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2018年02月19日

その3 あたしのベッドに誰かいる!&小さいおじさん

ICUから一般病棟に移りしばらくして担当のT医師が来ました。

  あたし  「先生助けてくれてありがとうございました
              少し寝てもいいですか?もう死なない?」
   T医師   「ハハハ 大丈夫ですよ ゆっくり休んでくださいね」

てなわけであたしは安心?して寝りにおちました。
どのくらいたったかはわかりませんが
妙な感覚で目が覚めました。

おいおい誰かの足がある ぞい なんで嫁君が一緒に寝てるのかしら?」

なんだろ?それが自分の足だと気づくのに時間が必要でした。
まるで他人の足がベッドの中にあるような感覚なのです。
自分の足の感覚が全く無いのです。もちろん大丈夫な右足はあるのですー
「えぇ?これが自分の左足なの?・・・・動かないんだけど???」
麻痺してることがわからず気持ちの整理が追いつかないのです。
治療のために首や体をベッドに固定されていますので違和感は半端ありませんが
無理して何度も右手右足でその物体を触ったり叩いたり・・・
でも自分の左足は存在しませんでした><

そして左手が無い感覚はその後に襲って来ました。

「うわ〜大変な事になった・・・」

混乱する頭で色々考えてるうちにまた寝てしまいました。→たぶんショックで気絶(笑)

結果論としてあたしは大脳 被殻出血という病で左半身麻痺になったのです。

こうなった原因はのちに告白します^^:

あたしは夢を見てました。夢かどうかなんてその時は?ですけどね。

    あたしは崖のようなところにおり 上を見上げておりました
    「早く登ってこい!」 声が響きます 
    「ええ?ここを登るわけ??無理だろ・・・・挙句に裸足じゃん」
    夢なんて意味不明な内容が多いものですが なぜか妙にリアリティがあるのです
    それでも何とか懸命に登ってみると 
         (麻痺してるから現実は立ちあがることさえ無理です^^;)
    そこは海の中に突き出た半島のようなところで沖へ向かって道らしきものが
    長く延びているのです。
    とぼとぼ歩いて先端らしきところにつくと
    「早く飛び降りろ」 また声がします。
    「飛び込めるわけないだろ!」 誰に文句言ってるんだか(笑)
    まわりには誰もいません。よく言われる「三途の川」とは随分違うし
    お花畑どころか岩と砂利道・・・
    なんのことやらです
    下を覗いては飛び降りるか
    振り返っては戻るか
    悩んでいる自分をなぜか上から見てました(笑)
    ここで夢から覚めました。

こんな長い前フリを書いたのはその後の事が
夢か現実なのかが未だにわからないからなのです。

夢のあとに夢でもないとは思いますし
確かにあたしは起きたのですが・・・
まぁ白昼夢ってことはあるでしょうがね
死を間近に経験した人たちはいろんな夢や現象を見たり体験するとと言います。
実はあたしもそのたぐいで危なかったのかもですね。
まぁ飛び降りなくてよかったです^^;

    そして なんて夢だよとボーっとしておりますと
    病室の窓のカーテンの金具の上に
    誰か座ってこちらを見ているのです!!
    え?何??何なの??あんた誰よ???
    そそそこで何してるわけ?
    変な夢でやっとさえ頭が混乱してるのに・・・
    もうパニックです(笑)
    よく見てみるとそこにいるのは清掃係のような

    作業着姿で顔と鼻の長い小さなおじさんです!!

    あたしは声も出せず ただただおじさんを見つめておりますと
    おじさんはロープらしきをものを使いカーテンを降りたり登ったり・・・
    なんと身軽な!
    また金具に座ってニコニコしたり
    カーテンにぶら下がってみたり

    あたしは夢からさっき覚めたはずだよな?
    どうなってるいるんだろうか ついに頭が変になったのかー

    声も出せず固まっているあたしが何とか
    話しかけようと思ったせつな
    作業着の小さなおじさんは
    ペコっと会釈して消えてしまいました。

    どれくらいの時間だったのかもわかりません
    病室には嫁君も他の患者さんもいます
    あたしだけが見えたのでしょうか?
    やはり夢だったのでしょうか・・・
    この話はしばらく誰にもしませんでした(笑)
    
    あの日、以来 小さなおじさんとはお会いしておりませんが
    まぁ有名人にお会い出来たことは光栄でした^^;
    とりあえず そうしておきましょう。


T医師曰くこの病気は脳に損傷を受けるために
このような妄想的な事も起こるようです。
実はこれからも幾度も経験することは
この脳への損傷が引き起こしているのかもしれません。

暫くして気心の知れた友人におじさんの話しをしましたが
みんなハイハイと笑いながら
「うんうん なるほどねー信じるよ」 と哀れみの同意をくれました(笑)
嫁君だけはイヤイヤ信じてくれましたが。

あれは現実だった!とあたしは信じたい


            まだまだ続きます。





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