2016年05月25日
初めて明らかになった | 南海トラフ想定震源域 ひずみの分布状態 Nankai megathrust earthquakes
1.はじめに
平成28年5月24日の海上保安庁の記者発表資料に気になるものが掲載されていました。
その内容ですが、南海トラフの海底に設置した15箇所の観測地点で平成18年度から27年度にかけて取得した海底の地殻変動の実測データを用いて分析したものです。
2.研究成果の詳細な内容
論文の詳細は「英国の科学雑誌【Nature】」の電子版をご覧ください。
ここでは、概要のみ掲載します。
研究の内容は、前項のとおりでありますが、研究の成果として、その結果、南海トラフ 巨大地震の想定源域におけるプレートひずみ状態が初 めて明らかになりました。
重要な点は以下の2点です。
- 1940年代に発生したM8クラスの地震の震源域西側の沖合と、想定東海地震の震源域の南西側に、ひずみの強い領域が延びていること
- 以前から予測されていた、沈み込む海山やゆっくり地震の活動域とひずみの弱い領域が合致することが、初めて実際に確認されたこと
です。
文章では判りづらいので、論文における図を引用して、日本地図に表してみました。
引用:海上保安庁公開資料をもとに作成
青い丸で囲んだ場所が論文で注目している内容です。要するに南海トラフ地震で想定される震源域(ピンクで囲んだエリア)の中で、三重県沖や四国の沖合では予想していた以上のひずみが蓄積していることです。少し脱線しますが、熊本や日向灘でもひずみは相当蓄積していることが判ります。
参考までに、ここ1ヶ月間の震源地をプロットしたものを重ね合わせてみます。
引用:海上保安庁、防災科学技術研究所公開資料をもとに作成
偶然か否か判りませんが、ひずみが蓄積している場所ではここ1ヶ月で大きな地震が発生していません。熊本地震のような内陸型の活断層での地震が頻発しています。ただし、宮崎県北部と四国の間の日向灘ではプレート内の地震が発生し始めました。四国、紀伊半島、東海地震の想定震源域では地震の空白域となっていることが気になります。
東日本大震災のような巨大地震が発生しないことを祈るばかりです。
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