからです。寿司にこういう炊き方はいただけません。
私は日本人であり、自身で寿司レストランを経営しているから100%自分が何をいってるか分かります。
そして、寿司に欠かせない2つの要素であるわさびとガリも付いていませんでした。
以上
上記の文章を読んで私がなぜ「星2つの評価をした」のかあなたならきっと納得してくれたはずです。
ビールは賞味期限切れ、寿司は美味しくない、わさびとガリもないとくれば星1つでもいいくらいだと思いますが、そこは店員さんが感じよかったから2つにしたのでした。
それがですよ、今頃になってgoogleの方から「店のオーナーが弁護士を通して投稿を取り下げるようにといってきています」ってなんなんですかぁーっつていいたい!!
「人権蹂躙」だというのです。
はぁって。
どこがですよ。
私はただレストランを評価したのであって、人権を無視したことなど書いておりません!
読めば他の悪い評価をした人も訴えられているようです。
メールの下の方に悪い評価を下した人を相手取って「この人は店に行ったことがないのに、無責任に評価をしている」だとか、「ドイツ語もろくに書けないのに、評価の根拠を裏付けるものがあるのか」だとか・・・。訳の分かんないごたくが並べてあります。
「googleは中立の立場で偏見のない評価の掲載を心がけています。あなたがこの店に行ったという具体的な証拠や、書いた内容が真実であることの証明ができますか?例えばこの店のレシートとか。(中略)この申し立てに異議がある場合は7日以内にこのメールの返信をお願いします。」
もう読んでて腹が立ってきました
なんですか、これ!
今頃訴えてきてその証拠を見せろだと〜っつ⁈
早速返信しましたよ。
返信:
私はこのメールを見て驚きました。なぜ今頃2年前の私の投稿に対してとり下げろというのでしょう?
それは2018年で今は2020年ですよ。私は今とっくにドイツを離れて日本に居ます。
私が当時書いた内容は全部真実だし、嘘や偏見はありません。
それに、もしビールが賞味期限を切らしてなかったならそんな評価もしなかったでしょう。
私はその日息子とボンを訪れていたのです。
あなたが私の評価をちゃんと読んだらどんな内容か良く分かると思います。
それに対してレシートとか証拠を見せろ?
あなたは自分でも2年前の軽食屋で買ったテイクアウトのレシートやビールの空き瓶を保存しますか?
自分でもそんなことが不可能なことが良く分かるはずです。
それに何ですか?1年半も前のことを蒸し返して今頃取り下げろとはどういうことですか?
必要とあれば私の方でも弁護士を立てる用意はあります。
とまぁ、こんな感じで返信を書きました。
ここで読者の方はきっとある疑問を抱いたに違いありません。
「弁護士を立ててまで解決しなければいけない?」
「レストランが弁護士を立ててまで投稿を取り下げようとするのはどうして?」
「大袈裟過ぎない?」
等々
そうです。私もそう思いますよン。
ここでお国の違いがはっきり出るんですね。
はい、ドイツではなんでもかんでも弁護士を立てて解決するのです。
というか、弁護士を立てなければ「何も解決しない」のです。
ドイツは離婚や、隣人との諍い、雇用主とのもめごと、はたまた道行く人とのちょっとした言葉尻のやりとりまで何もかもが弁護士を立てて「法的に解決」する国なのです。
なのでおおよその人は「権利保護保険」なるものに入っています。
費用は離婚問題を除外すると年間ピンキリですが、だいたい3−5万円から入れます。
離婚問題の弁護料も入るともっと高くなります。離婚は弁護士がもっとも活躍する分野なので。
話はそれましたが、私もその保険に入っています。未だに。
まだドイツには行ったり来たりなので、どこでどんな問題があるか分からないからこの保険はまだ解約していないのでした。
さて、この問題はどう解決するのでしょうか?
私自身どうなるか興味津々です。
因みにこの軽食屋の評価は星1−2個が非常に多いです。
でもドイツ人は寛大に星4−5つけることが多いので、ちょっと見ると4−5個という投稿が目立ちます。
いずれにしても私が思うに、オーナーがレストランの「保険」に加入し、片っ端から弁護士を使って投稿を削除させようとしているように見えます。
この保険は加入していれば範疇以内ならどれだけ弁護士を使っても弁護士代はかかりません。
オーナーの意図が見え見えなのですが、これからどうなっていくのでしょう?
経過報告しますね〜
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