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2009年05月29日

機動戦士ガンダムUC (8) 宇宙と惑星と

機動戦士ガンダムUC (8) 宇宙と惑星と (角川コミックス・エース 189-9)

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★★★★★

髭おやじジンネマンの深過ぎるぼろぼろな心に5点。
それでも心を鉄のように保ち戦い続けるおっさんー(長音記号1)
憎しみと葛藤でボコボコどんっ(衝撃)

光の射す結末を願ってやまない夜

今まで準主役っぽかったリディの心境の変化には、正直ムカついたが、彼もまた心の中でもボコられながらも戦う者の一人なんだろうね次項有

彼は彼なりに相当頑張ってるんだろうね。なんだか他のキャラがヒロイック過ぎて、一般人の中でなら抜きん出てるような彼なのに、印象が異様に悪くなってしまった感があるが、彼もまた普通の頑張り屋なんだよなきっと次項有
でもついてない。

フル・フロンタルのトークは興味深かったなひらめき

あとミネバ姫の姫的本領がやっと発揮されたって感じもけっこう面白かった。さすが姫獅子座
なんだか、あからさまにかわいく描かれてるのではないところがリアルでいいのかも

てかミヒロだけだなあ唯一かわいい要素を与えられてるキャラって

機動戦士ガンダムUC8 宇宙と惑星と<機動戦士ガンダムUC> (角川コミックス・エース)



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タグ:ジンネマン

2009年04月22日

果てしない宇宙のなかで思う未来のこと


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★★★★★

毛利さんと科学未来館へのインタビュー&対話本
科学未来館は何回行ってもおもしろすぎて、あまりの興奮でそこの売店で勢いで買った本

これを読んで、毛利さんの人となりがまた少しわかった気がする。
毛利さんの話し方というのは、本当に優しい感じだね
でも科学未来館の話をしているときには、時には厳しくもあり、でも純粋で夢に溢れている人だなあと思った

どんなにすごい人の本を読んでも、その人の傲慢や驕りみたいなものを少しは感じてしまうものだけど、毛利さんという人についての本は、そのようなものとは限りなく無縁に近い気がする。
あるとすれば、それは飽くなき夢と探究心からくるオーラかな。

てか何よりも、努力の塊みたいなところがすごい。NASDA初の宇宙飛行士に選ばれたくらいだから、もともと天才肌&人としてもともと素晴らしいところがあるんだろうけど、何よりも努力がすごすぎる そこが少しだけ意外でもあり、感銘をうけるところでもあった
やや遅咲きっぽいけど努力で実際に超凄い域にまで達してるというところが凄い。

ただ、この本は最初は毛利さん自身が書いた哲学書っぽいもんかと思ったんだけど、実際に読んでみたらそうではなかった
ただ、インタビューの内容から、それに近いものを考えさせられる部分はいくつもある

あと対談相手のチョイスもいい感じ。
パラサイトイブの作者の人や、探検家の石川直樹という人もめちゃくちゃ凄おもろい人たちで、けっこう最強タッグ系な対談だなあと思った
本当に、面白いことを語り合ってた本 考え生きる上で、すごく参考になった

何歳になっても最強のドリーマー&それを実現するための超努力家なところを尊敬し、自分も目指していきたいと思った

他の本

好奇心をそだて考えるのが好きになる 科学のふしぎな話365 (ナツメ社こどもブックス)

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2009年03月28日

機動戦士ガンダムUC (7) 黒いユニコーン

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★★★★★

今回けっこうよかったなあ夜

前半のダイナーの場面で、名も無き店の主人がミネバに言ってた台詞に感心した喫茶店
なんだか、人類や個人が直面してる最も重要な課題の一つについて、さりげなく語り合っちゃってるってゆうか夜

名がある登場人物に語らせたらいかにもっぽいけど、こうゆう無名な人物に言わせることでわざとっぽくなくしてるのかも本
まあ、シャアみたいなカリスマに言わせるんなら話は別だけど。でもそれは今まで散々やられてきたし次項有

たぶん文明発祥時代から生まれた悩みで、宇宙世紀になってもそれは解決されないんだろうなあってゆうような悩みー(長音記号1)
でもまあ、いわば神の手ってやつで妥協的な解決を見出してるのかもしれんが既に乙女座
でもまあたしかに、もし本当に大規模な宇宙移民がはじまるとしたら、顕在化してくる大きな悩みなんだろうなあ夜

まあおれの過剰な推測はどうでもいいんだけど、とりあえずダイナー場面には感動したぴかぴか(新しい)

てゆうか、だんだんと混沌としてきたよ。てゆうか、今までのガンダムからすれば、混沌レベルは相当高いねー。人間関係や組織関係だとかの立場だとか。

初代ガンダムでさえ、勧善懲悪ではないけど、それをさらに超えてる感じ右斜め上
規模って意味の混沌だったら、そりゃ一年戦争に比べりゃはるかに規模は小さいけどー(長音記号1)
でもそれ以上に、なんかZやVも超えた複雑なストリームだね。
もちろん、作者の一貫した考えによってのものだろうから、単にゴチャらせてるわけじゃないから、素晴らしいゴチャゴチャだと思うんだけどグッド(上向き矢印)

あとなんだか感心したくだりがあった。後半に本
引っ張ってくると、

「〜やはり、みんなも感じている。現象が教える必然の流れを感じ、共有する力がみんなの中にもある。ニュータイプ、という言葉ひとつを脳裏に浮かべ〜」(P.297)って主人公バナージが感じるあたりひらめき

こういうとこで、小説のガンダムもいいなって思う本
てかラプラスってまさにこのこと??ラプラスの悪魔。白い悪魔?まさか・・。

あと、「〜伊達じゃない」の台詞は完全にファンサービスなんだろうな。ちょっとうけたうれしいわーい(嬉しい顔)

なんだかこの巻のあたりになって、作者の言いたいことがバシバシ出てきてる感じ。色んな人物に代弁や討論させたり、普通に書かれたりで本

ただし、ガンダムの挿絵が出てくると、ちょっとアニメ調を思い出してしまって、なんだかちょっと落ち着かない感じ本

でもまあ、最後がどうなるのかますますわからなくなってきたけど、次の巻8に期待中

機動戦士ガンダムUC7 黒いユニコーン<機動戦士ガンダムUC> (角川コミックス・エース)



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タグ:宇宙移民

2009年02月21日

機動戦士ガンダムUC (6) 重力の井戸の底で (角川コミックス・エース 189-7)

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★★★★☆

砂漠でのシーンが圧巻三日月 生身での砂漠大横断
キャプテンことジンネマンという男の、人間としての深さを感じまくった。

この作品は、メカや戦闘シーン以外の場面がとても印象に残るなあ。
あと既存の設定の深堀や、台詞も、めちゃくちゃ印象強いどんっ(衝撃)

この作品の中のモビルスーツというのは、もはやオプション的存在でしかないのかも本 あとプラモなど、現実世界での商業的な利用のためとか有料
もちろん、サイコフレームや人型兵器というのがあってこその物語なんだけど夜

まあ今までの富野監督のUC作品も、ほぼそんな感じだったと思うけどカチンコ

小説っていいね。登場人物の心の台詞=作者の考えみたいなのがよくわかるのが、何よりも面白いペン
もちろん、映像は映像独特の面白さや芸術味があるんだけどカチンコ

近年のテロを彷彿させる場面には、かなりリアリティがあったどんっ(衝撃)
宇宙世紀になってもまだ同じことをやりかねない人間のアホさが描かれてる感じ台風

はっきりしない主人公の行動に苛立ちを感じながらも、理想と現実の狭間で最善の行動を迫られ、一つ一つを重たく選択していくその姿を見てると、痛々しいー(長音記号1)
この主人公は今の日本なのかなって少し思ってみた。

兵器的には、ジェガンの次みたいな感じのジェスタがかっちょいいぴかぴか(新しい)

強化人間への刷り込みシーンが、映画『アイランド』みたいカチンコ


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タグ:ジンネマン

2009年01月14日

機動戦士ガンダムUC (5) ラプラスの亡霊 (角川コミックス・エース (KCA189-6))

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★★★★☆

冷徹で頭がキレて不死身で自分にも他人も厳しい軍人おやじとして活躍してきたダグザが、今回最も熱い

なんとなく、Xファイルのモルダー後任ドゲット捜査官とキャラがかぶって見える。って目つきと軍つながりってとこだけか・・・。でもなんとなく雰囲気似てる気がする。

今回の彼を見ていると、幽々白書の歌を思い出す。
「メチャメチャきびしい人達がふいに見せた やさしさの せいだったり するんだろうねーー」

このガンダムUCの主人公バナージは、ニュータイプでありながら、ガンダム史上最もまともな感覚を持った主人公かもしれない。小説ならではの心理描写によって読み取れる主人公の気持ちは、日常世界で暮らす我々の感覚に近い気がする。今までのどの作品よりも。
というよりも、時代に合わせ、現代の若者心理に近いということなのかもしれないが。

アニメでは表現が難しかったであろう、軌道上で地球の重力の影響をもろに受ける高度での戦いの難しさを、この小説だと巧みな戦闘描写により鮮明に感じ取ることができる。

相変わらず、辞書を片手に読むことで、難解な二字熟語によって醸し出される絶妙な心理や雰囲気を的確に感じ取ることができる

謎は深まるばかりでどのような結末になるか不安だけど、とりあえず次を読み進めていきたい

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2008年12月13日

機動戦士ガンダムUC(4) パラオ攻略戦 特装版(MGユニコーン武器セットつき)

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★★★★☆

今回も、戦闘描写がそれまでのガンダムに無かったようなリアルさと繊細さ
さらに、それと引き換えにスピード感が失われるということがない

今回も、歴代のガンダムを踏襲したデジャブ的な要素がいくつか出てくる。
またかと感じてしまうものの、似ているが、実は進化している感じグッド(上向き矢印) 似ているが、今までのものとは一味違うような結末に至らせようとしているかのようなこれらの描写

あと、第二の主人公たるリディの活躍がカッコいい

なんとなく、主人公の16歳な視線よりも、彼らを取り巻く大人たちの考えの描写の方が面白い。

特装版ということで、UCガンダムの武器プラモがおまけでついていたが、これを機にマスターグレードのUCガンダム買っちゃおうかな。
最初はなんでこんなガンダムらしからぬどデカい武器なんだろうとちょっと違和感を感じたけど、その理由は本を読むとわかる


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タグ:リディ

2008年11月03日

東京物語

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★★★☆☆

上京者の気分をとてもリアルに感じられた
あと、70〜80年代の感じや、バブリーな感じも
コピーライターや広告代理店という仕事の中身も、少し知ることができた。

とにかく、もちろん実際には体験したことがないんだけど、読んでるとなんだかどれもこれもがリアルに感じられた
幼少期にニュースやトレンディードラマ越しや、せいぜい街角でなんとなく感じたぐらいでしか体験できなかったこの頃の大人の世界が、これを読んで、ああこういう世界だったんだなってリアルに思った。

お見合いの話がなんだかドキドキさせられてよかったな

だけど自分的には、こういう時代に10代後半〜20代を過ごさずに済んで良かったともなんとなく思った
今だから思うかもなんだけど、なんだか良いことも悪いことも全てエネルギーに満ちているというか。考え方とかが、この頃から随分変わったんだなあって思ったりとか。

私的には、YUIちゃんの歌"TOKYO"と並ぶリアルな上京ストーリーです。

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2008年08月01日

社会人基礎力養成講座 役立つ職場のマナー

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★★☆☆☆

自分の考えと本に書いてあることがなぜ違うか、ということを考えながら読めば身になると思う。

決まりきった暗黙のルール的なことや単純なマナー的な内容については、余計なことを考えなくてもよいので、簡単な復習となる。
状況把握的な内容については、自分の考えと照らし合わせながら読むとよいだろう。

2008年04月17日

Q&A

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★★★☆☆

読んでて異様な気分にさせられる人影

幼い頃、まだ行ったことの無い場所に一人で遠出してしまって、危うく帰り道が分からなくなってしまった時のような・・・、なぜかそんな記憶を思い出してしまう。
どこまでも続く静かな住宅街や、似たような外観で、中で誰が何をしているのかさっぱり検討もつかないような無味乾燥なビル群など。

現代社会の複雑さにより、一つ一つの出来事がどれだけ相対的に粗末に扱われるようになったか、みたいな問題も描かれていたように思う。
なんだか儚くて切なくて、ちょっと寂しい気分にさせられた

文章は全て一対一の会話のみ
この技法が、なんだか客観性や一貫性が無く変な複雑性が一人歩きしてしまっているようなこの社会を、風刺していたように思える。この社会を構成してるのは、利己的なエレメントの集合体に過ぎないのかなあと考えさせられる。

セリフの文章しかないので、最初はなんだか手抜きのような感じがして、小舞台の脚本を読ませられてるみたいな印象があって、物足りなさを感じた。セリフだけで読者に説明しようとしているためか、不自然なセリフも多く、そういうところはちょっと気持ち悪い。
でも最終的には、これにより変な不気味さが読者の頭に残るようになっていて、物語の不気味さをさらに加速させるような役目を担っているので、それはそれで面白い書き方だと思った。

Q&A



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2008年03月11日

The S.O.U.P.

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★★★★★

面白い!ここに出てくる色々な概念や感覚に共鳴できた。

このハッカー小説はフィクション。
なのに、リアルなIT専門用語が惜しみ無く遠慮無く容赦も無く、バシバシ使われまくっている!それもややディープまたはそれ以上の用語が!

今まで出会ってきたコンピュータ系のお話だと、コンピュータに焦点が当てられつつも、結局は誰もが解りやすいように簡易な表現で書かれていたり、ぼやかされているものばかりだった気がする。また、そういうのは誤解も多かった。

でもこの本は違う。リアルなNWプロトコル名、リアルなセキュリティ用語など、リアルでバーチャルなIT用語がバンバン出てくる。しかも、これらをほぼ完璧に使いこなした上で、技術的な話をリアルに表現している。

物語の核となる事件を引き起こした技術は架空のものだが、それは今の技術の延長線上に有り得るものだと思えるし。

それでも、これらの知識を持たない人でも、ぎくしゃくしないギリギリのラインで楽しめると思う。各々の説明文がさらりとしていて上手いから。

人間ドラマとしても、社会ドラマとしても奥が深い。
マニアックな技術的場面は、このドラマを盛り上げるために必要不可欠な材料だったんだろう。
ネット中毒者や引きこもりに対する警告も、やさしく描かれている。

主人公の愛読書として設定されている『指輪物語』や『ゲド戦記』は、この物語の本質をわかりやしくするのに役立ってるし、相互に読んでみたくもなる。

ユビキタスやAI、複雑系や多層世界観なんかは、最近の流行ではあるけど、やはりとても興味深い。

とにかく、技術的な表現を武器として、十人十色の多用な観念や世界観を見事に表現している。

個人的なおまけ的楽しみとしては、主人公の住家が幡ヶ谷にあるということかな。秋葉原でパーツを集めたりだとか。そういう点でもリアルな親近感を軽く持てた。

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