Willcom版201HWとは
201HWは、2012年10月発売のHuawei製のAndroidスマートフォンです。一般的なグローバルスマートフォンで、おサイフケータイやワンセグ、防水はありませんが、ソフトバンクのAXGPを掴む、当時画期的な機種でした。その後、Willcom版にローカライズして販売されました。きっと大人の事情があったものと思われます(Sで在庫があふれ、Wにおしつけ・・・)。Willcomで取り扱いを開始したものの、旧Willcomユーザ(特にコアなガジェット好き)からすると、PHS回線を掴まないスマートフォンはお呼びではなかったのか、やはり販売が伸び悩んだのだと推測しますが、PHS1台に副回線として2台まで一括0円かつ月額15円でつけることができる異例のセールを実施し、人気を博しました(本体というか、15円の回線が人気だったのですが笑)。元となっているソフトバンク版201HWは、公式にsimロック解除可能なスマートフォンで、いまでも高値で取引されているみたいですが、Willcom版201HWは公式にはsimロック解除もなく、海外業者も対応してくれないため、半値くらいで購入可能です(5,000円くらい??)。
入手とゴニョゴニョ経緯
私もその頃にはガジェット好きに火がついており、HPでキャンペーン情報を入手、家電量販店を練り歩き、探し回りました。結果的に、コジマさんで在庫を手配・確保いただき、無事2台入手できました。回線は解約し本体は触らずに放置していてもったいないと思っていたところ、「ゴニョゴニョできるらしい」という情報を得て、今回試してみました。
実施内容
先人の皆様の記事を参考に、バイナリレベルでの解析を行った素晴らしい有識者の方々に敬意をもって実施しました。基本的には、Google等で検索していただければ、十分わかる内容です笑
・環境構築
この作業には、Androidの開発環境が必要です。JavaとAndroid Studioをインストールしてください。
・端末の設定
PCに接続したら、HiSuiteモードで接続
[設定]→[ロックとセキュリティ]→[提供元不明のアプリ]にチェックを入れる
[設定]→[開発者向けオプション]→[USBデバッグ]と[スリープモードにしない]にチェックを入れる
・root権限奪取
WindowsにAndroid実行環境のPathを通すか直接ディレクトリ移動して、adb shellします。あとは、有志の方が作られたファイルを入手・解凍し、中のファイルを転送します。これでroot取得完了です。
・レッツゴニョゴニョ(simロック解除)
バイナリエディタを準備する
201HWから「mmcblk0p1」を吸い上げる
※このとき、201HW側で「マスストレージモード」に切り替えないと、エクスプローラから探すことができません。
「mmcblk0p1.img」をバイナリエディタで開いて、一部を改変する
「mmcblk0p1.img」を201HWに戻す
まとめ
結果的に1時間程度の作業でゴニョゴニョできてしまいました。本当に先人の皆様に感謝です。所有している2台のうち、1台はタイに行く友人にプレゼントするため、ゴニョゴニョしたのですが、タイのAIS(キャリア)は900MHzと2100MHzの電波を使っているので、201HWはピッタリ(3Gしか掴まないですが)かもしれません。ちょっとした作業と工夫で、半値で買ったスマートフォンが様々な用途で使えるのはうれしいですね。ぜひ、試してみてはいかがでしょうか。
2022.12.5 追記 久しぶりに電源入れたらバリバリ動く
部屋の片づけをしていたら、最早骨董品と言っても良いくらいスマホ「HUAWEI STREAM 201HW」を見つけました。久しぶりに電源を入れたら、未だにサクサク動作して驚きました。電話機としては十分稼働します。
基本的に3G前提なので、ソフトバンク回線のMVNOでワンチャンTDD-LTEにつながるかな?くらいなのが残念でなりませんが
カメラはメモを取るくらいの画質は十分ありますし、基本的な動作は普通に動いてくれました。
中から「Zoiper 1.51 for Android Library revision v2.8.30」を見つけて、課金前提ではないフリーで動いてくれるZoiperに感動し、本当に懐かしくなりました。
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