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2019年01月05日

クリスマスを探偵と

★★★★☆
本の概要

伊坂幸太郎が大学1年生のときに初めて完成させたという小説を、氏自らが手直ししたもの。
クリスマスイブ、とある探偵が張り込み中に一人の男と出会う。探偵はその男と、両親やクリスマスにまつわる思い出話に興じることになるのだが・・・。
感想など

短めのお話なので、さらっと読めてしまった。そしてサプライズとともに、暖かでちょっとキラめく感じの感動をもらった。
舞台が1990年頃とおぼしきドイツで、切妻屋根の家が描写されたりしているのだが、そこから思い浮かぶ町の情景もなんかクリスマスっぽくて素敵な感

挿絵が特徴的な別版

クリスマスを探偵と


タグ:クリスマス

2012年10月30日

カラフル (文春文庫)

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★★★★★

読んでたら、さらに元気出てきたわーい(嬉しい顔)
中学校時代の自分にも読ませてやりたい。あの頃は『いちご同盟』で救われたりしたこともあったけど、さらにこれも読んでたらもっと救われてたかもな本


アニメ映画版

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タグ:生きる

2011年08月19日

新編銀河鉄道の夜

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★★★★★

『銀河鉄道の夜』を含む作品集は小学生のときにも読んだんだけど、はっきり言って内容をあまり憶えてなかったし、そのときの理解力は今よりは当然劣ってただろうし、なんとなく読みにくい古い文体とかいうイメージだけが残ってしまっていて、とても残念な思い出になっていた本

でも何年か前にプラネタリウムのKAGAYAの銀河鉄道の夜を見て、それに感動したんで、再び手に取ることとなった本

その時のプラネタリウムのイメージが自分のしょぼい想像力の足りない部分を補完してくれたのもあってか、視覚的イメージも含め、とてもすんなりと頭に入ってきた。

そこでやっと気づいたのは、視覚的なイメージが意外と多いなあということぴかぴか(新しい)

小学生のくそガキだった私は、どうやら抽象的な視覚効果の部分を無意識のうちに読み飛ばして読んでいたようだ。
意味のありそうな役立ちそうな、またはストーリー的に刺激がありそうで単純におもしろそうな部分にしか目を通そうとしなかったというまさに単純思考の小学生時代の自分の読み方が、今ではとても疎ましい右斜め下

読み終わったあとは、主人公のジョバンニと同様、なんだか色々なことで胸がとてもいっぱいになって、丘を駆け下りたくなる、まさにそんな感じだね夜

やっぱり色々と気になって、読み終わったあとに色々と調べてみた本
中でも、鳥を捕るおっさんという人物をなぜ登場させたかってところが一番気になって、調べた。ネット上でいくつか見解を見つけて、そこそこ納得いった。

つるはし&星という共産的なデザインの国旗がなぜ登場するかとか、インディアンがなぜ出てくるかとか、細かい謎は自分の中で色々残ったんだが。
それでもやっぱ銀河鉄道の夜は素晴らしいなあと思った。

読んでる途中で文庫本を紛失してしまったんで、青空文庫で補完したんだけど、青空文庫では第3稿と第4稿が混じっているという。

第4稿の終わり方の余韻を知っていただけに、第3稿の終わり方や、第4稿には登場しない何とか博士という人物の俯瞰的で断定的な発言には、ちょっと感動が薄れてしまったなあ。やっぱ探求の旅ってのは、いつまでも続いてくもんだと思うしぴかぴか(新しい) 何より、自分自身で探していくものでしょう。
なんか映画ゲド戦記のゲドの、視聴者に分かり易過ぎる断定的な発言を彷彿とさせたわ。
やっぱ第4稿がベストかぴかぴか(新しい)

あと、なんだか夢を見ているときの感覚に近い感じなところが良いわ夜 人がいきなり出てきたり消えたりするところとか。一見すると場違いなヒトやモノがいきなり出てきてるのに、あたかも普通な感じで描写されてるところとか。全体の景色の感じとか、夢でしかありえないような遠近感とか。
宮沢賢治は、自分の見た夢をそのまま参考にしたんじゃないのかなあ夜

てか同じ本に掲載されている『よだかの星』は、宇宙飛行士の毛利さんが何かの本の中で言ってた作品。納得ぴかぴか(新しい)

別版

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2010年04月19日

スカイ・クロラ

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★★★☆☆

なんだか夢を見てる時のぼーっとした感覚を覚えた。
冒頭の夢の場面の印象が第一印象として強いからなのかもしれないし、登場人物自身が「ぼーっとしてる感覚」みたいなことを言ってたのが強く印象に残っているからかもしれない。

それに、『スカイ・クロラ』の世界や登場人物に関する情報の少なさが、そのように感じさせるのかもしれない。

生きるだの死ぬだのの感覚が、巧みな文章表現によってフィーリングで伝わってくるような。

言葉では言えないけど、とにかく雰囲気がいい感じで、死とかについて書かれてるにもかかわらず、なんとなく癒される感じ夜
もちろん、現実には起こって欲しくないことばかりなんだけど。なのに小説の形態というフィルタリングを通すことで、うまい具合に薄暗く、かつ良い雰囲気になってるような本

読む前に期待した戦闘機とかの描写は、思ったほどではなかった。でもそれは、事前にアニメの方を見てしまったからかもしれない飛行機

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2009年09月30日

クレィドゥ・ザ・スカイ

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★★★☆☆

このシリーズの中で、物悲しさナンバー1だと思う夜

読んでいると、なんだか自分自身の記憶もぼんやりとしてくる気がした。この主人公のように飛行機

フーコと別れた後に主人公が見た夢が、とても切なかった。でも、どんな夢だっけ・・。ほんとに思い出せなくなってきたかも・・・。

フーコとの時間も、とても儚いような夢心地を醸し出していて、なんだか切ない

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タグ:記憶

2009年09月13日

フラッタ・リンツ・ライフ

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★★★☆☆

何も言えねえ。
文章を読んで感じるがまま
Feel the sky.

ところで、このシリーズはタイトルが本当にイケてる
ただし、同じシリーズの中でタイトルだけを互いにすり変えてもほとんど違和感は無いんじゃないかな・・。でもどれも素晴らしい

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タグ:飛ぶ

2009年08月26日

ダウン・ツ・ヘヴン

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★★★★☆

今回の戦闘シーンは、さらに凄くなってた
特に最後の一騎打ちが最高に凄い!
飛行機用語には相変わらず苦労するけど、なんとか創造力を絞って読んでくと、かなり楽しい!
入り込んでいくと、主人公の戦闘描写に合わせて、読み手側の脳内スロットルも上がってく感じ
脳内グラフィックボードのGPU性能が加速されてく感

小説でここまでドッグファイトを表現できるなんてすげえ!!

ガンダムの小説とかでもこういう書き方を取り入れてくれたら、空中戦なんかはもっともおろくなるかも。

読んでると、たいていエースコンバットをやりたくなってくる

人物描写はというと、主人公が前話に比べて少しだけ大人になった感じ。
大人と言っても、この主人公が定義する「大人」は、ほとんど良い意味は含んでいないんだけど。
彼女自身が図らずも、その大人に少しずつ近づいていってしまってる感じ

こういう「大人」にやや近づいたのと、戦闘シーンの量とクオリティが高まった分、前回までの淡く詩的な感じは薄れてきた感じ。
それはそれで面白いんだけど、その変化はなんだか大人になることに実際似てるかも。
逆に前巻までの雰囲気が、懐かしい幼少期の感覚に近い気がしてきた

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2009年08月13日

ナ・バ・テア―None But Air

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★★★★☆

精神的に疲れてる時に読んだ時は、主人公の考えや感じ方に共感できた。
常に真の自由を渇望し、それを空で謳歌してる姿が。

一方、元気ある時に読んだ時は、あまり共感できなかった。
主人公が単なるマイナス思考の社会不適用な奴に見えたから。
とはいえ、戦争やっててやたらと健全な人もおかしいんだけど。

そういう違いを狙って書かれたとは思わないけど、自分の中ではその違いを勝手に楽しめた。

あと、前作よりも、戦闘機の戦闘描写が多いしすごい!

いきなり飛行機の専門用語がバシバシ出てきて戸惑ったけど、その分勉強になったし、リアルな感じがして面白かった。

こんな描き方があるんだなあっていう。

今度エースコンバットやるときは、この表現を真似して独り言いいながらやってるかも飛行機

右上に敵機 スロットル 右にバンク ラダーで調整 トリガーを一瞬引く 的な・・・

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2006年06月21日

ウランバーナの森

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★★★★★

自分の身近の、死んでしまった大切な人、生きている大切な人。
感謝してる人がいるのに素直に言えないとか、謝りたい人がいるのに素直に謝れないとか。
主人公の体験と共に、自分の中でも蘇ってくる。
素直になれた時、けっこう人はハッピーになれる。

ラストにかけては、軽井沢の風景と共に、爽やかな感情が降りかかってくる。
主人公ジョン(レノン)の持つ雰囲気や彼の音楽を少しでも知っているならば、さらに感慨深い気分になれるはず。

また、全篇にわたる便秘事件のおかげで、単なる感動ものと比べてかなり味があるよいお話しだった。

ウランバーナの森 (講談社文庫)



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