2016年05月17日
熊本地震から1ヶ月 震源分布の変化 | 茨城県南部で震度5弱の地震
1.はじめに(茨城県で地震)
昨日、茨城県南部で震度5弱の地震が発生しました。この場所は普段から地震が多いところですが、震度5弱以上の地震が発生したのでは昨年の5月依頼とのことです。気象庁は、「今後、2、3日程度は最大で震度4程度の揺れを伴う余震が発生するおそれがあり、揺れが強かった地域では落石やがけ崩れなどが起こりやすくなっている可能性があるため、注意してほしい」と呼びかけています。
出典:NHK
2.熊本地震から1ヶ月 | 震源の分布の変化
昨日で熊本地震から1ヶ月が経過します。まだ熊本・阿蘇・大分では余震が続いています。非常にしつこいです。今回は地震発生時と現在の震源の分布を比べてみることにしました。
まず、西日本の状況です。
丸の色の見方ですが、赤が震源分布が増加しているエリア、青が減少しているエリア、緑は余り変わらないエリアを示しています。
ざっくり比較すると、熊本市周辺では変化なしです。大分県では減少しています。気になるのが、薩摩半島西方沖と日向灘で地震が増加していることです。紀伊半島でも地震が増加しています。特に奈良県で増えています。
次に、本州中部の状況です。
熊本の地震以降、長野県を縦に割るような地震分布が現れました。聞いたことがあるかと思いますが、糸魚川静岡構造線沿いです。地震単体では小地震ですが、震源の分布がこの構造線上であることや地震の回数も減らないことが気になります。
最後に、東日本の状況です。
太平洋側のプレート型地震では、宮城県沖を除き減少しています。逆に内陸型の地震が増えています。特に増えている場所は「群馬県と栃木県の県境」、「茨城県南部」です。フォッサマグナの中央部と熊本で暴れまくっている中央構造線の東端付近です。
東日本大震災の数年前から宮城県北部地震、新潟県中越地震、岩手・宮城内陸地震等の内陸型の地震が頻発していましたので、今後の状況が気になるエリアです。
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