2023年11月22日
自分でつくるAccess 販売・顧客・帳票 管理システム
★★★★
本の概要
Microsoft Access でシステムを作ることが学べる本。タイトルの通り、販売・顧客・帳票システムを例として学習が進んでいく。
対応している Access のバージョンは、2021, 2019, 2016, 365。
本の内容に沿った Access ファイルを、専用のウェブページからダウンロードできる。それらは項目ごとに、本の通りにやる直前状態のファイルと、やった直後が再現されたファイルとで構成されている。
ページ上では、カラーや画面キャプチャー、図や吹き出し等が多用されている。
登場人物は2人いて、一人は主人公らしきナビオ君、もう一人は指南役のマイコ先輩。ページ上の片隅で、ちょっとしたトークやプチアドバイスなどを展開してくれる。
VBAには触れられていない。
感想など
最近、Microsoft Access を約20年ぶりに本格的に使ってみたいと思った。なので、まずは手っ取り早く最新の関連書籍を使って思い出し&新たに習得しようと思い、この本を買ってみた。
ちなみに私のAccess歴はというと、21世紀の初期に仕事にて Access 2000 のクエリやフォームでちょっとしたものを作ったことがあったり、また MOUS試験(現MOS)の「Access2000一般レベル」という資格を取得したりしていた。しかしそれ以降、Access にはあまり触れてこなかった。
その後はむしろ、組織内の誰かが作り残した Access ツールは他の人にはなかなか中身に手を出しづらいやっかいもの、という世間的な共通認識?に、私自身もいつしか染まっていった。
しかし近年、いわゆる事務方の仕事をすることになり、様々な帳票や多くのデータを書き起こしたり管理したりしなくてはならなくなってきた。しかしこれが、適切なデータベースシステム無しではけっこうきつい。少なくとも私はそうだ。
こんな時、そういったことに対応している便利な基幹的システムが組織内にあればよいのだが、そんなものはほとんど無い。なので Excel でなんとか頑張ってきたが、それでも限界があったり、不便さを感じたりすることは多かった。ノーコード型のウェブ型データベースも、Access ほどには融通はきかない。
であればやはり Access しかないのでは?! という考えから、再び Access に興味を持つに至った。
MS Office の一つなのでほぼどこででも使えそうだし、個人レベルからでも作れるし。
早速、この本に沿って一通り触ってみたところ、基本的なところを思い出せたと同時に、新しい発見も色々とあった。
それらは私が知らなかっただけなのか、それとも後年のバージョンで実装されたのかはもはや分からない。いずれにしても、色々と新しい知見を得られたように感じている。
特にマクロビルダーのおかげで、ボタンにあてがう簡易なマクロの作成とかには非常に取っつきやすくなったと感じた。ほぼノーコードな感覚。
また全体的にも、Access の良さを再発見できた。
本のデザインについても、カラーやレイアウトが好ましい。肝心の内容や段取りやサンプルファイルも、どれも分かりやすかった。
あとは、人からなるべく嫌われないAccessツールにするためには、UIに気を配ったりする必要もあるだろう。この本の最後の方には、そのためのことも載っている。
ただしそのようなツールであっても、作者以外の人が中身をいじるには、その人にはやはりAccessについての基本的な知識は必要だろう。
それでも Access を使うことで日々の煩雑さをできるだけ軽減することができれば、元を取ることはできるのではないだろうか。
なお読後、登場するナビオ君とマイコ先輩との関係がほんの少しだけ気になった。もうあまり妄想するお年頃でもないが、どんな形であれこれからも良好な関係でいてほしいと、ささやかながら思ってみた(^O^)
タグ:access
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posted by myreading at 23:48| 実用・教育 --- 学習参考書