若年層のお金の使い方

日本で生活するうえで、銀行口座を持つことは必須のことですよね。

しかし、こう思ったことありませんか？

「口座開設だけではなくてその他の手続きもあまりにも面倒くさすぎる」と、、、

現行のシステムでは一部のネット銀行を除いて大抵印鑑が必要になりますし、ATMでお金のやり取りをするにしてもキャッシュカードが必要になります。
そのため、預金者本人であることが証明できたとしても、お金をおろすことができないというような面倒があります。預金者からすると、免許証とかを利用してその人が明らかに本人であると証明できるのに、自分のお金をおろすことができないというのは、もし急に現金が必要になったときにそのおろすための現金やキャッシュカードを持ち合わせていないというのは、個人にとってはかなりの負担になります。


そんな中で本日あるニュースが目に飛び込んできました。
セブン銀行が、ATMで顔認証をすることで簡単に口座開設ができる（その間約数分）というニュースです。もちろんその後の入出金も顔認証によって済ますことができるというもので、さらには、セブン銀行の口座だけではなく提携先の金融機関の口座開設も代行するというものであった。

私自身もしこれができたら、非常に革新的ではないかと感じている。私はほとんどキャッシュレスで普段の買い物等を行っているが、たまに現金が必要になることがある。ATMで行えば別にすぐにおろすことができるけれども、それでも顔認証で本人確認をしておろすことができた方が早いはずだ。

そして、顔認証で入出金をすることには、早いこと以外に二つ大きな利点がある。
一つ目は盗難紛失時の不安をかなり解消できるという点である。
もうこれは言うまでもないことであると思うけれども、キャッシュカードだと、パスワードが割れてしまえば簡単に引き出されてしまう。もちろん、今の金融機関ではそれ防ぐために生体認証によるロックをかけるになったところも多いが、ほとんどネット銀行では使えるATMの制約上生体認証は付与されていないところが多い。ネット銀行で開設される口座数がメガバンクで口座開設される口座数よりも多くなっている現代において顔認証ができるようになるというのは、資産の保護という目的でも非常に有益なものである。

もう一つの有益な点は、マネーロンダリングを未然に防ぐことにつながる可能性が高いという点である。現在、犯罪等で得たお金を複数の口座を経由したり、現金化したりすることで資金の出所をわかりにくくするマネーロンダリングが世界的に問題視されている。今年の四月くらいだと思われるが、そうしたマネーロンダリング対策がしっかりなされているかが日本の全金融機関で監査される予定である。
こうしたマネーロンダリングに使われる口座は、口座自体を売ることによって本人ではない人間が不正利用することによってなされることが多いと考えられている。キャッシュカードや印鑑をなくして顔認証で入出金をすることができるよウになれば、本人しか操作することができなくなり、使わなくなった口座が売られることが少なくなり、使われなくなった口座は解約されるか放置されるかのどちらかになるのではないか？

もちろんこの顔認証というのは、いいことばかりではない。
一番大きな問題は、運用管理費用ではないか？
この記事によると、キャッシュカード等を発行しないで、顔認証によって操作を可能にするという。以前のようなキャッシュカードを使用するシステムであれば、そのカードに情報を保存することでデータ容量を小さくすることができたかもしれない、しかし、顔認証のみに切り替えると、数値化しにくいデータが膨大な量集積してしまい、管理運用には今のATM管理よりもより大きなコストがかかるようになるのではないか？もしかしたら、その分預金者のほうに負担を負わせるような手数料等の仕組みになるかもしれない。

しかし、口座開設やその他手続きを本人確認だけで済ますことができれば、普段の利便性は大きく向上すると考えられるし、総合的に見た時に金融機関の管理費用もキャッシュカードで管理するよりも低下売るのではないかと考えられる。というのも、キャッシュカードは劣化して使えなくなることはあるし、なくす人は意外にも多いからであり、それで現金をすぐにおろすことができないのは現金主義の人には大変な不安になる。そして、金融機関の立場で見た時にマネロンの心配が大きく減少し、今までのキャッシュカード発行のコストや印鑑の管理コストも大きく減少するからである。

以上のような点から、今後ますます印鑑レス、キャッシュカードレスな記入機関が増えていくであろうし、増えていかないと同じ轍を踏むだけではないか？