2017年05月25日
私がドイツで、飲食店を始めたきっかけ その ②
さて、前回の続きです。
私は散々夫に怒られたのですが、結果的には当時家を購入しないで良かったのです。
夫の同僚ですが、彼は麻酔医師だけあって、薬の種類や量、針治療にも精通しています。
彼は精神的にちょっとおかしかったのか、いつしか自分でもモルヒネの類の薬を服用するようになっていたようです。
奥さんとも別居生活をしていました。
ある日夫から泣きながら私の携帯に電話があって、これから同僚の(まだ古い)住んで居る家に行くというのです。
でも、自分は生きて帰れるかどうか分からないと。
同僚は、ピストルを持って家に立て篭もり、入ってきたら自分を打つと言って騒動を起こしていたのです。
警察から夫に電話がかかってきて、説得に当たってくれないかとのこと。
でもなぜ警察が夫の電話番号なぞ知ってるのでしょう?
それは奥さんが自分の夫の騒動を発見して、彼女が警察に依頼したものだったのです。
夫はビビリながらも、説得に当たって、やっとその同僚はピストルを納め、事が済んだのでした。
それから半年くらいして新しい家ができ、そこに引っ越す頃には奥さんとも離婚寸前でした。
しばらくその同僚は新築の家に一人で住んでいたのですが、ある日突然、変死体で発見されたのでした。
自殺なのかどうか、その辺は定かではないのですが、多量の薬を飲んでいたらしいです…。
おそらく彼は自分の死を知っていて服用したのだと思われます。
もし私たちが同僚の隣に住んでいたら、もっと色々なことに巻き込まれていたかも知れません。
私も夫もブッティストなので、彼の冥福を祈りました。
どうか成仏してください・・・。
しばらくして、自分の意思にかかわらず、とうとう私が寿司カフェを始めることになってしまったのです。
この続きは次回に。
タグ:ドイツ、自営、マイホーム
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