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2009年12月11日
サウスバウンド 上 (1) (角川文庫 お 56-1)
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★★★☆☆
やっぱりサウスにバウンドしてく物語だったんだ!
ところで、最近の小学生ってやはり以前よりも大人びてるかも。
実態をどれほど調査したのかわからないけど。でもなんかリアルな感じだったな。
少しだけ、自分が小学生の頃の感じを思い出した。もちろん、時代による違いは感じたけれど。
なんか友情がいいわ
父親やその周囲の思想は、ある意味考えさせられる。
早く下巻が読みたいな。どうなっていくんだろう
別版など
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2009年11月15日
機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12)
機動戦士ガンダムUC (10) 虹の彼方に (下) (角川コミックス・エース 189-12) 新品価格 |
★★★★★
お宝として登場する「ラプラスの箱」というキーワードからは、様々なものが連想できると思う。
パンドラの箱、ラプラスの悪魔、ブラックボックス、だとか。
なんだかどれも、人間/人間社会の前に立ちはだかる最強系なキーワードばかりな気がする。
一方「ユニコーン」略してUCは、ユニバーサル・センチュリー集大成的な連想や、文字通り一角獣というのが連想できる。
本物語の中では、一角獣は可能性を示す獣として位置づけられている。
実在するタペストリー「貴婦人と一角獣」が宇宙世紀にも引き継がれているという設定だけど、いまだ様々な解釈が存在するらしいこのタペストリーから、この物語のような一つの解釈を想像した著者は凄いなあ
敵または相棒として登場するガンダムUC 2号機の「バンシィ」は獅子をモチーフにしていて、これも「貴婦人と一角獣」に出てくる獣で、ここではあの結末のような役割を担う者として解釈されたみたい。
とても面白い。
この獅子のおかげで、この物語を単なるフィクションとしてではなく、現実性を帯びた善い方向性への可能性として、とても良く収まったように思う。
良かった。ひとまず安心。
本シリーズの中盤では、この獅子のことを、読んでてとてもムカついたこともあったけど。
『ロード・オブ・ザ・リング』、『スター・ウォーズ』のような、娯楽性と人間的壮大性を併せ持つ偉大な寓話シリーズとの共通点を時々感じながら、「それでも」さらに新たな開拓をしてる感じ。
しかも「ガンダム」とのコラボレーションなのだから、これは本当に読み遂げてよかった
総意と自分の意思と・・・。
曼荼羅的なところも少し触れている気がしたし。
あと、超ロボット生命体トランスフォーマーって、こうやって生まれたんじゃないかとか・・・(笑)
あと、元気玉も連想(笑)
映画の『ミッション・トゥ・マーズ』や『コンタクト』、『マトリックス』をも何回か連想してしまった。模倣とかじゃなく、私が勝手に連想しただけだけど。
偉大な寓話には、共通するものがあるんだな。それなのに、それぞれ独自に突出した何かがある。
ところで、ジンネマンには最後まで泣かされた。
かつて『Vガンダム』では老人と女性がたくさん活躍したけど、今回はオヤジがかなり活躍していて、絶望の淵から這い上がった彼らは、人間味もリアルに豊か。なんだか勇気付けられた
アニメ化で小説の良さを100%出すことは不可能だけど、できるだけこの深さを表現して欲しい
登場人物の口に語らせない台詞、すなわち登場人物の心の声とも著者自身の台詞ともつかぬ部分が多かったので、そこをどう表現するのか
Kindle 版
別版
虹の彼方に(下) 機動戦士ガンダムUC(10) (角川文庫) 新品価格 |
2009年10月31日
機動戦士ガンダムUC (9) 虹の彼方に (上) (角川コミックス・エース 189-11)
機動戦士ガンダムUC (9) 虹の彼方に (上) (角川コミックス・エース 189-11) 新品価格 |
★★★★☆
サイコ・フレームの驚異的な潜在パワーが、物理的に大きく作用してくるパターンの極大期の巻。まあ次の最終巻ではもっとすごくなるのかもしれないけど。
これは、従来のニュータイプ系ガンダムシリーズ同様、最終回近くによく現れる展開。
しかしこのUCでは、機体に使われているサイコフレームの質量に比例しているかのごとく、さらに凄いことになっている。
宇宙空間で超スピードで躍動するユニコーンの描写を見ていると、まるで悟空やベジータ(笑)
そしてサイコフレームによるパワーの増幅は、ドラゴンボールの「気」や聖闘士星矢の「小宇宙」などの少年ジャンプ的なオーラと同様、心や気合が物理パワーに直結するという気持ち良さがある
より良い生き方やより良い社会への可能性を追い求めるストーリーやメッセージというのは近年多い気がするけど、この作品はその中でもさらにスケールが広く宇宙規模で未来な話なので、それによっていまだ現代において地球で暮らす我々、UCの世界では過去となっている我々の今と今後の行いに対する、適切な寓話となっているのではないかと思う。
謎となっている「ラプラスの箱」の正体を早く知りたいので、最終巻を早く読み進めたい
Kindle 版
別版
新品価格 |
2009年10月12日
星の王子さま―オリジナル版
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★★★★★
何年か前に箱根の星の王子さまミュージアムに行ったことがあったが、肝心の原点であるこの本を読んだのはつい昨日のこと・・。
あのミュージアムで、なぜ作者自身のことがあそこまで大きく紹介されていたのかがわかった気がした。
それは、読むとこの本を書いた人の素性を知りたくなるような本だからだろう
この本には主人公や星の王子さま以外にも、何人かの人々が登場する。その中で最も印象に残ったのは、実業家だわ
一見徒労と思われるようなことでなぜかバランスが取れてる実際の世の中を風刺しているような。いや、もはやバランスがとれないから、徒労という見せ掛けの仕事に頼るほかないのかもしれない。
とか色々と考えさせられた。いや、考えさせれたというより、自分の中にある元来の疑問を具現化してくれて、共鳴させてくれたような。
一方、遠くから一輪の花を想う王子の優しさがあり
他にも何人かの象徴的な人物が出てくるけど、それぞれに作者の強い想いや疑問が込められているように感じた。
最近、小説の『スカイ・クロラ』シリーズを読んでた。戦闘機乗りの子供の話。
この『星の王子さま』の語り部(主人公?)も、飛行機乗りで、実際の作者も飛行機乗りだ
なんだか、飛行気乗りに共通する感性というのがあるように思えた。
自由を渇望するから空に向かう。そういう人は、自由な思考を持っているだろうから、これらのような囚われの少ない視点で物事を見ることができるのかもしれない。
砂漠という舞台も、自由な考えを象徴しているのだろうか。他の小説でも、砂漠をそのような役割としてとらえているものがあった。頭への情報のインプットが極めて少なくなるから、想いふけるのに適してるんだろうか
あと、挿絵の一つ一つが、あの感じが、それぞれのメッセージと共に、愛らしく、とても忘れられない
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2009年09月30日
クレィドゥ・ザ・スカイ
クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (中公文庫) 新品価格 |
★★★☆☆
このシリーズの中で、物悲しさナンバー1だと思う
読んでいると、なんだか自分自身の記憶もぼんやりとしてくる気がした。この主人公のように
フーコと別れた後に主人公が見た夢が、とても切なかった。でも、どんな夢だっけ・・。ほんとに思い出せなくなってきたかも・・・。
フーコとの時間も、とても儚いような夢心地を醸し出していて、なんだか切ない
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クレィドゥ・ザ・スカイ―Cradle the Sky (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) 中古価格 |
2009年09月13日
フラッタ・リンツ・ライフ
フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (中公文庫) 新品価格 |
★★★☆☆
何も言えねえ。
文章を読んで感じるがまま
Feel the sky.
ところで、このシリーズはタイトルが本当にイケてる
ただし、同じシリーズの中でタイトルだけを互いにすり変えてもほとんど違和感は無いんじゃないかな・・。でもどれも素晴らしい
フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life 新品価格 |
フラッタ・リンツ・ライフ―Flutter into Life (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) 新品価格 |
2009年08月26日
ダウン・ツ・ヘヴン
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★★★★☆
今回の戦闘シーンは、さらに凄くなってた
特に最後の一騎打ちが最高に凄い!
飛行機用語には相変わらず苦労するけど、なんとか創造力を絞って読んでくと、かなり楽しい!
入り込んでいくと、主人公の戦闘描写に合わせて、読み手側の脳内スロットルも上がってく感じ
脳内グラフィックボードのGPU性能が加速されてく感
小説でここまでドッグファイトを表現できるなんてすげえ!!
ガンダムの小説とかでもこういう書き方を取り入れてくれたら、空中戦なんかはもっともおろくなるかも。
読んでると、たいていエースコンバットをやりたくなってくる
人物描写はというと、主人公が前話に比べて少しだけ大人になった感じ。
大人と言っても、この主人公が定義する「大人」は、ほとんど良い意味は含んでいないんだけど。
彼女自身が図らずも、その大人に少しずつ近づいていってしまってる感じ
こういう「大人」にやや近づいたのと、戦闘シーンの量とクオリティが高まった分、前回までの淡く詩的な感じは薄れてきた感じ。
それはそれで面白いんだけど、その変化はなんだか大人になることに実際似てるかも。
逆に前巻までの雰囲気が、懐かしい幼少期の感覚に近い気がしてきた
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ダウン・ツ・ヘヴン―Down to Heaven (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) 中古価格 |
2009年08月13日
ナ・バ・テア―None But Air
ナ・バ・テア―None But Air (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE) 中古価格 |
★★★★☆
精神的に疲れてる時に読んだ時は、主人公の考えや感じ方に共感できた。
常に真の自由を渇望し、それを空で謳歌してる姿が。
一方、元気ある時に読んだ時は、あまり共感できなかった。
主人公が単なるマイナス思考の社会不適用な奴に見えたから。
とはいえ、戦争やっててやたらと健全な人もおかしいんだけど。
そういう違いを狙って書かれたとは思わないけど、自分の中ではその違いを勝手に楽しめた。
あと、前作よりも、戦闘機の戦闘描写が多いしすごい!
いきなり飛行機の専門用語がバシバシ出てきて戸惑ったけど、その分勉強になったし、リアルな感じがして面白かった。
こんな描き方があるんだなあっていう。
今度エースコンバットやるときは、この表現を真似して独り言いいながらやってるかも
右上に敵機 スロットル 右にバンク ラダーで調整 トリガーを一瞬引く 的な・・・
Kindle 版
2009年06月24日
なぜ美人ばかりが得をするのか
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★★★☆☆
なぜ美人ばかりが得をするのか?
それは、たいていの男は美人が好きだからである。 好きだから、欲する。
そのために男は、美人に気に入らたり近づいたりする必要があり、そのために美人が喜ぶようにと様々な努力をする。
その結果、美人は得をする。
おしまい・・・。
邦題は『なぜ美人ばかりが得をするのか』だが、原題は"Survival of The Prettiest: The Sciense of Beauty"である。
つまり、美人の定義に関することから、美人をどうして魅力的に感じるかについてまで、主に科学的な視点から書かれている
しかしながら、私がこの本を手に取った動機は、まさに『なぜ美人ばかりが得をするのか』という邦題のタイトルに惹かれたからである。
まんまと商業戦略にひっかかってしまった
しかしよく考えてみたら、もしこの邦題と全く同じ質問に対する答えがあるのなら、先に述べたように、それは男は美人が好きで贔屓するから、で終わってしまうのである。
邦題はともかく、内容はとても興味深かった。
特に進化論的な観点で書かれてる章が、一番面白かった。
美しいと感じるのには、主に進化論上の理由がある。それらが体の部位ごとに解説されているところが、具体的でわかりやすかった。
美人の定義など人それぞれと言ってしまえばそれでおしまいなのだが、それを言わせないようなちゃんとした裏付けに基づく定義付けがあって、そこから話を始めてるところがよかった。
また、そのような美人の定義がありつつも、時代や地域によって美人の定義が少しずつかわっている理由についても書かれていた。そこも興味深かった。
近年のグローバル化による好みの変化の理由も、明確に書かれてた
読みながら、自分自身や周囲の人々を振り返ってみても面白い。
自分にとって魅力的な異性を、なぜ魅力的と感じるのかとか。
あと女性が彼女自身の様々な部位を魅力的に見せたがる理由とか。
改めて考えると、これを読む前までは、私は魅力に対するそのような素朴な疑問を持っていたのにもかかわらず、最終的には単に人それぞれの「好み」だからってことにして、それら疑問を結局スルーしていたように思う。
でもこれを読んで、なぜそう感じるのか、なぜ彼女は彼を、彼は彼女を好きになるのか、ってのが科学的にわかった感じになれて面白かった
あとは、美人か否かということと性格の良し悪しは関係ないって、何度も書かれてた。
でもそれについては、著者の倫理的なポリシーを言っているだけのようで、ちょっと逃げ腰感を感じた。
様々な観点を用いることまでして美人たる理由をこれほどまでに科学的に追求したのならば、性格との関連性ももっと追求して欲しかった。
性格も遺伝すると言われてるし。
あと「美人」とそうでない人では、後天的な性格形成にも違いが出るだろうし。
Survival of the Prettiest: The Science of Beauty 中古価格 |
2009年05月29日
機動戦士ガンダムUC (8) 宇宙と惑星と
機動戦士ガンダムUC (8) 宇宙と惑星と (角川コミックス・エース 189-9) 新品価格 |
★★★★★
髭おやじジンネマンの深過ぎるぼろぼろな心に5点。
それでも心を鉄のように保ち戦い続けるおっさん
憎しみと葛藤でボコボコ
光の射す結末を願ってやまない
今まで準主役っぽかったリディの心境の変化には、正直ムカついたが、彼もまた心の中でもボコられながらも戦う者の一人なんだろうね
彼は彼なりに相当頑張ってるんだろうね。なんだか他のキャラがヒロイック過ぎて、一般人の中でなら抜きん出てるような彼なのに、印象が異様に悪くなってしまった感があるが、彼もまた普通の頑張り屋なんだよなきっと
でもついてない。
フル・フロンタルのトークは興味深かったな
あとミネバ姫の姫的本領がやっと発揮されたって感じもけっこう面白かった。さすが姫
なんだか、あからさまにかわいく描かれてるのではないところがリアルでいいのかも
てかミヒロだけだなあ唯一かわいい要素を与えられてるキャラって
機動戦士ガンダムUC(8) 宇宙と惑星と (角川スニーカー文庫) 新品価格 |