2016年10月10日
驚愕!熊本の阿蘇山噴火 | 噴火警戒レベル3(入山規制)
1.はじめに
昨日の未明に熊本の阿蘇山が噴火しました。この噴火により噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げられました。
火山については噴火してから警戒レベルを引き上げられますが、事前に警戒レベルを上げることはできないもんなんですかね。
今回はこの噴火について、投稿したいと思います。
出典:NHK
2.10月8日の噴火について
今回の阿蘇山噴火について、以下のとおりまとめてみました。
・噴火した場所:阿蘇山の中岳第一火口
・噴火した時間:8日1時46分
・噴火の規模:爆発的噴火(1980年1月26日以来)
・噴火速報:1時50分に発表
・噴煙の高さ:11,000m(気象衛星観測)
・噴火警戒レベル:2→3に引き上げ
3.阿蘇山の降灰予報
気象庁より噴火開始から8時までの降灰量の分布の予測が公表されていました。以下の図がその降灰予測図です。もう過ぎてしまいましたが、四国・中国地方・近畿地方でも降灰しているようです。
出典:気象庁
4.阿蘇山の噴火のタイプ
皆さんも一度は耳にしたことがあると思いますが、ここで噴火のタイプについて、簡単にまとめたいと思います。大きく分けると、火山の噴火は3つのタイプに分けられます。
(1)水蒸気噴火
水蒸気噴火は、地下水がマグマによって熱せられて水蒸気となり、封じ込まれていた圧力の限度を超えたために、一気に地表に噴き出すものです。
その時の火山灰にはマグマ片は含まれず、水蒸気の量が多いために噴煙の色は白っぽいことが特徴です。
(2)マグマ水蒸気噴火
マグマ水蒸気噴火とは、上昇してきたマグマが地下水と接触して発生した水蒸気とともに地表面で噴出するものです。火山灰にマグマ片も含まれ、噴煙の色も黒っぽいことが特徴です。
(3)マグマ噴火
マグマ自体が噴出するものです。地表面に出たものが「溶岩」です。
5.今回の阿蘇山の噴火のメカニズム
気象庁などによると、今回の阿蘇山噴火に至ったきっかけ、兆候等、噴火のメカニズムは以下のとおりとのことです。
・今回の噴火は火山の地下水がマグマの熱によって温められ、沸騰して爆発する「水蒸気爆発」とみられる。
・8日未明の噴火が起きる約4時間前の7日午後9時50分頃、噴火発生。
・この噴火により、いったん岩盤がふさがった。
・これにより地下の圧力が急速に高まり、今回の爆発につながった可能性がある。
6.阿蘇山の噴火警戒レベルについて
阿蘇山の噴火警戒レベルに関する資料が気象庁より公表されています。以下に示します。
出典:気象庁
なお、現地では噴火の火山灰の影響で停電が発生しているようです。さらに、気象庁によると、「これ以上の噴火が起きるとはっきり分かるものではないが、同規模の噴火の可能性があると思って警戒してほしい」とのことです。
7.熊本地震との関係
昨日の産経新聞の記事に「熊本地震との関係」についての記事が掲載されていました。
内容は以下のとおりです。
・今回の噴火は平成26年の御嶽山よりやや大きい規模だった。
・阿蘇山は過去に10〜30年おき比較的大きな噴火があった。
・近年、御嶽山や平成25年かに海底火山噴火で生じた西之島など、全国的に火山活動が活発なあ状態が続いている。
・阿蘇山は熊本地震による地殻変動でマグマがたまる部分の下の地盤が沈下して空洞ができ、(噴火)活動が一時的に止まったのではないか。
・火山性微動はかなり小さくなったが、平常よりも大きなレベルで推移。
・少なくとも1ヶ月以上は火山活動が続くのではないか。
ということです。
要するに、地震→地震による地殻変動→阿蘇山の火山活動沈静化→地震が沈静化→この間に空洞にマグマがたまったということです。
ということは、熊本では地震が起きれば、阿蘇山は沈静化、地震が落ち着くと阿蘇山が噴火するということのようです。どっちもイヤですね。同じくことが蔵王山や富士山でも起きているのでしょうか。他人事ではありません。
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