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2010年07月21日
マインドコントロール 日本人を騙し続ける支配者の真実
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★★★☆☆
おかしいと思いつつも日常に埋もれてしまう違和感がある。これに対して冷静になって向き合い、自分の頭や感覚を使って考えてみること
そういうことがめちゃくちゃ大事なんだなあと、改めて気づかされた。
それが、この本を読んで一番良かったこと
『パール・ハーバー』がプロパガンダ映画だということについても、筋が通った書き方をされていた。私はたまたま先月観たばかりだったので、そのタイミングに驚くとともに、とても興味深かった。
私が実際に『パールハーバー』を観ていたときに、何か変だなあと違和感を感じながら観ていたのにもかかわらず、観終わった時にはどうでもよくなって、単なるエンターテイメントとしてこの映画を捉えることしかしていなかった
でもこの本を読んで、私のそんな惰性な観賞法に喝が入れられた感じがした
次に注目すべき点は、この本に書かれている情報が真実か否かということ
著者の経歴や語り口から、きっと真実なのだろうと思いたくなる。
ただ、それらの情報をどこから引っ張ってきたのかという記述が、少なすぎる気がした。
また、裏付け作業があまり無く、全てストレートな文章で真実と断定しているような述べかたをしている部分が多かった。そこが少し気になった。
しかし、著者の頭の中に膨大な知識量と確固とした考察や経験があるんだとしたら、過去に参照した参考文献など改めて引っ張り出さずとも、すらすらと自信を持って真実として堂々と述べることができるんだろうね。
また、私としても、裏付けが少なくとも、自分がもともと感じていた違和感や疑問点と一致している点が多かったので、意外とすんなり納得したり共感しながら読むことができた。
あと、著者の経歴や語り口や、鋭い着眼点などから、きっと真実なのではないだろうか、と信じたい気持ちにはなる。
流れの本質をとらえようとする著者の姿勢にも共感できた。
ただし、一般的にはオカルト分野とされている話題にまで少しだけ踏み込んでいる箇所があった。そこはさすがに、裏付けが何も書かれていないと、首をひねりたくなる
そこも、なんとなく言いたいことは分かった。でも、少なくとも今の一般書籍としては、やや抽象的すぎるんじゃないかという表現もあった。勿体ない気がした。
また、日本、特に江戸時代以前に関するの記述からは、やはり著者は日本人であるからか、かなり日本びいきな感じがした。
良く言えば、日本を愛する気持ちがとてもよく伝わってきた。
悪く言えば、やや日本びいきしすぎ。
いや、もしかしたら、今まで西洋が日本に与えてきた自虐的史観への洗脳に比べたら、これくらいの日本びいきは、むしろ必要なのかも。
でもとにかく、世の中がマインドコントロールで溢れかえっているというのは、どうやら真実のよう。
この本を読むことで、水をぶっかけられた感があって、なんだかすっきりした
こらから考え生きていく上での糧になりそう
続編?
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2010年07月04日
デジタル社会はなぜ生きにくいか (岩波新書)
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★★★★☆
デジタル社会、というかPC/ネットワークベースな社会における、色々な不満点や非効率的な点や不幸な点を、片っ端から羅列して、それぞれ詳細と所感を述べている感じ
読んだきっかけとしては、私がデジタルというか今日のPC/ネットワークベースな社会に対して、不満とイラだちと、それらによる社会の持続可能性に対する憂いを、ここ何年も感じていたので、それを共感してくれるこの本のタイトルを偶然にも発見し、即座に読むに至った
この本の著者は、コンピュータやネットワークの研究者である。
いわゆるPC難民の人がこの本に書かれているようなことを言ったら、単なる愚痴に終わるかもしれない。しかしこの本は当然ながら、コンピュータの研究者という実績を持つ人が書いているからこそ、説得力がある。それに内容は勿論、技術的/知識的に、専門的な部分を含んでいる
ちなみに私自身も、子供時代からけっこうどっぷりPCやネットワークに慣れ親しんできたデジタルネイティブを自負しているので、多少は愚痴る資格はあると思っている。
この本に羅列されている多くの問題点は、コンピュータを使う多くの人々が既に感じていたり、既に考えたりしていることなのかもしれない。
しかしそれらの問題点が分析され、解決策が模索されているという点で、この本を読む価値がある。
書かれていた中で、最も根本的で、興味深い問題。それは、デジタル機器を作り出す「送り手」にある問題。これは、全般を通して書かれている。
ただし、実際の解決策としては、ほとんどは結局「受け手」が防衛策を張るというところまでしか書かれていない。
あと、問題の具体例として、実際にあったITにまつわる事件が、匿名で書かれている。それも違った意味で結構面白い。
あ!あのウイルス検知ソフトの誤検知暴走事件だw とか、わかると結構面白い。
読みながら、ほぼ全て項目に対して共感しながら読むことができた
勿論、今のデジタル社会に何の不満もない人や無関心な人が読んだなら、正反対の感情を抱いたり、単に保守的と罵るだけで終わるかもしれないが。
IT化が進み、ITを称賛したり促進するための書物は、既に死ぬほど世に出ている
新製品や多機能化やバージョンアップをネタに、無限と思えるよな増殖。
しかし、それらの問題点を指摘しているこの本みたいなのは少ない。だからこそ興味深い。
内容に対してさらに欲を言うなら、人間や社会がどれほどまでの複雑さに適用できるのかとか、社会におけるデジタル製品の今後の開発に対するコントロールの必要性とか、その辺りにまで踏み込んでくれたら、もっと面白かったかもしれない。
とはいえ、それはもう脳科学や人類学や、社会学や経済学の分野なのかもしれないが。そうなると、技術的なバックグラウンドを持つ人だけではなく、他の分野からの知見が必要になるんでしょう
ピンポイントで笑えたのは、各章の扉ページに書かれている、皮肉めいた一言。どれも際どく核心をついているような一言で面白い。
ペラペラとめくりながらこれらを読むだけでも、この本を手に取る価値はあるかもw
2010年05月26日
なぜあの人は楽しそうに働くのか
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★★★★★
仕事や転職について、心理学的な観点から、より良いやり方やより良い気の持ち方について、大いなるヒントを与えてくれる本
読んでて、とても元気付けられた。
というか、心が開けた学生時代のような、清々しい気分になれた。
特に、「ダブルバインド」という心理状態についての説明が良かった。
これを読んで、ダブルバインドが何かを知ることによって、自分がいかにそれに囚われまくっているかということが分かった。でも分かった瞬間、それを認めることで、とても開放的な気分になることができた。
それがきっかけで、実際に行動することもできた。
心理学という客観的な測りだけではなく、カウンセラーである著者自身の体験談によるアプローチもあり、その2つが相互に説得力を高めているんだと思う。
体験談としては、著者自身の体験と、カウンセラーである著者が受け持つ相談者から聞いた体験という、2つの実例からアプローチしているので、これもまた説得力があった。
2010年05月22日
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった
マイクロソフトでは出会えなかった天職 僕はこうして社会起業家になった 新品価格 |
★★★★★
著者がNGOを立ち上げて、軌道に乗せるまでの実話。
行動力が凄すぎる。
著者はマイクロソフトのかなり偉い人だったのだが、ネパールを旅行したのがきっかけで、NGOを立ち上げ、本に恵まれない学校に図書館を作っていくという話。
本質のテーマは、今地球で何をすべきかという事でもあり、また自己実現をいかにして成し遂げるかという事でもある。
著者は、多くの人が思い描く理想の人間像の一つかもしれない。
でも私は、著者のように凄い人にはとうていなれそうにない。私生活を犠牲にすることもできない。
ただ読んでて、自己実現欲を大いに刺激された。
実際に、この本のおかげで自分なりに大胆なステップを踏み出すことができた、と言っても過言ではない。
ちなみに原題は、"Leaving Microsoft to Change the World: An Entrepreneur's Odyssey to Educate the World's Children" となってる。
これに対して日本語版の邦題は、なんとなくネガティブな印象になってしまっている気がしないでもないw
でも本文はとても読みやすく、これぞ素晴らしい翻訳なのかなと感じた
別社版
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2010年05月19日
35歳までに天職を探す「転職」の教科書―理想の仕事を手に入れる6つのルール (「ドリームスキル・クラブ」シリーズ)
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★★★★☆
転職未経験の人が、転職の本当の全貌をつかむのに良い本
不安に思っていることやかゆいところまで、けっこうわかりやすく書いてあった。
2009年の後半に出た本で、比較的タイムリーな実情にも触れられていたので、安心できる内容だった。
この本のおかげで、転職を実際に考えることができたし、行動することもできた。
てか、この本の著者がすごいな
なんだか比較的若そうなのに、実際の仕事を通して自信を持ってこのような本を書けて、このように素晴らしく出版されてるところがすげえ
2010年05月02日
サウスバウンド 下 (角川文庫 お 56-2)
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★★★★★
都会の中野が舞台だった上巻とは打って変わって、今度は田舎の西表島が舞台。
下巻の前半は、暖かくゆったりとした南の島の感じを味わえた
ユイマールっていいなと思った。
後半は話が面白くて、熱中して一気に読んでしまった
主人公の両親を通して、理想郷への強い憧れと、現代社会への風刺が描かれている。
同時に、上辺だけの主義主張への批判も少し。
アナーキズムや左翼寄りな思想とかってこういうものなのかと、主人公の父親を見て、ほんの少し勉強になった
後半の父親の台詞と行動には、かなりの説得力がある。
それはアナーキズムや左翼思想についての説得力ではなく、自分自身で考え抜き、実行するための説得力。
ただ、子供を学校に行かせないってのはかわいそすぎるね。
前半は学校に行けなかった子供の寂しさも伝わってきて、やっぱ学校って大事だな!とも思った
ただ、都会の学校と島の学校を対比することで、いじめや登校拒否とかの問題もまだ尚あるってことも、再認識させられた。
主人公は、下巻ではどんどん成長していってる。
こんなこと小学生が思うのかよ!みたいなところもあったけど。でもあの環境だと、大人びるのも早いのかも。
最後には、主人公の少年の中にも、自分自身で考え生きていこうとする決意が表れ始めてる。
最後のシーンは、ロード・オブ・ザ・リングでエルフが帰郷するシーンに、勝手に重ね合わせてしまった
あと、読んだあとにグーグルアースで西表島を見て、ここがウラビーチかな?とか勝手に想像してしまった
小学生からの視点として語っていくことによって、より客観的な感じになってるのかな。とても読みやすかった。
思想的なことが色々と出てくるけど、元気な主人公や仲間たちと、美しい西表島の描写が、それを暖かく包み込んでくれてる感じ。だから尖った感じがしないのかも
映画版のDVD
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2010年04月19日
スカイ・クロラ
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★★★☆☆
なんだか夢を見てる時のぼーっとした感覚を覚えた。
冒頭の夢の場面の印象が第一印象として強いからなのかもしれないし、登場人物自身が「ぼーっとしてる感覚」みたいなことを言ってたのが強く印象に残っているからかもしれない。
それに、『スカイ・クロラ』の世界や登場人物に関する情報の少なさが、そのように感じさせるのかもしれない。
生きるだの死ぬだのの感覚が、巧みな文章表現によってフィーリングで伝わってくるような。
言葉では言えないけど、とにかく雰囲気がいい感じで、死とかについて書かれてるにもかかわらず、なんとなく癒される感じ
もちろん、現実には起こって欲しくないことばかりなんだけど。なのに小説の形態というフィルタリングを通すことで、うまい具合に薄暗く、かつ良い雰囲気になってるような
読む前に期待した戦闘機とかの描写は、思ったほどではなかった。でもそれは、事前にアニメの方を見てしまったからかもしれない
Kindle
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アニメ設定資料集
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2010年04月01日
機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー〈3〉シャア篇
機動戦士ガンダムハイ・ストリーマー〈3〉シャア篇 (徳間デュアル文庫) 中古価格 |
★★★☆☆
シャアってほんとにめちゃくちゃな人だなあと思った
かつてジオン軍として闘ったのに、後からジオン軍に復讐したり、エゥーゴとしてアムロと共闘してネオジオンと闘ったのに、今度はネオジオンを率いて帰ってきて、アムロとの一騎打ちを演出したり、隕石を落とそうとしているのに、逆にアムロに防がせたがってたり。
でも、一人の人間の一つの内面としては、一貫性がある気がする。
でもその答えが、隕石落としかよ!ってツッコみたくなる
全人類がニュータイプになれば解決できることって、逆にそうなれなければ永遠に解決できないってこと?って思うと悲しいわ。
アムロ的なやり方で人類が幸福になれると信じたいね。
サイコフレームもニュータイプも無くても幸福になりたいわ。
最後の場面でのアムロとシャアの会話は、映画とはけっこう異なってた。
なんだかストレートな感じだった
てか、ニュータイプが感じる特殊な感覚というのは、やっぱ小説だとわかりやすいな
アニメだと、脳内や個人の感覚は、ある程度までしか表現しきれないけど、小説なら上手く書くことができる。
アニメと違って文字数制限や時間制限が無いし、やっぱ小説というのは限りない自由空間だわ
2010年03月19日
機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー〈2〉クェス篇 (徳間デュアル文庫)
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★★★☆☆
アムロのモテっぷりがさらに加速する第2巻
英雄でありながら普通にエロいところがリアル
でもそれは、ララァとの超精神愛からくる反動なのか?!いや、ただ普通にエロいだけだろう。
アムロと色んな人との会話の中で、歴史や社会について語られる場面が多くて、そこがおもろかった
エイズの治療法が発見されてから性のモラルが低下し続けたってゆう話は、ガンダムでは語られることが珍しい、旧世紀における未来予想の話だよ。
他にも色々、著者の歴史観/未来感や社会観が、色々語られてて興味深かった。これは小説版にしかない面白さだと思う。アニメでこれを全部キャラに長々と語らせると、とてもつまんなく&ウザくなりかねないけど。
第1巻では著者の独り言のように書かれてたことが、この巻ではキャラ同士に喋らせた感じなのかな
新しい挿絵のナナイさんがとてもビューティ アニメのチェーンはそこまで好きではないけど、こっちの絵のチェーンはけっこう好き。
オリジナルの挿絵のリ・ガズィがめちゃくちゃダサい。
でも戦艦は、相変わらずカッコいい。アニメだとみんな海上の船がモデルになっちゃってるから、あんまカッコよくないのかも。やっぱ宇宙戦艦なんだから、海上とは全く異なる本書のやつみたいなデザインが好ましいかな!
2010年03月13日
機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー〈1〉アムロ篇
機動戦士ガンダムハイ・ストリーマー〈1〉アムロ篇 (徳間デュアル文庫) 中古価格 |
★★★★☆
逆襲のシャアの初稿版、かつプロローグ的な話。
アムロが映画の逆シャアで言ってた「この2年間、全部のコロニーを調査したんだぞ。なのに何故シャアが軍の準備をしているのがわからなかった!?」ってこの時期のことだったのかな?って時期の話。
ただし、ややパラレルワールド。
また、小説版逆襲のシャアである『ベルトーチカ・チルドレン』ともまた違う話
最初に表紙を見たときに、このベルトーチカかわいい!って思ったら、読んでみたら全然違う女の子だった・・・ 同じブロンドではあったけど
内容は、けっこう面白かった!
時に、著者富野氏の思想・思索が独り言っぽく長々と書かれてたりするところも、小説としては変わってるけど、面白い。
富野ガンダムって、女性がとにかくたくさん出てきて、かわりばんこに主人公に影響を与えていくってゆう流れが多い気がする。
一人の完璧なヒロインが主人公を導くのではなく、役割ごとに別々の女性が用意されてる。
今回もそんな感じで、世界観と同様、なんだかリアリティーがある。
登場するモビルスーツのデザインもアニメとは全然違ってたけど、あれもあれでカッコいいかも。
特に戦艦系は、こちらの挿絵に出てくる方が断然カッコいいしリアルかな
機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー 文庫 1-3巻セット (徳間デュアル文庫) 中古価格 |